明治ザ・チョコレートのパッケージは、今までのチョコレートにはなかった特徴がある。
茶紙の真ん中に「グレー地にいろんな色と幾何学模様」をあしらった大きなカカオ豆の形…
かなりシンプルで、一度見たら忘れない印象がある。
実は、今このパッケージがツイッターで注目されているらしい。
そして、ついでに、このパッケージに関わる逸話も紹介しよう。
「明治ザ・チョコレートのパッケージ」に描いた絵が話題に
明治ザ・チョコレートのパッケージはシンプル。
一見、チョコレートの箱には見えない。
無地のクラフト紙?だからか、絵も書きやすい。
味によってカカオの模様や色が違うのだが、1色なので利用しやすい。
これを活かして「絵を描く人が増えている」というのだ。
シンプルだから、いいキャンパスになる!
元からある「一つの形(カカオの形)」を活かし、それを元に想像を膨らまし、継ぎ足して書く絵のゲームにも似ている。
ツィッターに載っている絵は、どれも上手くて「カカオ」の使い方に個性が出ている。
これは面白い。
明治ザ・チョコレートとは…
「Bean to Bar」…カカオ豆の産別からチョコレート製造を一貫して行うことを実現したチョコレート。
源産地にこだわり、サポートもして、作り上げた明治の自信作。
チョコのデザインも1つのパーツの中に異なる形態を組み込むことで幾つかの歯ごたえや味わいが楽しめるという工夫もしている。
名ゼリフ「あなたの年代がターゲットではない」
実は、このチョコレート、商品化する時の話がビジネスの世界で話題になったことがある。
私の記憶は、あまり定かではないが、確かNHKの番組で取り上げていたことがある。
カカオの健康効果が注目を浴びていた時期でもあり、値段も普通のチョコよりは高価だったにも関わらず売れに売れていたチョコレートだった。
さらにこのシンプルなデザインも売れている大きな理由の一つだという。
リニューアル前はあまり売れなかった
実は、このチョコレートは、リニューアル商品。
最初はあまり売れなかったのか3ヶ月後「ブランドをどうするか」を検討したのだという。
それまでチョコのパッケージは「写真やイラスト」「商品の特徴を大きく印字する」のがあたりまえだった。
そこで、開発担当者は、あえて、セオリーどおりではない、この新パッケージを作った。
売れるはずがない!と言われた新パッケージ
当然「中身がわからない。売れるはずがない」と上層部に言われたらしい。
ところが、事前に行った消費者調査で手応えを掴んでいた担当者は
「あなたの年代がターゲットではない」と反論した、というのだ。
結果、もちろんこだわりの味もさることながら、このパッケージはネットやインスタに取り上げられたり、いろんな使い方ができると評判になり、さらに売れるようになった。
まとめ
会社というのは、これまでの(古い)考えで成り立ってきたものが多い。
それが、良いか悪いか別として、それまでの常識を変えるのは難しいだろう。
でもそれを「あなたの年代がターゲットではない」と言える勇気。
自信があってもなかなか言えるものではない…
この言葉に対して、世の中の意見は様々。
「言える良い(風とおしのよい)会社だったのだろう。」
「言われたら、やっぱりキツイ!」などなど…
結局、会社(上司)は、OKを出した。
だから、会社も偉かった。
そうそう、このチョコレートはこうして、生まれたパッケージだったな。
なんか「明治ザ・チョコレートパッケージ」見たくなった…