「埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ」
これは「翔んで埼玉」という
埼玉を徹底的にディスった
(ディスリスペクト=侮辱)
ギャグマンガの一コマのセリフだ。
これが今、爆売れしているという。
通常は10万部超えればヒットとされる
マンガ業界で、昨年12月に復刊され
3ケ月足らずで55万部を突破した…
出版不況といわれる出版界
にあって異色のヒット作である。
翔んで埼玉
著者は「パタリロ!」で御馴染みの
魔夜峰央(まやみねお)氏。
あらすじ
埼玉県民は、東京都民からのいわれなき
弾圧に苦しんでいた。
そんな中、東京の名門校・白鵬堂学院に
麻実麗という男子学生が転入してくる。
容姿端麗、文武両道に優れた麗に学院の
学生達は魅了される。
しかし麗は、実は埼玉県で高名な大地主
西園寺家の子息だった。
麗の父親はゆくゆくは麗を政治家にして、
埼玉県民に対する差別政策を
撤廃させようと目論んでいた。
しかし、麗がデパートで埼玉県出身の
家政婦を庇ったことで埼玉県出身で
あることが露見してしまう。
仕方なく麗は所沢に戻り、
埼玉県民開放の為の
抵抗運動を始める・・・。
というもの。
月曜から夜ふかし~マツコ・デラックス
なぜこのマンガが55万部もの
ヒットになったか?
そこにはヒットメーカー
「マツコ・デラックス」の存在があった。
今や、一言「うまい」と言えば、
8億円とも10億円とも言われる
経済効果をもたらすマツコ。
その影響力は計り知れない。
そんなマツコ・デラックスの看板番組
「月曜から夜ふかし」の中で
この「翔んで埼玉」が紹介されたのだ。
視聴者からの
「東京で埼玉県民が虐げられる
ストーリーが衝撃的」だという口コミ
からマンガの内容が紹介され、
それがネットでも拡散されていった。
2万5千部→20万部→33万5千部→55万部
発売元の宝島社の担当者はこう語る。
実は、2015年夏頃から、
「今ネットで盛り上がっているマンガがある、
これ復刊した方がいいよ」
という声が上がってきたのがこの
「翔んで埼玉」だった。
そして、発売の1カ月ほど前に
「月曜から夜ふかし」でこのマンガが紹介された。
それは、全くの偶然だったらしい。
しかしこの偶然によってヒットが必然となった。
企画段階での部数は2万5千部。
オンエア後の反響が凄くて
予約段階で既に2万5千部をオーバー。
更に増版の為
発売日を5日延期しこの時点で20万部。
重版して33万5千部。
最終的に55万部を突破した。
企画段階での2万5千部は別として、
550,000部-25,000部=525,000部は
マツコのお陰といえるかもしれない。
1冊700円×525,000=3億6千7百5十万円
の経済効果!
正にマツコ様々である。
宝島社さん、マツコ・デラックスに足向けて寝られませんね!
しかし、今さらながらだが
マツコの破壊力恐るべしだ。
まだ暫くは、「マツコ・デラックス」から目が離せないようだ。