普段目にする地図は上が北だ。
では、「南が上の地図」はあるのか?
という事で、できたのかどうかはわからないが「世界逆さ地図」というものがあるらしい。
この地図は、南極が上、北極が下になっているそうだ。
8月3日の「チコちゃんに叱られる!」の2つ目の問題は「地図」について。
「この中(岡村隆史・潮田玲子・伊東四朗)で一番世界を舞台に活躍した素敵な大人ってだあれ?」という事で、岡村は「そりゃもう潮田さん」と潮田玲子を指名する。
※潮田玲子(北京五輪バトミントン女子ダブルス日本代表・ロンドン五輪バトミントン混合ダブルス日本代表)
なんで地図は北が上なの?
潮田は、知らない土地に行った時地図を見るか聞かれ、「見る」と答える。
すると「地図は北が上、南は下だが…なんで地図は北が上なの?」と聞かれる。
潮田は「太陽の登りとか太陽の動きで方向を決めたとか…で、一番高い所が北だった…とか、そうなんじゃないですか?」と答えるが「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。
◯チコちゃんの答え
⇒地図の北が上なのは、奇跡の星があったから
北が上だと便利だった
詳しく教えてくれるのは東京海洋大学副学長の庄司るり先生。
庄司先生は「そもそも地図は使う人が便利であればそれでいいんですね」という。
人類が北を上にして地図を作るようになったのは、大航海時代だと言われている、ということで(学生時代は学祭委員だった)先生が朗読で説明する…
遠い遠い昔、人が大海原に乗り出した時、いったいどこにいるのかわからない不安な夜を迎えました。その時たった一つ頼りになったのが、そう夜空に輝く北極星だったのです。
目印にしたのは北極星
大航海時代は…
大航海時代、海の上で方角を知る目印にしたのは北極星。
先生は「陸上の移動なら山とか川(道・建物とか)が目印になるし、歩いているうちに人に会って方角を聞いたりすることもできる。ただ大海原に出てしまうと道なんてありませんし、人に聞こうにも聞けません」という。
大航海時代より前は…
大航海時代より前は方角は太陽を目印にしていた。
しかし太陽は
・時間と共に移動する
・夜には見えない
という事で、大海原では方角になりずらい。
そこで見つけたのが北の方角に輝く奇跡の星、北極星だった。
北極星の奇跡とは
北極星の奇跡 その1
北極星は、偶然にも地軸の延長線上にあったため地球が自転しても止まって見える。
北の夜空をしばらく撮影した映像が出る。
※参考画像
それを見ると周りの星は円を描くように移動して見えるが、北極星だけはその中心で微動だにしていない。
北極星の奇跡 その2
偶然にも地軸の延長線が真北を向いていたという事。
動かない目印が真北にあるという偶然がぴったりと一致して、奇跡が起きていた。
さらに北極星は地球から430光年も離れているため、どの季節でも同じ位置に見える。
「この北極星があるからこそ地図は北を上にするのが便利だ」と先生は言う。
北が上の地図があれば、地図の上を北極星に合わせることで自分の行きたい方向がわかる。
例えば、東に行きたい時、方角がわからない時、地図の上を北極星に合わせることで右が東だとわかる(船乗りの学生が実践)。⇒だから地図は北を上にすると便利だった。
このようにして北が上の地図が広がってきたが、近年では…
違う地図
さかさま地図
北が上の地図に反発した南半球のオーストラリア人が、1970年代に独自の地図を発表した。
Amazonで見つけたのがコレ。
こんな感じだろうと思われる。
そして日本でも、最近ユニークな地図が話題になったらしい。
富山が日本を支える中心地のように見える地図
大陸の方から見た日本列島の地図。
作成したのは富山県。
VTRでは富山県庁の吉岡さんと浅野さんが登場。
「富山県が日本海地域の中心にあることをPRするため、逆さまにし、大陸から日本を見た地図を作成しました」と説明する。
確かにこの地図で見ると、日本海が湖に見え、富山が日本を支える中心地のように見える。
…が、方角を知りたいならやっぱり北が上の地図の方が便利かも…(とナレーター)。
愛ちゃん情報
北を決める時に重要な北極星だが、地球の地軸はおよそ2万5千800年周期で微妙にずれている。今の北極星はこぐま座α星(別名:ポラリス)というが、およそ2000年後には「エライ」という名の星(ちょっと隣にある星)が北極星になる、そうだ。
追記:ウィキペディア情報(抜粋)
北極星とは、天の北極に最も近い輝星を意味する。
21世紀時点の地球の北極星は、こぐま座α星のポラリスである。
◯過去の北極星
・ベガ(こと座α星):紀元前11,500年頃
・りゅう座α星:紀元前2790年頃
・こぐま座β星:紀元前1100年頃
◯現在の北極星
・ポラリス(こぐま座α星):西暦2100年頃もっとも天の北極に近づく。
◯未来の北極星
・ケフェウス座γ星:西暦4100年頃(※西暦3100年頃からポラリスより天の北極に近づくため北極星となる。これが「エライ」という名前。アラビア語で羊飼いを意味する。
※以上ウィキペディアより抜粋
※地図が「北が上」である理由については諸説あります。
※8月3日「チコちゃんに叱られる!」参考・参照
まとめ
地図の上がなぜ北なのか、という話が、大航海時代の話になり、最後は北極星が2000年後には変わるという話まで、とてつもなくロマンがある話で終わった感じがした。
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