「お母さんに預けたお年玉」行方不明問題…
以前は、もらったお年玉は母親に預けていた人が多かったらしい。そこでお母さんにお年玉を預かってもらっていたチコちゃんスタッフ3人が、お母さんに電話をかけてお年玉の行方を聞いてみた。
するとそれぞれ「もうない」「覚えてない」という返事。
さらに「何かしたの?」としつこく聞かれるスタッフも…
いずれにしても、誤魔化された感じでちょっとスタッフがかわいそうだった。
お年玉の玉って何?
今年初めての「チコちゃんに叱られる!」の4つ目の問題は「お年玉」について。
回答者は…
「この中(岡村隆史・長谷川博己・門脇麦・堺正章)でお正月を楽しみにしている大人」という事で、岡村が自分で手をあげる。
チコちゃんに「お年玉の玉って何?」と聞かれた岡村。「玉手箱も言う。ええもんは玉。…(その玉は)お宝!」と答えるが「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう
〇チコちゃんの答え
⇒お年玉の玉とは魂(たましい)
お年玉の玉というのは年神様がくれる魂の事
詳しく教えてくれるのは、日本のお正月行事に詳しい和文化研究家三浦康子さん。
「お年玉の玉というのは年神様がくれる魂の事」という。
年神様=元旦に各家庭に降りてくるとされている神様の事。
その年の幸せや五穀豊穣を運んでくると考えられている。
大掃除・門松・おせちの意味
実は、お正月前後に行われる様々な事はこの年神様を迎えるためのもの。
先生によると
・年末の大掃除は年神様が訪れる家を清めるため。
・門松は年神様が迷わず家に来るための目印。
・おせち料理は年神様をもてなすために作る。
鏡餅は年神様の居場所
そして家にやってきた年神様はお正月の間「鏡餅」に宿る。
鏡餅は、鏡をお餅で表したものだ。
「鏡・餅」それぞれの意味
〇鏡
古くは弥生時代から使われ、三種の神器の一つでもある丸い鏡の事。
日の光を反射し太陽のように光ることから、日本人は太陽の神様とされる天照大神に見立てられ神様が宿るものと考えられるようになった。
〇餅
一方で、お餅は稲の霊が宿った神聖なものとして神様に捧げられるもの。
このお餅を神様が宿る鏡に見立てて鏡餅とし、お正月の間の年神様の居場所としてお供えする。
年神様がいた鏡餅には「その年を生きるための魂も宿る」その魂を年魂(年玉)と呼ぶ。
お年玉は鏡餅を配ったものだった
お正月になると家長は、年玉が宿った餅をお年玉として家族に分け与えた。
こうして頂戴したお年玉をお雑煮にして食べる事で1年分の力を授かることができる、とされていた。
つまりお年玉の玉とはその年を生きるために分け与えられる年神様の魂の事。
お年玉がお金になったわけ
しかし、今ではお年玉と言えばポチ袋に入ったお金を指す。
実はお金のお年玉を家庭で配る風習になったのは意外と最近のこと。
昭和30年代の後半ぐらいに高度経済成長期がありその頃からお金を渡すお年玉が全国に広まっていった。
それまでは農家が多く、自分たちが育てて作ったお餅のお年玉を渡すことが自然の形だった。ところが高度経済成長期になると、工業の発展に伴い、企業で働く人が増え農家が減少。
昔はお米が暮らしを支えていたが、時代が変わってお金が暮らしを支えるようになってきたのでお年玉もおもちからお金を渡す風習に変化していった。
時代が変わりお金へと形を変えたお年玉、現代の子ども達が貰っているお年玉の金額を聞いてみると…いずれも一万円以上で子供たちが自分で管理しているという。
結論:お年玉の玉は年神様から分けて頂いた魂だった。
まとめ
「略さないで言ってみよう!」のコーナーで「ジャガイモ」という問題が出た。
ジャガイモを略さずに言うと…正解は「ジャガタライモ」
解説:「ジャガタライモ」という名前は1600年ごろ、当時ジャガタラ(と呼ばれていた、現在のジャカルタ)経由で日本に伝わってきたから。
※1月3日「チコちゃんに叱られる!」より参照・抜粋
(ジャガイモが略語とは知らなかった…)