サウナに入ると、熱さにじっと耐えながら時々周りを見渡すと目に入るのは時計と温度計。
“あの針が12を指すまで頑張るぞ!”と思うと同時に“おー、80℃になっている!”と、心の中で独り言を言っている自分がいる。が、確かにやけどはしないな。
3月22日の「チコちゃんに叱られる!」は「春爛漫!ぼーっと生きてる人全員集合スペシャル!」。最後、6つ目の問題は「サウナ」だ。
「…この中(岡村隆史、広末涼子、国分太一、高畑淳子)で、一番汗をかいた姿が爽やかな素敵な大人ってだあれ?」という質問に「いけると思う」と国分が手を挙げた。
サウナでやけどしないのはなぜ?
国分はチコちゃんに、どんな時に汗をかく?と聞かれ「体を動かした時…サウナ」と答える。
すると「あれってさ、サウナって90℃とか下手したら100℃近くあるらしいわね。…なんでサウナはやけどしないの?」と聞かれる。
国分は「えー…」と頭に手をやり考え込む。が、やがて「えーっと…気持ちが違う。サウナに入るぞ!っていうような気持ちが違う、っつうのかな」と答える。
チコちゃんは「なるほど…入ることわかっているから?知らない間に連れていかれたら、やけどしちゃうんだ!」とチコちゃんが確認。「そ、そうじゃないですかね」と国分。
だが「ぼーっと生きてんじゃねーよ」と言われてしまう。
◯チコちゃんの答え
⇒サウナでやけどしないのは、空気のバリアができるから
分子の密度が関係している
熱について研究をしている工業大学の山田教授(2回目の出演)によれば…
サウナの中はお湯の中と違って熱を感じにくい。(確かに90℃のお湯とサウナの90℃では熱の感じ方が違う気がする。90℃のお湯に入ったことがないがたぶんやけどする。)それは分子の密度が関係している、とのこと。
お湯とサウナを物質の状態で表すと…お湯は液体、サウナの熱気は気体。
・液体は分子が緩やかに結びつきながらひしめいている状態
・気体は分子が自由に飛び回っている状態
⇒液体と気体では同じ体積の中での分子の数が全然違う。
熱を感じるのは…
そもそも分子というのは、激しく運動していると高い熱を持っている。
それが体に当たると身体の分子を振動させるので、それで熱を感じる。
サウナの中とお湯の中では体に当たる分子の数が違う
お湯の中で肌に触れる分子の数は多く、サウナの中で肌に触れる分子は少ない。だからサウナの方が熱を感じにくい。
なので…
スタッフが「ずーっとサウナに居続けて90℃のお湯と同じ数の分子が体に当たり続けたらいずれはやけどするってことですか?」と聞くと、教授は「はい、その通りです。でも体の周りには、空気のバリアがあるのでそう簡単には火傷をしない」と答えた。
空気のバリアとは
そこで(番組スタッフの強い要望により)爽やか細マッチョイケメンにサウナに入ってもらいVTRで解説することになった。
・サウナに入った時、サウナの熱い空気の分子が体の表面の分子に当たる
・すると、当たった分子の熱が体の分子に伝わる。
・しかし同時に当たった分子の熱は奪われて、ある程度温度の低い分子になる
この現象が繰り返し起こり、サウナの熱い分子の空気が来ても、この冷やされた空気の分子が、バリアとなり体が直接当たりにくくなる。
この空気のおかげで、火傷することなくサウナを楽しむことができる、という。
バリアはお風呂でも…
教授は「このバリアができる現象は、熱いお風呂に入った時も体感している。最初はすごい熱いが、しばらくすると熱さを感じなくなる。これは体の周りにバリアができるからです」と言う。
この場合、体を守っているのはお湯のバリア。でも動いたら熱い。これは動くとバリアが失なわれてしまうから、らしい。
結論:サウナの中でも同様に空気のバリアに守られているからやけどしない
※3月22日「チコちゃんに叱られる!」参考・参照
まとめ
確かに熱いお風呂に入る時は、我慢してはいるが少し経つと、最初程の熱さは感じなくなる。身体が熱さになれるのだろうと単純に考えていたが、バリアができるということで納得した。