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大正天皇が初等科で背負ったランドセルは伊藤博文の特注品だった!

チコちゃんに叱られる

ランドセル…

今年の新1年生、真新しいピカピカのランドセルを買ってもらった日から、ずーっとこれを背負って通学するのを楽しみにしていただろうに…

新型コロナの影響でその日が長引いている。
あと何日待てばいいのかさえ分からない…。

さすがに可哀そうだな。

5月8日の3つ目の質問は「ランドセル」について。

なんで小学生はランドセルを持っているの?

チコちゃんが「この中(岡村隆史、田中美佐子、千葉雄大)で一番、子育て経験豊富な素敵な大人ってだあれ?」と聞く。すると田中が嬉しそうに両手をあげた。

小学生が学校に行くとき背負っているものはランドセルだが…
チコちゃんは「なんで小学生はランドセルを持っているの?」と田中に聞く。

田中は「学校…で決まってるもんね?…あれじゃない?猫背対策?」と言う。笑いが起きるが「真面目に言ってんだけど…カバン持ったりするとこうなってくるから(猫背の真似)…猫背対策でしょ(自信ありげ)」という。がチコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。

千葉の答えは「よく子供とか転ぶから…ガードみたいな…」。チコちゃんは「それも一つあるかもしれないわね」という。

岡村は(ランドセルのふたを頭の上に持っていくしぐさをして)「ふた、こうするとヘルメットの代わりにもなりますよね」というが、チコちゃんに「そんな、いざという時にシャッと?」と突っ込まれ「違うんだよね、そういうのとは」とすぐ自分の答えを否定した。

〇チコちゃんの答え
⇒小学生がランドセルを持つのは学習院が採用したから

詳しく教えてくれるのはランドセルの歴史に詳しい日本鞄協会ランドセル工業会会長の林州代さん。

学習院が採用したから

林さんは「小学生がランドセルを持つようになったのは学習院が採用したからなんです」という。

天皇陛下が通っていたことでもおなじみの学習院。
この初等科(小学校)がランドセルを導入したことがきっかけで小学生といえばランドセルという文化が広まったという。

なぜ学習院でランドセルが導入されたのか

学習院は明治10年に開校され、華族(当時の上流家庭)の教育を目的としながら、平民の入学も許可した。

するとある問題が起きた。

通学時、馬車で通って使用人に荷物を預ける子供がいた一方、風呂敷で勉強道具を持ち運ぶ子供がいたりと家庭環境の差が激しかった。

そんな状況に当時の学習院は…
「学校はみな平等、家庭環境を教育の場に持ち込むのは良くない」という事で、学習院の生徒は学用品を自分で持ってくるようになった。

背のう(はいのう)

この時、学習院は中学三年生以下の生徒に対し共通の通学カバンを採用、それが当時日本の軍隊で使われていた「背のう」という布製のカバンだった。

両手が使え、なおかつ多くの物が収納できるという利便性から、この背のうが採用されたと言われている。

こうして開校から8年後の明治18年、学習院の生徒は背のうを背負い、自分の足で歩いて通学するようになった。この「背のう」が「ランドセル」と呼ばれるようになった。

ランドセルの由来

背のうはオランダから持ち込まれた物で、オランダ語で「ランセル」と言い、それが転じて「ランドセル」という言葉が生まれた。

このランドセルが今のような箱型になったになったのにはあるきっかけがあった。

明治20年、後の大正天皇が学習院初等科に入学する際、当時の総理大臣伊藤博文が特注の背のうを大正天皇に献上した。

そのランドセルと同型のランドセルが学習院に残っていた。
(その写真が出る)

黒皮が使用されたこのランドセルは「学習院型ランドセル」と呼ばれ、サイドに筆箱を収納できるデザインになっている。

そして、ふた開き方も今と同じように、上に開くようになっており100年以上経った今でも基本的なスタイルは変わっていない。

ランドセルが全国で根付いた背景

学習院型ランドセルが全国で根付いたのは昭和30年代。
その背景は2つある。

高度経済成長期で一般の家庭もいくらか豊かになった

昭和30年代はいわゆる高度経済成長期で一般の家庭もいくらか豊かになった時代。すると高価な革製の学習院型ランドセルにも手が出るようになった。

勉強道具や教科書が増えた

またこのころから勉強道具や教科書が増えた。これにより頑丈でたくさん物が入るカバンの需要が高まり学習院型ランドセルが瞬く間に全国に広がっていった。

赤と黒が定番だった理由

そして同じ30年代、黒に加え赤いランドセルが広まり、男の子は黒、女の子は赤が定番になった。

なぜ赤だったのかというと…
当時の技術では牛革をむらなく染める事は難しく、綺麗に染めることができるのは黒と赤だったからだと言われている。

その後、染色技術は進み、今では様々な色のランドセルが作られている。

ランドセルを背負っていることで…

そしてランドセルがここまで根付いた理由が他にもあるという。

(林さんは自分で赤いランドセルを背負っている)
「まず両手が空きます安心だし、安全だし便利ですね。それと、手提げかばんや肩掛けカバンに比べ両手で背負うのでととても身体への負担が少ない。子どもの成長にはとても安心ですよね」という。

さらにランドセルの重さが子供の身体に負担だという声を受け、軽量化がすすみ、中には1キロにも満たないランドセルもある。

そして極めつけが…

「ちょっと見ててね」そういうと、林さんはランドセルを背負ったまま後ろに倒れこむ。
スタッフが「どうしたんですか?」と聞く。
林さんは「見てた?転んでもランドセルがクッションになって頭を打たないんですよ。子供ってよく転ぶじゃないですか。そういうところで守ってくれるのでランドセルは安全でしょ?見てた?」と得意顔。

VTRが終わって…

田中は「(自分は)『学校で決まってるもんね』と言った」と言うが、チコちゃんは「よく転ぶから」と言った千葉のほうがどっちかというとチコリかけてる」と言う。

愛ちゃん情報

世界でもその国独自の通学鞄が存在する。
〇イギリス=サッシェル
やや小さめのカバン。映画の「ハリポタ」の主人公たちが持っているのもこのカバン。
〇中国=ツーパオ
日本の学生カバンよりやや小さめのカバン
〇ドイツ=ランシェン
日本の学生カバンよりやや大きいカラフルなカバン

5月8日「チコちゃんに叱られる!」より抜粋・参照

まとめ

小学校を卒業するとランドセルはいらなくなる。
ちょっと大きいし、邪魔になる。

だが、思い出がありすぎて捨てるのは忍びない…という人にはリメイクをお勧めする。

〇ミニチュアに変身させる

思い出として部屋のインテリアにする、あるいはランドセルを買ってくれた祖父母や両親に感謝の気持ちとして贈るというのもあり、らしい。


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さらに、
〇革製品に作り替える
本当にいい皮であれば、捨てるのはもったいない。
これからも財布やキーホルダーに作り直して使う、という手もある。


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確かに小学校に入学した時背負っていたランドセルだが、せいぜい背負っていたのは3年生くらいまでか…高学年になった頃にはほとんど背負っていた記憶がない。

別のカバンが流行るとみんながそっちを持ち歩くようになり、ランドセルがダサく感じてしまう。結局、自分も合わせてしまい、だんだん背負わなくなっちゃうんだよなぁ。

皮だし、決して安くはなかったろうに、今思えば親不孝だったな。

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