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石油とは生き物の死骸だった!

チコちゃんに叱られる

石油の井戸を1本掘るのに数十億円から100憶円程度かかるらしい。油田となると数十本掘るので数千億円、さらになんだかんだ(施設や生産に投資)で数兆円かかることもあるそうだ。

でも採算が取れる場所を見つけるのは井戸を100本掘ってその中の2~3本くらいの確立だそうだ。

…別世界の話だな。

2月27日「チコちゃんに叱られる!」のゲストはどちらも初登場の牧瀬里穂と三浦翔平。

石油って何?

チコちゃんに「この中で一番地球の資源に詳しい賢い大人ってだあれ?」と聞かれ、岡村が「地球の資源?」と言いながら牧瀬を見る。牧瀬は三浦を見る。三浦はその視線を受けて、横を見るがチコちゃんに「そっちは誰もいませんよ~」と言われる。それを見ていた岡村が「…一番首振ってたんで」と三浦を指名する。

プラスチックやペットボトルの原料は石油だが…チコちゃんが「石油って何?」と聞く。三浦は「ガソリンの元?」と答えると笑いが起きる。

改めて「石油の成り立ちって何?」と聞かれた三浦、「マグマ!」と答えるが「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われる。

〇チコちゃんの答え
⇒石油とは生き物の死骸

石油は古くから生活に根付いていた

詳しく教えてくれるのは、新しい油田を求めて世界を飛び回る事40年、秋田大学大学院国際資源学研究所の荒戸裕之教授。

「石油は紀元前から使われていたという記録があって、私たちの生活に古くから根付いていたと言われている」という。

石油は紀元前3,000年頃から燃やして照明にしたり、武器の接着剤に使われたり、ミイラの保護剤としても使われていた。現代でも洗濯や掃除に使う洗剤、化学繊維を使った、タイヤなどのゴム製品、ペットボトルなどのプラスチック製品など、様々なものに使われている石油は一体どこで生まれるのでしょうか?

石油が生まれたのはかつて海や湖の底だった場所

先生は「実は石油が生まれたのは、かつて海や湖の底だった場所なんです」という。

例えば、海の中にはプランクトンと呼ばれる生き物が漂っている。
このプランクトンが死んで海底に沈むとそこに済むバクテリアよって分解されてしまう。

しかしバクテリアが住みにくい環境や分解が間に合わないと死骸がそのまま残り、砂や泥が重なってプランクトンの死骸をたくさん含んだ地層が出来上がる。

そして長い年月をかけて地下からの熱を受けると「ケロジェン」という物質に変化する。その後長~い年月をかけて、熱を受けると熟成が進み、ケロジェンから石油が出来ると考えられている。

ちなみに熱が加わって熟成が進むと、天然ガスが出来る。

つまり、生き物の死骸に数百万年から数億年かけて熱が入ることで石油へと生まれ変わっている。

また、同じ様に地上の草木が朽ち果てて溜まった地層からも石油はできる

石油が中東に多い理由

「石油はサウジアラビアとかUAEとか中東辺りで良く見つかる。その理由は大昔の中東の辺りにすごく大きくて浅い海があったから」と先生。

現在の中東の辺りにはおよそ10億年前。
テチス海という大きく浅い海があったと言われている。そこは温暖な気候で、プランクトンがよく育ちやすいものの、陸に囲まれ海流が循環しにくいことで死骸が溜まりやすく石油ができやすい場所だった。

その後大陸が動いて陸地となり大量の石油が掘られた。

現在の石油生産量世界一はアメリカ

先生によれば「昔はよく、石油はもうあと何十年かでなくなってしまうと言われたりしたが、石油を採る技術も随分と発達したので今でも新しく見つかっている」そうだ。

最近の石油を探す技術では、人工衛生のセンサー地震計という音波を使う機械で地下のどこに石油があるか調べることができる。

さらに掘る技術の発達した事で、昔は石油が取れなかったシェール層という硬い岩石の層からも石油が採れるようになった。そのおかげで2000年代になって世界各地のシェール層から多くの石油が取れるようになり、アメリカが中東の国々を抜いて石油生産量が世界一になった。

日本にも油田がある

あまり知られていないが日本にも油田がある。
例えば北海道、新潟、秋田。

大昔の日本は、ユーラシア大陸と繋がっていた。そして(2500万年前)当時の日本海は陸地の囲まれていたためテチス海と同じく、プランクトンの死骸が溜まりやすい状況にあり、日本海側に石油が生まれやすかった

秋田県には日本一の油田がある、という。

八橋油田

スタッフは八橋油田を管理している会社に行くと現場に連れて行ってもらう事になった。危険な所なので、事前に安全のための講習を受け、火災の原因になる静電気を起こさない服などの装備を整えた。

向かうのは住宅街…

油田と言えば、バイプやタンクが立ち並ぶ砂漠にそびえたつ鉄塔のてっぺんで炎が燃えている様子を思い浮かべるが「油田に向かっているんですよね?むっちゃ住宅街なんですけど」とスタッフが聞く。

「あれです。あれが八橋油田のポンピングユニットです」と指さした。
住宅に囲まれた駐車場のような土地に突如現れたのは、まるでクレーンのようなこじんまりとした機械。

「これがポンピングユニットです」と説明される。
「僕が思っていた油田と違って工事現場みたいな、こじんまりした感じなんですね。」とスタッフ。
このポンピングユニットで汲み上げられた石油は、地中へと続くパイプを通っておよそ1キロ先にある処理プラントへと送られていく。

そして石油に混ざった水などの不純物を取り除き重油、灯油、ガソリン(プラスチックなどの原料、原油)など、目的に合わせた素材に生成、企業へと売られていく。

「僕も石油を掘り当てたら石油王になれますか?」とスタッフが聞くと「ハイ、可能性としては全くゼロとは言いませんけどもかなりのお金がかかるので借金王になるかもしれませんよ」と言われる。

ちなみに石油の井戸を1本掘るのに数十億円から100憶円程度かかる。油田となると数十本掘るので数千億円、さらになんだかんだ(施設や生産に投資)で数兆円かかることもある。

「でも夢はあると思う。その夢にどれだけかけられるかという事かもしれませんね」と言われる。

愛ちゃん情報

最新技術で油田を見つける技術は進んでいるが、採算が取れる場所を見つけるのは井戸を100本掘ってその中の2~3本くらいの確立だそうだ。
※石油は生物が関係しなくてもできるという仮説もある。

まとめ

ゲストの三浦翔平はモノマネがうまくて有名だ。それを知っているチコちゃんは最初から彼に無茶ぶりをする。「武田鉄也!」と紹介され、期待通り真似をする三浦。チコちゃんにも褒められる(イケメンなのに?ほんとにウマい!)
当の本人は、武田鉄也の物まねでテンパったらしく、その後の流れがイマイチ乗れてなかったようだ。他にも志村けんや出川なども振られる。いずれもそっくりだった。