タイヤは黒いもの…
そのことに、なんの疑問を持たないのはやっぱりボーっと生きているからなんだろうな…
2月9日の「チコちゃんに叱られる!」最後の質問はタイヤの色について。
チコちゃんが「この中(岡村隆史・和田アキ子・つるの剛士)でハンドルさばきに思わずキュンとしそうなカッコイイ大人ってだあれ?」と聞くと、岡村は、他二人に断ってから「私行きます!」と言う。
車のタイヤが黒いのはなぜ?
チコちゃんが「車のさ、タイヤって何で出来てるの?」と岡村に聞く。
岡村「ゴムです」
チコちゃん「何色?」
岡村「黒!」
チコちゃん「なんでタイヤは黒いの?」
岡村は「な、んで?…これはね、あえて黒くしてるよね、黒じゃなくてもいいのに…。車が増えていったときに同時に何が起きたかと言うと事故が増えました。その時にブレーキをかけたのか?かけてないのか、どっちが悪いのかアスファルトとかでもタイヤの跡が付くように敢えて、タイヤを黒くしています!」と言い切った。
が、やっぱりチコちゃんに「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われる。
すると和田が「それは違うと思う。だって昔はアスファルトじゃなかった時でも車あったもん」と言う。するとチコちゃん「あ、正解!」と言う。
◯チコちゃんの答え
⇒タイヤが黒いのは、ススが入っているから
昔のタイヤは黒くなかった
理科大学の名誉教授で日本ゴム協会の副会長は…「今のタイヤは黒い、が昔のタイヤは黒くなかった」と言う。
1769年に発明された自動車の原型である、世界初の蒸気自動車(の写真)を見ると、車輪は木と鉄でできていた。
教授は「木の輪っかの外周に金属を巻いたりそういうような状態だった。ガタガタの路ではそのままデコボコが振動に伝わってくる、乗り心地は決して良くなかった」と言う。
そんな中、1867年鉄の代わりにゴムを巻いたタイヤが現れた。
その後、ゴムのタイヤが現れる
当時の車の写真を見ると、タイヤは黒くない(白っぽい)。当時のゴムというのはゴムの木から取った樹液の白っぽい天然ゴム。この液に黄色い硫黄を混ぜて熱を加えたものだった。
発明したのは有名なタイヤメーカーの名前の由来ともなったチャールズ・グットイヤー。
硫黄を混ぜて熱を加えることで天然ゴムの弾力性が上がり伸縮性もアップし、車のタイヤなどに使われるようになった。
このタイヤの弱点とは
だが、このタイヤには弱点があった。
熱に弱く、長く使っているとタイヤが柔らかくなって破れてしまう。
今のような長持ちするタイヤではなかった。
しかし1912年、素晴らしい物質が、タイヤに混ぜられるようになった。
「カーボンブラック」を混ぜる
それはススの仲間である「カーボンブラック」という黒い粉。
カーボンブラックとは…
100万分の1ミリサイズの超極小な炭素化合物で、新聞のインクなどに使われるものでもある。教授は「これを混ぜることによってタイヤは黒くなり、丈夫で長持ちするようになった」という。
結論:タイヤの黒の正体は「カーボンブラック」というススの仲間だった。
ゴムの構造
「ススの仲間を入れるだけで、なんでタイヤが丈夫になるんですか?」とスタッフが聞く。
教授は…
◯ゴムは細長くてしなやかな分子が何本も絡まって「塊り状」になっている(これを「分子鎖」という)。これに力を入れると伸びる。手を離すと元の絡まった状態に戻る。
元の形に戻る⇒ススが入っていないゴムは柔らかくて傷みやすい。
◯カーボンブラックはゴムと仲良しなので、ゴム分子は所々でカーボンブラックにくっつく。
それによってゴムの分子鎖は、自由に動けなくなる。これがカーボンブラックによるタイヤが丈夫で長持ちする原理。
カーボンブラックがゴムの分子鎖にくっつき伸びにくい⇒丈夫、長持ちなタイヤになる。
カーボンブラックとの出会いによって長持ちするようになった黒いタイヤだが、現在はさらに進化していた。
カーボンブラックの代わりにタイヤが丈夫で長持ちする物質が見つかった、と教授はいう。
現在タイヤはさらに進化している
◯シリカ(ホワイトカーボン)
二酸化ケイ素を主とする粉末のこと。
タイヤの新素材で白色の粉末。
・この粉をゴムに混ぜても、カーボンブラック同様伸びにくく丈夫なゴムになる
・さらにホワイトカーボンを入れたタイヤは、回転する時に失うエネルギーが少なく、エンジンで作られたエネルギーを効率よく車の駆動に使える。
その為、最近のタイヤにはホワイトカーボンが使われている。
シリカだけでタイヤを作ったら真っ白のタイヤが作れる?
「そしたらカーボンブラックを使わないでシリカだけでタイヤを作ったら真っ白のタイヤが作れるんじゃないですか?」とスタッフが聞く。
教授は「それは100パーセントカーボンをシリカの変えることは可能。ところが人間と言うのは黒いものほど強いというイメージを持っている人が多い。白いタイヤを作ってもなかなか売れないんじゃないか」と言う。
そこでタイヤメーカーではわざわざシリカ入りのタイヤにカーボンブラックを入れて、色付けをしているそうだ。
それが黒い理由。
VTRを見た後チコちゃんは「イメージを大切にしてる商売ってこともあるわよね」と言っていた。
ひだまりの縁側で 公衆電話で50円玉が使えない理由とは?
「ひだまりの縁側で」で読まれたお便り…
チコちゃんが大好きな5歳の娘の質問。
「50円玉はなぜ公衆電話で使えないの?」だった。
専門家からの受け売り情報
チコちゃんが専門家に変わって説明する。
公衆電話の内部には10円玉なのか100円玉なのか、硬貨を選別する機械がある。
50円玉硬貨を選別するためには機械が複雑になり、電話機そのものを大きくしなければならない。
しかし公衆電話の設置のスペースは限られているので電話機を大きくできない。その為10円と100円硬貨のみが使える仕様になった。
…ということらしい。
※2月9日「チコちゃんに叱られる!」より抜粋・参照
まとめ
タイヤは進化しているという事なので、今度買う時は、シリカ入りかどうか成分を見てみようと思う。