プロ野球を見ている時、キャッチャーが審判にボールを交換してもらシーンは見たことがある。だが、そんなに頻繁に(1試合で約120球)ボールの交換をしているとは知らなかった。
5月11日放送の「チコちゃんに叱られる!」の2つ目の質問は野球で使われているボールについてだった。
チコちゃんが「この中(岡村隆史・若村麻由美・千葉雄大)でスポーツ観戦が似合う素敵な大人ってだあれ?」と聞くと「観戦の方ね?」と確認してから、岡村が「俺行きます!」と手を挙げた。
ワンバウンドしただけで交換しているボールはその後どうなる?
チコちゃんが「試合中に、たとえばピッチャーが投げたボールがワンバウンドした時とかボールを交換しているのを見たことある?」と聞く。
岡村が「見たことある!」と答えるとチコちゃんは「交換した野球のボールはその後どうなるの?」と聞く。「もう一回業者に渡ります。(ボールに)傷が付いたり、イレギュラーしたりすると、ピッチャーとかそこに指かけてあれするとすごい変化球投げられてしまうから、球自体は…ピヨピヨ…」と、なり…岡村が正解を言ったらしい。
なのでチコちゃんは「つまんねー奴だな~」と言い、すかさず漢字問題を出す。問題は「なす」。若村は正解、岡村と千葉は不正解。
なので「男性陣、ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われる。
野球の試合を見ていると
・ヒットを打たれた後、ピッチャーが(ボールを)交換
・ワンバウンドしただけで、(キャッチャーが)ボールを交換
している。
その交換したボールは…
○チコちゃんの答え
⇒ワンバウンドしただけで交換しているボールはそのあと公式戦で2度と使われない
岡村は、「(チコったのは嬉しいが)これやっぱり、「茄子」が書けてこそ!やったってなるんですけどね」とちょっと残念そうだ。
ボールを交換できる条件とは
詳しく教えてくれるのは審判歴23年、元プロ野球審判員、山崎夏生さん。
「そもそもピッチャーはボールを交換する権利を持っている」という。
公認野球規則によると「ボールを交換できる条件」は
・ボールが(ファールボールなど)フィ―ルドの外に出た場合
・ボールが汚れたり破損したりした場合
・ピッチャーがボール交換を求めた場合
…の3つ。
たった1度のワンバウンドだけで交換していいのか?
山崎さんは「ワンバウンドすれば、必ず、土が付いたりボールに、傷がつく」という。
実際、未使用のボールと、ワンプレイで交換(ワンバウンド)したボールを見比べてみると確かに汚れてはいるが…
「(ワンバウンドしたボールは)球全体のバランスが崩れて回転が変わってくる。自分の思うようにコントロールするには綺麗なボールの方がいいので、交換する」そうだ。
本当にワンバウンドしただけで投球に影響があるのか?
そこでスタッフは、日本球界が誇る元巨人軍の堀内恒夫さん(通算成績203勝、巨人のV9を支えた大エース)に話を聞いた。
「大きな傷とかささくれとか、いうものに対しては絶対変化する。傷が付いたりすると、もし変化した時にピッチャーに有利になる。やっぱり勝負事というのはイーブンでなきゃいけないのでその公正を期すために僕はボールを換えていると思います。ショートバウンドの場合ですよ。」
結論:ワンバウンドでボールを交換するのはフェアープレーのための素晴らしい行動だった。
堀内さんが現役ピッチャーに言いたいこと、とは?
堀内さんは「ただ前に飛んだだけでボールを替えるでしょ。バットに当たっても傷なんか簡単に付くようなボールじゃないんですよ。それが不思議なんですよ。毎回新しいボールに変えて投げている人の気持ちが僕はわからない。」と不満があるらしい。
そこで、スタッフは、横浜DNAベイスターズの現役ピッチャー「150㎞/h」超えの速球と大きく変わるカーブの持ち味の井納翔一投手に聞いてみた
質問「バットに当てられたボールってちょっと違ったりするのか?」
井納「そうですねスピン量も変わってくるし、1打者終わるたびに換えている。
(掘内:そんなに変わった気はしませんけどね。一回一回変えているわけですよね。無駄だと思いますよ)
井納「今は気温が低いというのもあるので、そんなにボールの形が変わるという事はないですけど、夏場になった時は、すごい変わってたりすることもあります。」
(堀内:そこまで考えてやっているのかな?立派なもんですね。20勝ぐらいしてるんじゃない?そのピッチャーは。だれがそんなこと言ってるのかな?)
…というのでスタッフが井納選手だ、と教えると堀内は「う~ん、ま、現役の選手が言う事だからそれも一理あるんじゃないかな」と大人の対応をした。
現在交換されているボールの数
現在交換されているボールの数は…
・1試合120球ぐらい。
・セパ両リーグ合わせて、1日6試合。
・1シーズン143試合ある。
⇒年間交換されるボールの数は10万2,960球。
ワンバウンドなどで交換する約10万のボールのその後
ワンバウンドなどで交換する約10万のボールのその後は…
・ワンバウンドしたボールはボールボーイによって回収。
・交換したボールは公式戦では2度と使えない
⇒チームの練習球にしたり、グッズでファンサービスとして使用している。
チコちゃんが大好きな筒香選手に話を聞いてみた
さらにここ(横浜)まで来たので、スタッフはチコちゃんが大好きな筒香選手に(チコちゃんが興奮している!)試合前に話を聞いた。
筒香「チコちゃんは知っている。チコちゃんのおかげでいろんな方から連絡をいただいているし、僕のこと言っていただいて本当にうれしいです。」と言っていた。
(岡村がここで「チコちゃん、これ、始球式あるでぇ」という。)
インタビュー後の試合で、筒香はホームランを打った。そのVTRを見たチコちゃんは飛び上がって喜んでいた。
最後に筒香選手から「僕のどこがいいのか」と聞かれチコちゃんは「顔もそうだし、雰囲気もあるし、ガタイもいいし…言えないそんなの~ダメダメ~」と照れまくる。
岡村が「ついに!やんか」というと「ありがと。この間桑田とご飯行きたいって言ってごめんなさい」と、女の子らしく?照れまくっていた。そして最後に「一番好きなのは、スイングの軌道かな…でも全部カッコイイ」とまとめた。
愛ちゃん情報…筒香選手はチコちゃんにぜひ横浜スタジアムに試合を見に来て欲しいと言っているとのこと。チコちゃんは「ありがとう…帰りは中華だわ」という。
※交換したボールの再利用については球団により異なる場合があります。
まとめ
とにかく筒香選手が出た時のチコちゃんのはしゃぎようが凄かった。
(本当にチコちゃんはあのおじさんなのか?とおもう程、声のトーンも上がり、普通に女の子に見えたから不思議…)
この問題を担当したスタッフは、10連休を休みたいのでいつものように、NHKの他番組の力を借りようと「球辞苑」(プロ野球を分析して野球を深堀りするNHKのスポーツ番組)に情報提供を依頼したらしい。だが「…ボールの交換について、大変興味深いテーマ…ぜひ知りたく思います」との返答。結局、このスタッフは淡路島に行くはずだったのを諦めて取材したらしい。
※5月11日「チコちゃんに叱られる!」より抜粋・参照