TBSの「所さんお届け物です!」という番組で紹介された「鳥瞰絵図」という地図がすごかった。所や劇団ひとりもそれを見て大興奮していた。「インテリアにもなる地図」その作り方など、番組の内容をまとめてみた。
テーマ:なかなかお目にかかれない逸品
TBSの「所さんお届け物です!」今回の箱テーマは「個性的な専門店で発見!なかなかお目にかかれない逸品」。
以前「個性的な専門店」ということで、番組が集めた多くの個性的な専門店の中から、所ジョージが気になったのが「焼き芋」と「地図」の専門店だった…ということで今回は、その2つを取り上げた。
焼き芋も良かったが、そのあと紹介された地図がすごかったので紹介する。
個性的な老舗地図店「ぶよお堂」
所は「折りたたみの地図が見づらいので、大きな地図にして見ている。大きいのがあれば…」と言っていた。
「所が欲しい地図」を求めて、番組が行ったお店は日本橋にある「ぶよう堂」という地図専門店。そこで地図好きのおっさん二人に紹介された地図は、いずれも面白く変わったものだった。
ぶよう堂とは…
店創業明治30年、日本橋にある日本一古い地図専門店。店に置いてある地図の種類は1万種以上。(ひらがなだと、なんだこの名前?と思うが、この店は株式会社「武揚堂」の販売店だ。)
ちょっと変わった地図
そこで紹介された地図好きが買いそうなちょっと変わった地図とは…
・東アジア交流地図…普通地図は北を上に作ってるがこの地図は方向を変えただけ。
・北極中心世界地図…北極を中心にした世界地図(正距方位図法で描かれている地図)。
たとえば東京-ヨーロッパ間のルート、最短距離がわかる。
・やまつみ『甲斐駒・仙丈』…ペーパーを積み上げて作る山岳の立体地図
山の高さごとの厚紙(等高線で切り抜かれた紙、1枚の厚さが20メートル相当の紙)それを重ねていくと山の形が立体化する(106段で完成)
そして、一番注目された地図が…
ちょっと雰囲気が違う「鳥瞰絵図」
所の欲しい地図は「南アルプスの大きくて見やすい地図縮尺」。
その要望を満たす地図として「ぶよお堂」の岡崎さんが「うってつけ」とスタジオに届けてくれたのが…
地図の域を超えた、インテリアにもなる絵地図…鳥瞰絵図だ。
スタジオで広げてみると、普通の地図とはちょっと雰囲気が違い、一見、尾根や谷が描かれた絵のように見える。
すかさず、所や劇団ひとり達が、とにかく感想を言う。
「普通の地図と雰囲気が違う」
「山になってて、谷山だね」
「絵だね」
「絵の具ぽい」
これは、村松という人描一人で作ったの手描きの地図だという。
「普通の地図じゃないね」
「これ、おもしろいな」
「この尾根行こう!ってなるじゃん」
「山の尾根、谷があるから面白い」
実際現場に(ここに描いてある所全部)行っているので、現場と同じ場所に同じもの(岩、砂)がある、というのだ。鳥居、温泉、動物の名前も書いてある。
「多摩川」の鳥瞰絵図
更に出してきたのが「多摩川」の鳥瞰絵図。
多摩川の源流から太平洋まで描かれている、長さ3メートルもある地図だ。
細かいとこまで(セメント工場、タマちゃんがいたところなど観光情報も)絵で描いているのだ。
※これは、大型本です
とにかくみな「すごいな」を連発し「執念ですね」と感心する。
劇団ひとりが「これをスマホで見たい」と言うが、所は「スマホはピンポイント、これは全面が出るから遊べる」「興味ないところも見たくなりますね」とひとりも同意した。
そこでどんな人が作っているのか、という疑問が…
芸術的で手間がかかっている絵地図「鳥瞰絵図」
東京にある「アトリエ77」という地図の工房。
ここで鳥瞰絵師の「村松 昭」さんがこの地図を作っているそうだ。
・45年前から作り続けている。
・これまで65箇所の地図を作っている
・南アルプスは2年かけて作っている。
この地図の作り方
松村さんは、この地図をかなりこだわって作っているそうだ。
「現地で徹底取材する」
・取材に1年半、何回も行ったり来たりしている
・現地での徹底した取材にこだわっている。
「雰囲気で描いたものではない」
・実際撮った写真を元に描かれている
・実際に見た目線で再現している
同行した山岳ガイドも舌を巻くくらい村松さんは仕事に没頭する人だという。
そして「彼の地図は本当に読める地図なんですね」という。
「下絵に3ヶ月かける」…気に入らなければ1から書き直す
「色つけも3ヶ月かける」…実際の風景に合う色を丁寧に作る
ということで…
2年かけて完成。
まとめ
とにかく手が込んだというのがよく分かる、地図のようだ。
本物が見てみたい気がする。