先日、何気にテレビを見ていたら「コロナのせいで大学生のヨッ友が減少しているそうです。」というニュースが聞こえてきた。
ふ~ん、ヨッ友が減ってるんだ・・・ん、ヨッ友ってなんだ?
ヨットの友達?酔っ払いの友達? ???
ヨッ友とは
ヨッ友とは、主に大学生の間で使われている言葉らしい。
「ヨッ」は挨拶のヨッ、「友」はその名の通り友達。
つまり、キャンパス等ですれ違ったりする時に「ヨッ!」と軽く手を挙げて挨拶する程度の友達を指す。
決して立ち止まって話し込んだりする程の仲では無いようだ。
どちらかというと、友達よりは知り合いに近い。
ヨッ友が減った訳
では、何故コロナでヨッ友が減るのか。
大学に行く機会が減った
第一に、大学に行く機会そのものが減ったことが挙げられる。
2020年2月から、日本でも本格的に新型コロナが流行り始め、4月には7都道府県を対象に「緊急事態宣言」が発令された。
それに伴い殆どの大学は、登校しないリモート授業を取り入れた。
新入生はお互い顔を合わせることも無く、キャンパス内での親交の場は奪われた。
それは、2・3・4回生も同様だ。
大学は、小中高とは違い同じ授業を強制的に受ける訳ではない。
講義の選択は個人の自由だ。
講義が終わり教室から出れば、休憩しようが帰ろうが全く自由だ。
極端な話、誰かと一言も話をしなくとも必要な勉強は出来る。
そんな中でも、同じ講義を受けていて、なんとなく顔見知り程度になり、キャンパスですれ違った時に「ヨッ!」と声を掛け合うのが「ヨッ友」なのだろう。
しかしこれは、あくまでも大学が通常の状態で運営されていることが前提だ。
そもそも大学に行く機会が無ければ、すれ違って「ヨッ!」と声をかけること自体あり得ない。
かくして、「ヨッ友」はますます少なくなってゆく。
リモート飲み会が減った
第二に、リモート飲み会が減った事が考えられる。
緊急事態宣言が出た当初は、お互い会って飲めないので「リモート」での飲み会が流行った。
しかし、今では「リモート飲み会」の頻度も激減しているようだ。
最初は未知のウィルスだった新型コロナも、徐々に特性が解明され、それに対する予防策が出来始めると、少人数で感染予防をしっかりすれば多少は会っても大丈夫だと分かってくる。
友達と会う事が出来るとなると、その貴重な機会は本当に大事な人や、深い付き合いをしている友達と会う事に費やそうとする。
従って、挨拶程度しかしない「ヨッ友」は淘汰されていくことになる。
ヨッ友は必要か?
そもそも、「ヨッ友」は必要なのだろうか?
「ヨッ友」が減ったことによって、大事な友達と会う時間が増えたとか、本当に仲の良い友達が分かったという意見がある。
しかし「ヨッ友」から思わぬ人間関係が築かれたり、「ヨッ友」が大事な友達になる機会が失われる等の意見もあり、一概に良い悪いは言えないようだ。
個人的には、友達は多いほうが良いと思う。
それが「ヨッ友」であったとしても。
社会に出ると大事なのは「友達」ではなく「人脈」だ。
「友達」と「人脈」は勿論違うのだが、友達がきっかけで人脈が築かれることは往々にしてある。
「友達」が多いという事は、「人脈」を築く可能性も高いという事だと思う・・・あくまでも、可能性の話だが。
まとめ
若い時は、大いに交友関係を築き、色々な人と知り合いになるべきだ。
しかし年をとってくると、誰が一番大事なのか解ってくる。
人生を共に歩んでくれるパートナーだ。
自分にとっては、幸いにその人は妻だった。
それは、人によっては親友だったり恋人だったり、場合によっては、親だったりもするだろう。
ただ、「ヨッ友」でない事だけは間違いないようだ。