同じ痛みでも子供の方が約10倍も痛みを感じている…
ゲストのTAKHIROが「…子供が注射打った時になんか大げさなのかなと思う時もあったりして…ちょっとかわいそうな思いさせたなと思いましたね」と言っていた…
TAKHIROって、イケメンで歌がうまいっていうだけじゃなくいい親でもあるんだなって改めて思った…。
子供の頃は嫌だった注射が大人になると平気になるのはなぜ?
6月19日の「チコちゃんに叱られる!」のゲストは小芝風花とEXILEのTAKAHIRO(どちらも初登場)。
「この中で健康に気を使っている元気な大人ってだあれ?」…岡村によれば「トレーニングとか食べ物とかしっかりやっている」という事でTAKAHIROが選ばれる。
チコちゃんに「子供の頃注射は嫌いだが大人になったら割と平気になるのはなぜ?」と聞かれたTAKAHIRO。
「なんでだろ?あんまり考えたことないと言いながら…あ、それ(注射)よりいっぱい痛い事、経験するから」と答えるが、叱られる。
○チコちゃんの答え
⇒子供の頃は嫌だった注射が大人になると平気になるのは、痛みが1/10になるから
子供の方が約10倍も痛みを感じている
詳しく教えてくれるのは、皮膚感覚やその心理的効果に詳しい桜美林大学の山口創教授。
先生によれば「大人と子供では痛みの感じか多賀全然違う」という。
皮膚の表面には痛みを感じる痛点が1㎠あたり100以上ある。
痛点が刺激されるとその信号が脊髄を通って脳に伝わり痛いと感じる。
子供は、脊髄に入った入口の神経がまだ十分に発達していない
子供の場合、脊髄に入った入口の神経がまだ十分に発達していない。
大人は脊髄の入り口の神経がしっかり分かれているので痛みも分けて伝えることができるが、子供はこの部分がまだ十分に分かれていないため多くの神経が刺激されてしまう。
そのため同じ刺激でも子供の方が痛みを強く感じている。
(大人の場合1の刺激を1で伝えられるが子供は1の刺激に周りの神経が反応してしてしまい刺激を数倍にして脳に伝えてしまう)
子供の成長と痛みの感じ方を調べた研究では、男女ともに7歳から9歳にかけて痛みの感じ方がおよそ1/10になっていることがわかる。
「7歳から9歳にかけて脊髄の入り口の神経がきちんと分類整理されてくると考えられる」と先生。
結果:注射の時子供は大人の10倍の痛みを感じていた
心理的な部分も関係している
また子供の痛みには心理的な部分も関係している。
「不安とか恐怖の感情によって痛みがさらに大きくなってしまう、というメカニズムもある」と先生。
注射などの痛みが恐怖や痛みの記憶として残ると、痛みを感知するセンサーや精髄、脳の働きが変化して今まで痛くなかった弱い刺激でも痛いと感じるようになってしまう。
なので、子供が注射嫌いにならないために…
保護者必見!注射の痛みを和らげる3つの方法
注射を打つ時にもできるだけ痛みを感じさせないようにするという事が大事だと最近は考えられてきた。
<<保護者必見!注射の痛みを和らげる3つの方法>>
①意識をそらす
皮膚からやってきた痛みの神経が脊髄に入る入口のところに門のような役割をしているシステムがあって気をそらしているとゲートが閉まる役割をして痛みを感じにくくなる。
例えば大好きなおもちゃや本などにに夢中になっているアイ仇に注射を打つと痛みを感じにくい
②皮膚をさする
さすっててあげると脊髄の入り口のゲートが閉じる働きになる、さらにスキンシップの作用として「オキシトシン」というホルモンが脳から出てくるので痛みを小さくする作用がある。実際の痛みの感じ方も小さくなる。
皮膚をさすった後に意識を逸らそうとする「痛いの痛いの飛んでいけ~」は単なるおまじないだけではなく科学的な効果もテキメン
③甘いものを食べる
甘いものを脳で感じると「オピオイド」という物質が出てくる。
脳内麻薬とも呼べれ非常に痛みを軽くする効果がある。
これらの方法は大人にも効果があると言われている。
専用の機械でどれくらい痛みが軽減できるのか実験
実際にこの3つの方法でどこまで痛みを軽減できるのか、激しいツッコミでおなじみ芸人の「カミナリ」の竹内まなぶさんで実験。
「(うまくいけば)一生この漫才やっているという事ですね」と喜んて受けてくれた。
専門家の監修の元、専用の機械でどれくらい痛みが軽減できるのか実験してみた。
何もせずそのまま…「ショック」をonすると…
「しっかり痛い」とまなぶが言う。
次に
痛みの強さを覚えた所で学さんには痛みを軽減する3つのポイント「大好きなサッカーの本」で意識をずらし、皮膚をさすり、チョコを食べて同じ強さの刺激を与える…
結果…まなぶは本を落とし、痛がる
そして(痛さが)軽減されたか聞いてみると「正直よくわかんなかった」と答えた。
結果:実験結果不明
6月19日NHK「チコちゃんに叱られる!」より抜粋・参照
まとめ
最後に…
TAKHIROは「…子供が注射打った時になんか大げさなのかなと思う時もあったりして…ちょっとかわいそうな思いさせたなと思いましたね」と話していた。
同じ様に思いあたる親は結構いるだろうな、と思った。
注射を前に嫌がる子供たち…大人は「すぐだから我慢してね」「あるいは我慢しなさい!」と簡単怒ることもあるだろう。だが、子供は大人の10倍もの痛さを感じるというのだ。今後はそんなこと言わないようにしようと思う。
ワクチンの接種が本格的になっている。
子供に限らず大人でも本音でいえば注射は嫌なものは嫌だ。
自分の番が来たら、せめてチョコでもほおばっていようか、と思った。