夕暮れ時に道を歩いていると、うしろから着物の袖を引くものが。すそが絡みついたのだろうと気にせずに歩き出すと、またつんつんと引かれる。そこでだれだろうと思って振り向くと、誰もいない。
さて、この妖怪の名前は?
上の問題の答えは「袖引き小僧」。
これは「境港妖怪検定」のホームページにあった妖怪検定初級の問題なのだが、意外と難しい。
境港妖怪検定とは
妖怪の権威・水木しげる先生の妖怪考察を通じて学んだ、日本各地に伝わる妖怪や伝承についての知識を「資格」として公式に認定する検定試験です。 HPより
※頭についている「境港」は鳥取の地名。
鳥取県境港市は、水木しげるさんの出身地だ。
先程の問題は、さらに「袖引き小僧」についての3択問題などが続く。他に境港市についての問題もある。
なお、この検定の主催は境港商工会議所と観光協会だ。
鳥取県や調布市(水木が暮らした所)水木プロダクション等がバックアップしている。
合格すると…
合格証書と各級色違いで「妖怪博士」のピンバッチが貰える。
なにかの役に立つ、とは言い切れないかもしれないが、やはり資格だ。名誉であり「知識」だ。もしかしたら、どこかで妖怪に出会うかも?しれないのだから…
過去11回データによれば…
受験者の年齢は、4歳~75歳で結構幅広い。。
初級の合格率は79.4%だが、上級の合格率は8.8%…
上級はなかなか難しいようだ。
ちなみに、前回(第11回)の受験者は311人だった。
境港妖怪検定の詳細
試験の申込みは
2017年8月13日(日)~9月30日(土)ネットと郵便で受け付けている。
試験日は
2017年10月22日(日)
受験資格は、ほぼ誰でもOK。
但し試験会場に行ける人、に限る。
受験料(2,000~)もかかる。
試験内容は…
この検定は初級・中級・上級に分かれている。
上級は中級合格者のみ、受けることができる。
【初級・中級】
問題は、公式テキストの中から出る。
・選んだ妖怪の名前・特徴・説明等に関して出題。
・問題数…50問
・解答方法…数肢択一方式・○×記入方式・部分記入・全記入方式
境港市・調布市に関する基礎的な情報から
・計3問程度出題。
100点満点中、70点以上とれば合格だ。
公式テキストは、初級用、中級用があり何れも1,200円ぐらい。
よっぽどの妖怪知識がなければ、難しそうだ。このテキストは必須だろう。
【上級】※中級試験に合格していること
妖怪についての論文を書く
・テーマが提示される
・1,200文字以内。
審査は、妖怪専門誌「怪」・お化け大学校がする。
※これは論文なので、テキストはない。
受験資格
学歴・年齢・性別・国籍・現住所等の制限はなし。
指定の試験会場(境港市・調布市)で受験できる人。
※上級の試験会場は境港市のみ
受験料
初級…2,000円
中級…3,000円
上級…4,000円
合格者
合格証書と「妖怪博士」ピンバッヂ(初級 緑)(中級 紫)(上級 赤)
公式テキスト
〈初級・中級〉
●「水木しげるロードの妖怪たち VI」(発行:境港市観光協会 1,143円/税別)
水木しげるロードの妖怪たち(6)第6版 ([テキスト]) [ 水木しげる ] by 楽天
●「決定版 日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様/水木しげる著」(発行:講談社 1,900円/税別)
⇒日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様 決定版 (講談社文庫)[本/雑誌] (文庫) / 水木しげる/〔著〕
ちょっと面白そうだ。
資格を取るのが好きな人に超お薦め!
「妖怪博士」ちょっと良くない?
合格者が少ない上級を持ってたら自慢できるかも!