タイムマシンはもうある!
どこに?
例えば新幹線!
…と言われてもピンとこない人は多いだろう。
新幹線のように速い乗り物に乗ったことがあれば、ほんのちょっとだが先の未来に行っている、というのだ。
第11回の「チコちゃんに叱られる」1つ目の質問は「タイムマシンに乗ったことがある人?」だった。岡村とゲストの二人(YOUと田中直樹)は「ない」というが、実は「タイムマシンはもうある!」というチコちゃん。
これを説明するにはあの小難しい相対性理論が出てくる。
さてあなたには理解できるかな?
タイムマシンは、もうある!
「この世にあったらいいなと思ったものでタイムマシンに乗った事のある人?」チコちゃんに聞かれ、3人は「ないです」と答える。
するとチコちゃん「どうして?」と聞く。
ますます「え?」となる三人。
○チコちゃんの答え
⇒タイムマシンはもうある。
「え?うそでしょ?」と岡村、「ないよチコちゃん!」と否定する田中…
タイムマシンはもうできている
宇宙の始まりや仕組みを研究している教授によれば…
タイムマシンはもう出来ている、とのこと。
例えばそれは「新幹線」で、実は10億分の1秒だけ未来に行っている、という
アインシュタイン相対性理論
それは、50年前に公開された映画「猿の惑星」を見ればわかるそうだ。
この映画のあらすじは…
「宇宙探索を終え地球に帰る途中の宇宙船が立ち寄った惑星、そこは猿が人間を支配する世界だった。が、実は2000年も経った地球だった」というもの。
これはどういう事かというと『地球上より(高速で動く)宇宙船の中の方がゆっくり時間が流れている』からこういう事になってしまった、という説明が出来るらしい。
例)
前提「光の速さはどんな状況でも変わらない」
1 地球上のある部屋の床から天井まで光が届く時間を1秒とする。
2 同じように高速で動いている宇宙船に部屋を作り前の部屋と同じように床から天井まで光を当てる
その様子を地球から宇宙船を見る、とすれば…
3 宇宙船が動いているので、光そのものの動きが斜めに進んで見える。
故に天井に届くまで「1秒+α」の時間がかかる
これは、地球上(の部屋)では光が天井まで届く時間が1秒でも、宇宙船では地球上の1秒経っても天井に届いていない=宇宙船の中の時間がゆっくりになるという例。
相対性理論の基本
「高速で動いている物体の時間は止まっている物体の時間よりゆっくり進む」
なので「猿の惑星」の宇宙船では、時間がゆっくり進み、船員は若いままだったのに地球は2000年先の未来になっていた、という訳だ。
実際アメリカで行われた実験で、高速で飛ぶジェット機の中の時計が地上の時計よりわずかに遅れていたという記録が残っているという。
新幹線の場合
(計算では)時速285㎞の新幹線で(停車せず)100万年乗り続ければ1秒先の未来に行ける
山手線の場合
山手線の「鶯谷」から乗って山手線を1周して帰ってきたら「1兆分の1秒先」の鶯谷に行ける。
ちなみに、何百年も先に行けるタイムマシンを作るには、光の速さにものすごく近い高速の乗り物が必要らしい。だが、その乗り物を作る技術が出来るには100年では足りないそうだ。
ウサイン・ボルトの場合
ウサイン・ボルトが100mを9秒58秒で走った場合、約1000兆分の6秒だけ未来に行けるそうだ。
教授は、さらに未来にいくために、別の方法があるという。
小さくなって「大型ハドロン衝突型加速器」を使えば可能
それは、人間が粒子になることが出来れば、不可能ではないらしい。
「大型ハドロン衝突型加速器」とは
「大型ハドロン衝突型加速器」とは、スイスの地下にある実験用の27㌔の長さのトンネル。
=粒子を加速させて光速に近い速さで動かせる装置。
人間がこの加速器に入って1年間このトンネルで過ごせば、理論上1万年後の世界に行ける。
ただし、粒子は10のマイナス13乗cmの大きさ
粒子の大きさは「10のマイナス13乗cmの大きさ」というのが条件のようだ。
これらの説明を聞いた、YOUは「乗り物(飛行機や新幹線)に乗ればちょっと老けるのが遅くなる」と言う。
さらに過去に戻る方法はと岡村が聞くが、まだ(様々な研究は行っているが)見つかっていないそうだ。
※NHK第11回「チコちゃんに叱られる」参照・参考
まとめ
「タイムマシン」と言えば、10年先100年先に行ける乗り物、とイメージしがちだが、1秒先でも未来。相対性理論に従って考えれば新幹線も山手線も「タイムマシン」だ。
ウサイン・ボルトはさしずめ「タイムトラベラー」となる。
なるほど、タイムマシンはもう出来ていたんだな。
ちなみに…チコちゃんは教授に「未来に行ったら何をしたいかな?」と聞かれ「筒香選手が幸せかどうか確認したい」と答えていた(笑)。