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銭湯には富士山の絵が多いのはなぜ?

チコちゃんに叱られる

銭湯にある絵と言えば、富士山。

残念ながら、そういう銭湯に未だに入ったことはないが…なぜ富士山なのか?
その理由は、是非、知りたい。


12月13日放送の「チコちゃんに叱られる!」2つ目の質問は銭湯に描かれている富士山の話。
ゲストは黒木華と石黒賢。

何で銭湯には富士山の絵が多いの?

「この中(岡村隆史・黒木華・石黒賢)で一番お風呂が大好きな素敵な大人ってだあれ?」とチコちゃんが言うと「お風呂入んないんだよね、めったに…最近ですかねようやくつかるようになったのは…」と話す石黒を岡村は「あえて」回答者に選んだ。

銭湯の壁には富士山が描いてあるが「何で銭湯には富士山の絵が多いの?」と聞かれた石黒「それは…あれですよ…」と半笑いする。

そして「(富士山が)日本一で青いからです…お湯に入ると人間はボーっとしてくるので青空の富士山が…クールダウンする」と答える。

すると石黒はチコちゃんに「しゃべり出した時に正解になるという感覚あった?」と言われ…「ボーっといきてんじゃねーよ!」と叱られる。

岡村は「最初に書きはった先生が富士山のふもとで見た景色が綺麗と思って…富士五湖の近くに住んではった、その人が後に銭湯画家となった」と言うと、チコちゃんに「残念!惜しかった」と言われる。

〇チコちゃんの答え
⇒銭湯に富士山の絵が多いのは、最初に銭湯に富士山の画を描いたのが静岡県民だったから

「正解じゃないの?」「チコってるちゃう?」と言う声が上がるも「富士五湖って言ったでしょ?富士五湖は山梨県でした」とチコちゃん。

「え~?そこ~?」と岡村と石黒が声をそろえる。「厳し~」と残念がる岡村。

子供たちに喜んで湯船に入って欲しいという思いから…

詳しく教えてくれるのは、庶民文化研究家として、長く銭湯の研究してきた町田忍さん。

町田さんによれば「銭湯に初めて大きな絵が描かれたのは(もう今はないが)東京の千代田区神田にあった『キカイ湯』さん」だという。

1912年、「キカイ湯」の経営者で東由松さんが「子供たちに喜んで湯船に入って欲しい」という事で浴室の板壁に絵をかくことを発案。

当時(大正時代)の銭湯の壁や床は、板張りで質素、殺風景で地味なものだった。
そこで、知り合いの油絵画家、川越広四郎に依頼する。

依頼された川越は「キカイ湯」の壁に富士山の画を描いた。

最初にかいた富士山の画は残っていないが、川越が銭湯に書いた別の富士山の絵の写真が残っている…ということでその写真が出た。

その写真を見ると、海から打ち付ける波の奥には雄大な富士山が描かれていた。

川越は、なぜ富士山をかいたのか?

川越の出身が富士山の見える静岡県の掛川市だった。
(「生まれ育った故郷の富士山の画を描いた…相当思い入れがあったんだと思う」と先生はいう)

こうして殺風景だった銭湯の風呂は川越さんの富士山の画のおかげで華やかになった。
キカイ湯は大繁盛となり、他の銭湯もこぞって富士山の画を描くようになった

銭湯の富士山はどのように描かれているのか

銭湯の富士山はどのように描かれているのか…という事で、番組では銭湯絵師の中島盛夫さん(全国に数名しかいない銭湯絵師の一人)の仕事ぶりを紹介した。

現在、白糸の滝の奥に富士山さんが描かれている絵(もともと中島さんが描いたもの)がある。

その画を中島さんは「ガラっと変える」と言って、いきなり絵の上に線をかく。そして「下塗りしている暇がない。下塗りしなくても前の画は消えていく」と言う。

銭湯絵の豆知識

・銭湯の画は営業前に描くことが多く、時間が限られているため、元の画を消さずに上から描くのが当たり前
・使うペンキは3色(赤・黄・青)と白、の4色。中島さんは「これだけあればどんな色でも作れる」という。

この4色を組み合わせて色の濃淡をつけ、立体感のある富士山を描いていく。
さらに、ローラーを使って滝だった部分を水色で大胆に塗りつぶしていく。

朝8時から作業を始めて5時間経過…
もともと「白糸の滝が印象的だった富士山」は、「湖に美しい逆さ富士を映す富士山」へと変貌を遂げた。

「今日の出来栄えは?」とスタッフに聞かれた中島さん。「一番!今日書いた絵が一番なんですよ、いつでも。そうしないと帰れないでしょ」と笑顔で言う。

最近の銭湯の画は?

もともと子供たちを楽しませたいという思いから誕生した銭湯の画。今では様々な姿に変貌している。

東京豊島区にある銭湯にあるのは「テーマパークのような町の上に宇宙が広がる壮大な絵」。
サンタやキングコングなども描かれていて、子供たちを楽しませたいという思いが受け継がれている。

「天井のロケットのがカッコイイ」と子供が言うように、天井にも子供心をくすぐるイラストが満載。子供のお母さんも「自分のおうちのお風呂だとあまり入りたがらないが、ここだと楽しいみたいです」という。

さらに大坂の銭湯では、大阪城がタイルで描かれていたり、なぜかビーナス像もあったりする。
オーナーさんに話を聞くと「…ちょっと外国行った気分、大阪城に行った気分、色々楽しんでもらったらいいかなと思って…ひょっとして私かな?」と大阪人らしいノリで答える。

※12月13日放送の「チコちゃんに叱られる!」参考・参照

まとめ

近所にある銭湯と言えばスーパー銭湯。
ああいうところに富士山の画はあるのだろうか?聞いたことはないが…

なんとなく富士山の絵がある銭湯…入ってみたくなった。

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