スマホは、触っただけで画面を操作できる。
これは「感電するから」できること…
極端に言えばそういうことらしい。
もちろん微々たるものなので
気にすることはない…
11月16日の「チコちゃんに叱られる!」の4つめの質問は「タッチパネル」の話。
「…この中(岡村隆史・はいだしょうこ・大竹まこと)でスマートフォンをスマートに操っていそうな大人ってだあれ?」とチコちゃんが岡村に聞く。一瞬間があって…大竹が「ガラケー」と一言。なので「しょうこ姉さん!」と、はいだが指名される。
彼女は2つ(両方)持っているそうだ。その操作を「エアでやってみてくれる?」と言われる。「シュッシュッ」と言いながらやっていると…
なんでタッチパネルは触っただけで反応するの?
チコ「指で触ってたわね、触るとどうなるの?」
はいだ「画面が出てきたり…」
チコ「なんでタッチパネルは触っただけで反応するの?」
…はいだは「そういう風にできてるんだけどな」とつぶやくように言うが「それを聞いてるの!」とチコちゃん。はいだは「スティーブジョブズが作ったから…」と自信なさげに言うと「シティボーイズ?」とチコちゃんが聞き返す。
すると「スティーブジョブズ!シティボーイズ、作ってねえよ」と大竹が突っ込む。
…が、やっぱり「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われる。
○チコちゃんの答え
⇒タッチパネルが触っただけで反応するのはチコっと感電しているから
スマートフォンは静電気容量方式
タッチパネル研究所の西川さんによれば…
「タッチパネルにはその構造によって2つの種類がある」そうだ。
スマートフォンの方式は「静電気容量方式」
原理的には、タッチパネルの上に施されたコンデンサの容量変化を見ている、とのこと。
わかりやすく説明すると…人がパネルにタッチすると電気が流れてビリビリっと感電してしまう、ということらしい。
指が感電するとは?
実はタッチパネルの表面は、常に一定の静電気が溜まっている状態に保たれている。指で触れることでこの静電気が体に流れ、それにより触ったことを判別している。
身体に電気が流れるとは?
人間の体は「ほぼ水分」なので、電気を通しやすい性質を持っている。
その為、タッチパネル表面の静電気は、指を通って体の方へ流れていく。
つまり静電気にチコっと感電することでタッチパネルは、触ったことを認識する…という事らしい。
実験装置「拍検電器」でやってみる
その様子を説明するために、実験装置(拍検電器)を用意。
※拍検電器=表面の金属の円盤から伸びている棒に2枚のアルミ箔がくっついている実験道具。
タッチパネルはこの拍検電器が、大量に敷き詰められているようなもの、だという。
・何もしていない最初の拍検電器=電源が切れているタッチパネルと同じ状態
・電源を入れる(スマホの電源ON)⇒タッチパネルが起動
この状態を拍検電器でやってみると…
起動
拍検電器(タッチパネル)に静電気を帯びた棒(人間の指)をかざすと、中のアルミ箔が開く(起動)。
『原理』
棒の帯びている静電気は「-」。これに内部の「+」の電気が引き寄せられ、内部に残った「-」の電気同士が反発しあう⇒アルミ箔が開く。
操作
・スマホの電源ONにした状態で表面には電気が溜まった状態を維持してる。
・指で触るとタッチパネルが反応する
これを拍検電器で説明すると…
『原理』
金属面(棒)に指で触れると「-」が指の方に流れ(感電)、アルミ箔は(反発しないので)閉じる。
これがタッチパネルで言うと「まさに何かを触った瞬間」という事になる。
結論:アプリのアイコンを触った時に指に電気が流れ(拍検電器のアルミ箔が閉じるのと同じように、スマホの中で反応が起こり)触ったことを認識。
つまり、タッチパネルには静電気を通じて指が触ったことを判別するセンサーが敷き詰められており指がどのセンサーにチコっと感電したかで触った場所を特定している。
※この時流れる電気はごく僅かなので人体に影響はない。
もう一つの方式「圧力で反応するタイプ」
ちなみに…タッチパネルには、この方式以外にも圧力で反応するタイプがある。このタイプは誤作動を起こすことが少ないため、銀行のATMやレジの画面など公共性の高い場面で多く使用されている。
年を取るとスマホが操作できない理由とは
最後、西川さんに「チコちゃんの好きな携帯アプリは?」と聞かれたチコちゃんは「私はね『ほしぞらのアプリ』」と答える。岡村が「こうやってやったら…」とスマホを空にかざす真似をする。「そう、どこにどの星があるか名前も出てくるやつ!」とチコちゃん。(へぇ~、岡村も言っていたが、なかなかロマンチックなんだな、チコちゃん。)
岡村が大竹に「もう、変えないんですか?スマホに」と聞く。すると大竹は「この間、(スマホ)鳴ってるからさ、出ようとしたんだけどさ、どこを押しても、出れないのね…触ってもダメなの」
と言う。
するとアシスタントの愛ちゃんが「それ、もしかしたら…歳を重ねるとタッチパネルが反応しにくいっていう…」というと、大竹はテーブルを離れ、(怒った顔で)上着を脱ごうとしながら愛ちゃんに近づいていくので「やばい、やばい」とチコちゃんと岡村が止めに入る。
チコちゃんが愛ちゃんに「なに?カサカサって事?」と聞く。
愛ちゃんは「老化による手の乾燥が原因で電気が流れにくくなっていると考えられています」と説明。
「年行くと、乾燥するんですね、手が」と岡村。愛ちゃんが続けて「乾燥すると…」というと大竹が「お前は年取らないのか?お前だってすぐ年取るんだぞ!」と怒る。…笑いが起こる。
※タッチパネルは表面の+・-どちらの電気が流れても検出できる
※11月16日「チコちゃんに叱られる!」参照・参考
まとめ
大竹は、この番組に出ると大体「年配キャラ」「怒りキャラ」として、活躍する。
彼は「大人らしい、なかなか面白いコメント」をするし、返しも上手いと思う。
チコちゃん~の数あるゲストの中でも、見ていて楽しい。この番組にぴったりのゲストだ、と思う。お身体お大事に…次の出演も期待している。
今のほとんどの学生達にとって、スマホは「あるのが当然」だろうが、私が学生の頃は当然なかったし、こんな時代が来るなんて、想像もできなかった。触るだけで操作ができるなんて、あの頃は、映画の世界だと思っていた。
なので、スマホが出始めの頃は、どういう仕組みなんだろう?と確かにちょっとは疑問に思ったもかもしれない…。
だが、今は、そんなこと疑問に思わなくても、知識や原理が無くても誰でも簡単に使える…なんと便利な時代だろう。