「裏声」という事で、今回、耳鼻科の先生が自ら自分の声帯の映像を撮って見せてくれた。今まで見たことのないもので、声帯の動きがすごくわかりやすかった。
岡村も「先生が自分で(のどにカメラを)突っ込んで…感動した」と言っていたが私も感動した。
12月13日放送の「チコちゃんに叱られる!」、最後の質問は「裏声」について。
裏声ってなんで出るの?
「この中(岡村隆史・黒木華・石黒賢)で一番歌声が美しい素敵な大人ってだあれ?」という事で、岡村が「私、チャレンジしてもいいですか?」と回答者になる。
「裏声ってなんで出るの?」と聞かれた岡村「なんで出るか?…裏声っていうくらいですから出してるようにみんな思ってるかもしれないけど出してない…吸ってる!吸ったことにより出た!」と答えるが「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われる。
「裏声」という事でスタッフは「裏声の貴公子、森山直太朗」の元を訪れた。
森山に名曲「さくら」を歌ってもらい…サビの盛り上がりところでスタッフが「今、裏声で歌いましたよね?」と聞く。
森山は「…伝えきれない感情が出ちゃってるんじゃないですか?」と答えるが出張チコちゃんに叱られた。
〇チコちゃんの答え
⇒裏声が出るのはのどが諦めるから
閉じた声帯が震えて声が出る
詳しく教えてくれるのは…桜美林大学でオペラを教える小林玲子教授。
先生は「声と言うのは閉じた声帯が震えることによってできた空気の波の事」と言う。
その空気の波を作り出すのが、のどの奥にある声帯という部分。
普通に呼吸をしている時は、声帯が開いているが、声を出したり歌ったりする時は左右の声帯が閉じ、間を通る息によって振動し、そこで出来た空気の波が声になる。
声帯の筋肉が音の高さを決めている
この時声の高さを決めているのが声帯の筋肉(声帯筋と輪状甲状筋)。
・声帯筋が縮むと声帯が短くなって低い声が出る。
・輪状甲状筋が縮むと声帯が引っ張られて高い声が出る
ゴムで説明で説明すると…
・声帯が縮んでいる状態=ゴムを張らない状態ではじくと低い音が出る
・声帯が張っている状態=ゴムが張っている状態ではじくと高い音が出る
声帯は伸びたり縮んだりすることで、音の高さが変わる(声の高さは、この2つの筋肉が綱引きのように引っ張り合う事で決まっている)。
実際の声帯の動きを見る
実際に耳鼻咽喉科の駒澤先生協力の元、声を出している時の(先生の)声帯を見てみる(自分の声帯を自分で見ると言う神業)。
「え~…」声を出している先生の声帯は…
開いている声帯が閉じて合わさることで声が出ていることがよくわかる。
1秒間に160回、振動しているそうだ。
低い声から高い声を出す時の声帯は?
低い声から徐々に高い声を出すと声帯は伸びて張る。
(…確かに声帯が引き延ばされる様子がよくわかる)
「このように声の高さは声帯筋の張り具合によって、決まるのだが裏声は声帯筋の張り具合には関係なく声帯筋の厚さに関係がある」と先生。
裏声は声帯筋の厚さに関係がある
声帯の厚さを断面図で見てみると…
声帯に厚みがある時は、合わさっている面積も大きい状態、これが「地声」。
徐々に声を高くしていくと、声帯は引っ張られ徐々に薄くなっていく。
しかし一方で地声を維持しようとして声帯の厚さも維持しようとする力も働く。
そして地声の限界まで引っ張られると厚さを保つことを諦めて長く引き伸ばされ一気に薄くなる。
結論:声帯が合わさる面積も小さくなり、「裏声」になる。
「ソプラノ歌手は最初から、声帯筋が諦めた裏声で歌っている」と先生は言う。
実際にクラシック曲の中で音程が高い事で有名な曲「歌劇:魔笛から『復讐のこころは地獄のように胸に燃え』」を聞いてみると、ソプラノ歌手は裏声だけで曲を歌っていた。
スタッフは森山直太朗に正解(のどが諦めた時出る声)を報告。
そして、森山に「さくら」を「諦めない声バージョンで歌って欲しい」と頼む。
「欲しがりますね~」と言いながら森山がやってみた、が難しそうだった。
※12月13日放送の「チコちゃんに叱られる!」参考・参照
まとめ
余談だが裏声と聞いて、森山直太朗を連想。
さらに彼の歌う「さくら」のメロディが頭をよぎり、日テレの「同期のサクラ」を連想してしまう。今度の最終回、どうなるのか今から気になっている。