砂漠は、残念ながら見たことはない。
でも、映画などで見る砂漠は灼熱の太陽がセットになっているイメージがあるので「太陽の日差しが照り付け、ひたすら水分が蒸発して砂漠が生まれる」と思っていた。
だが、その考え方、ちょっと違うらしい。
11月9日「チコちゃんに叱られる!」の最後の問題は「砂漠」について。
何で砂漠はできるの?
「この中(岡村隆史・キムラ緑子・松本利夫)で、一番大自然について何でも知っている素敵な大人ってだあれ?」と聞かれた岡村、自分で手をあげた。
「砂漠はどんなところ?」と聞かれ「もう…砂、ずっと砂」答える。
すると今度は「何で砂漠はできるの?」と聞かれる。
岡村は「集まってくるんちゃうかな?…風、気圧…地球というバランスを考えた時に…」と話し始めるが、結局「…集まってくるとしか考えられへん!」と答えると「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。
唐突に松本が「隕石が落ちた場所!」というが…
〇チコちゃんの答え
⇒砂漠が出来るのは、雨雲がたどり着けないから
日差しで水分が蒸発して砂漠が生まれる…わけではない
詳しく教えてくれるのは、鳥取大学乾燥地研究センターの山中典和教授。
この施設では、世界各地に起こる砂漠化問題を解決するため、世界中の科学者が集まり最先端の研究を行っている。
砂漠とは
砂漠=ほとんど雨が降らなくて、乾燥した地域
畳半分くらいの広さに一年間に降る雨の量
・日本の場合…人の身長ほどの雨が溜まるくらい(1922mm)
・サハラ砂漠の場合…ふくらはぎくらい(250mm)
中には、数年に一日しか雨が降らない場所もある。
なぜこんなに雨が降らないのか
教授は「自然にある多くの砂漠は『乾燥が原因』で砂漠になっている。砂漠が生まれるのは雨を降らせる雨雲がその場所にたどり着けないから」という。
皆さんは「太陽の日差しが照り付け、ひたすら水分が蒸発して砂漠が生まれる」と思っていないだろうか?
砂漠は大きく分けると4種類ある
「砂漠も色々あるが、大きく分けると4種類ある」と教授。
※番組では、この4種類の砂漠のでき方を『水の器』という動画で説明したが、わかりずらかったので、省略する。
亜熱帯砂漠
〇アフリカ サハラ砂漠
アフリカのサハラ砂漠は、世界一の大きさ(アメリカ合衆国とほぼ同じ)。
赤道付近にある熱帯地域の隣の亜熱帯地域にある。
・熱帯地域の「水分を多く含んだ空気」が太陽の熱で温められて上昇する。
・上空で急激に冷やされ、雨雲となりその場で大量の雨を降らせる。
・雨が降ったあと雨雲は消えてしまい、水分を失った空気は亜熱帯地域へ流れていく。
・その空気は高度を下げながら熱せられ「乾いた熱風」となって地上を吹く。
…このように亜熱帯地域に熱く乾いた空気が流れてくることで砂漠が出来る。
大陸内部砂漠
〇中央アジア タクラマカン砂漠
タクラマカン砂漠は、シルクロード(絹の道)の舞台にもなった砂漠。
ユーラシア大陸の内部にあり、海から遠く離れている。
陸地に降る雨のほとんどは、海から運ばれてきた水分だが、海から遠く離れた大陸の内部までは、雨雲も、その元となる海の水分を含んだ空気も、届かないため乾燥して砂漠になる。
天壁砂漠
〇北アメリカ モハーベ砂漠
この砂漠には(一見)砂漠に見えないくらい植物が育っているが、れっきとした砂漠。
この砂漠と海の間には大きな山脈があり、海からの湿った空気は山を越える前に冷やされ、雨雲となり、雨をすべて降らせきってしまう。
こうして雨雲は山を越えることなく、乾いた空気だけが山の向こう側へ。その為、雨が降らず、砂漠になる。
冷涼海岸砂漠
〇アフリカ 世界最古のナミブ砂漠
この砂漠がある場所は、海の近くなので空気は湿っているが、冷たい海流で冷やされて上昇して雲になることはない。
海からの風は、ただ霧となって通り過ぎるだけで空気は湿っていても雨にならず砂漠になる。
※11月9日「チコちゃんに叱られる!」参照・抜粋
まとめ
4種類ある砂漠の説明VTR。
タイトルは「水の器」。
全国各地の砂場をさすらう父と娘。
彼らの遊び道具はじょうろだけだった。
娘は、砂場のお山に水をいっぱいかけたかった。
しかし…
というナレーションで始まったのだが…父が砂場に作った砂山に水をかけるため、じょうろに水を汲んできて運ぼうとした娘だったが、砂場に着くまでに、こぼれたり、遠くだったため…結局、砂場にたどり着くまで空っぽになってしまう状況をそれぞれの砂漠になった理由に当てはめて説明している、というVTR。
…ちょっとわかりずらかった。