水の出しっぱなしは(蛇口によっては)1分間で12リットルの無駄になるらしい…。
8月30日放送の「チコちゃんに叱られる!」3つ目の質問は「蛇口」について。
「この中(岡村隆史・木村文乃・アンタッチャブル山崎)で一番家事をしている姿がステキな大人ってだあれ?」という事で指名されたのは木村。
なんで蛇口ってヘビの口なの?
チコちゃんに「水道からお水を出してみて」と言われ、蛇口をひねる仕草をする木村。
「今水がどこから出ている?」と聞かれ「蛇口」と答えると「なんで蛇口ってヘビの口なの?」と言われる。
木村は「あ~…。水道管から出てくる時の感じがヘビがカパッと口を開けている感じに見えるから」と答えると「木村ちゃんの家の水道はパカって開くの?」と聞かれ「開かない」と笑う木村。
そして「ヘビの体の細さとか関係しているんですよね?」と言ってみるが…チコちゃんに「謹んで申し上げます…ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。
チコちゃんは、ザキヤマにも聞く。ザキヤマは「…そもそもヘビで水道から水を出していた」と答えると「蛇口の手前の管はどうしてたの?」と聞かれ「相当ヘビ不足ですよね。」と笑うしかない。
◯チコちゃんの答え
⇒蛇口はヘビなのはヘビ柄だったから
日本の水道の歴史
詳しく教えてくれるのは水道の歴史が学べる東京都水道歴史館企画調査責任者金子智さん。
金子さんは「現在の水道の元となる技術が生まれた江戸時代には今のような蛇口はまだなかった」という。
当時の江戸の町の水道は、多摩川や井の頭池などから主流を作り、木管を通して、傾斜のみで水を引いていた。この水が井戸に分配され江戸の人々はそこから水を汲み上げて使っていた。
日本初は、蛇口ではなくライオン
明治20年になって横浜に初めて上水場から水を送る水道が引かれた。
(明治20年当時の水道の映像が出る)
現在のように各家庭には無く、道路わきなどに設置され、複数の人が使う事から共用栓と呼ばれていた。この時に初めて水が出る部分「蛇口」がつけられた。
共用栓の蛇口部分をよく見るとヘビではなくライオンになっている。
最初の共用栓はイギリスから輸入されたもの。(西洋でライオンは水の守り神的な意味合いで使われることが多いので『ライオンが』使われている)そのためヨーロッパでは、現在でも水のある場所にライオンの彫刻が施されている。
しかしこれでは蛇口ではなく獅子口になってしまう。
日本製初は龍口(たつくち)だった
1898年、東京に水道が引かれる事になり、この時初めて日本製の共用栓を作った。
館内に、日本で初めて作られた共用栓(東京最古の共用栓)があり、これ(の蛇口)は龍だった。
東アジアでは龍が水の守り神として考えられていたので龍が採用された。確かに日本では神社など神聖な場所の水場には龍が使われていることがある。
スタッフは「龍の口から水が出ているので蛇口ではなく龍口になるのでは?」と聞く。
すると金子さんは「そうですね。龍口(たつくち)と呼んでいる記録があるらしい。ただどうも『たつくち』っていうのが言いにくかったみたいで普及しなかったみたいですね」という。
ではなぜ蛇口はヘビになったのか?
金子さんは「こちらを見て頂きたい」と目の前の共用栓の柱の部分を指し「この部分が蛇腹になっているんです」という。
※蛇腹とは、凹凸が交互に続いている事でその様子がヘビのおなかに似ていることからつけられた模様のこと。
これが日本製の共用栓に使われていて「蛇体鉄柱式共用栓」という名前が付いているそうだ。
その水道が出る口のことを「蛇体鉄柱式共用栓の口、略して蛇口」と呼ばれるようになったらしい。
なおかつ龍と蛇というのは日本では古来より水の神様として同じ様に考えられていて蛇口が定着していったのではないか、ということだった。
裏話…チコちゃんが言うには、金子先生は水道が専門かと思いきや、本当は瓦が専門らしい。
蛇口の呼び方「カラン」の由来
愛ちゃん情報…明治の初期オランダで開発された蛇口が日本の工場などで使われていた。その蛇口の形が鶴のくちばしの形をしていてオランダ語で「鶴」を「カラン」というので日本でもカランと呼ぶようになった。
まとめ
歯を磨いている間、水を出しっぱなしにするとカミさんに怒られたり止められたりすることがある。自分としては、冷たい水がお湯になるまで、と思ってやっているのだが…
1分間で12リットルの無駄かぁ~。
ちょっと気を付けようかな。
※以上8月30日放送の「チコちゃんに叱られる!」抜粋・参照