グリンピース。
個人的には好きではないので、別にどうでもいいのだが、シューマイの画を描け、と言われればグリンピースは乗せて描く派だ。
9月7日放送の「チコちゃんに叱られる!」。
2つ目の質問は「シューマイのグリンピース」について。
この中(岡村隆史・吹石一恵・星野源)で一番お料理が上手そうな素敵な大人ってだあれ?という事で、吹石が指名される。
吹石は(自分の)料理の評判を聞かれ「ボチボチでんな」と頭をかきながら答える。
何でシューマイの上にグリンピースが乗っているの?
チコちゃんが「シューマイの上に乗ってるグリンピース。何でシューマイの上に乗っているの?」と聞くと吹石は「包み終わりのクチャクチャクチャっていうのを隠すため!」という。
チコちゃんに「隠れているかしら?」と聞かれ、吹石は困り「栄養バランス!」と誤魔化す?が「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。
さらに、振られた岡村「あのー…シューマイの目印!」と答えると「そんな単純なわけないだろ!」とチコちゃんに言われてしまう。
◯チコちゃんの答え
⇒シューマイの上にグリンピースが乗っているのは、イチゴのショートケーキのマネをしたから
シューマイの歴史
詳しく教えてくれるのは、3度目(前は7月7日に出演)の登場、文化人類学の研究をしている江戸川大学の斗鬼正一名誉教授。
教授によれば、実はグリンピースが乗っているシューマイは日本発祥だという。
・江戸時代
そもそもシューマイは14世紀ごろの中国で誕生した。
江戸時代の初めころ長崎の唐人屋敷を通して日本に伝わった(と考えられている)。
・明治時代
明治時代。横浜にある中国料理店で初めてシューマイが販売され日本各地に広がっていた。
その当時のレシピを見て作ったシューマイを見てみると、まだグリンピースは乗っていない。
きっかけは学校給食
「シューマイの上にグリンピースが乗るきっかけは学校給食だった」と教授がいう。
近鉄バファローズの名バイプレーヤー吹石選手が産声を上げたその翌年…※吹石選手の話は今後省略
昭和29年「学校給食法」の施行がきっかけとなり全国の小中学校で給食が実施されるようになった。しかし脱脂粉乳や細々としたコッペパンなど当時の給食は、子供たちにあまり好評ではなかった。
ここで、メニューの開発者たちは給食を魅力的にできないか、と試行錯誤した。
子供に人気だった苺のショートケーキをまねる
(実はNHKが当時の開発者に取材をしていた…その時のVTRが流れた)
冷凍食品メーカー開発担当者(当時)の小野寺さんは「とにかく学校給食というものをもっと夢を持って食べて欲しい、と、ショートケーキのトッピングのいちごっていうのが、シューマイでなんかできないかなぁと…そういう考えだったんです。当時は」と話す。
小野寺さん、子供に人気だったいちごのショートケーキをまねることを考えていた。その時目を付けたのがニュージーランドから輸入していたグリンピース。日本にあったものよりも甘く子供に人気が出るのではないか、と考えた。
小野寺さんは「グリンピースね、乗っけてみたんですよ。非常にカッコイイんでね。真珠が乗っかっているような感じまでしたわけね。これならば子供たちが『わぁ!』っていう気持ちになるんじゃないかなと…」と話す。こうして、シューマイにグリンピースが乗った。
するとその予想が的中する。グリンピースが乗ったシューマイは子供たちに大好評。その後グリンピースはシューマイだけでなくご飯に混ぜられたり、肉じゃがやシチュー、スープなどの学校給食を彩る貴重な食材になった。
シューマイに変化が…
昭和63年ごろ、シューマイの上から徐々にグリンピースが姿を消し始めた。本格的な中国料理がたくさん入ってきてシューマイも本格的になって中にえびが入ったり、カニが入ったりいろんなものが登場してきた。
そして、今、ほとんどのシューマイにグリンピースは乗っていない。
しかし、街の人からは「なかったら寂しくない?」「日の丸弁当に梅干しがない様なもの」という声も…
多くの人の心の中でまだシューマイの上には載っていた(ナレーション)の声…。
※以上9月7日放送「チコちゃんに叱られる!」より抜粋・参照
まとめ
ショートケーキとシューマイ。味が全く違うと思うからか、最初に聞いた時は、え?と思ったが、シューマイがだんだん小さなケーキに見えてきたから不思議だ(笑)。