なぜ猫は魚が好きなのか?
と聞かれると、その前に
「猫は本当に魚が好きなのか?」
と聞いてしまいそうな私がいる…
4月12日の「チコちゃんに叱られる!」の最初の質問は「猫」について。
ゲストは足立梨花さん(2回目)と初登場の中村七之助さん。
なんで猫は魚が好きなの?
チコちゃんが「この中で猫が好きそうな心優しい大人ってだあれ?」と聞く。
だが、三人とも猫を飼っていないらしい。チコちゃんが「でも嫌いじゃないでしょ?」と聞くと岡村は足立に「猫好きでしょ?」とほぼ強制的に言い…回答者は足立に決まる。
足立は「猫の好物は何?」と聞かれ「魚」と答える。そこでチコちゃんが「なんで猫は魚が好きなの?」と聞くと「カルシウムが取れるから?すばしっこく動くものを捕まえたくなる習性がある。」と答える。
チコちゃんは「猫は魚がすばしっこいって知ってんだ!たぶん猫は海の中の事知ってんだ!『ダーウィンがきた!』とか見てんだ!」と足立を攻める。
足立は引っ込みがつかなくなり「そうだよね」と答えるが「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。
○チコちゃんの答え
⇒猫が魚を好きなのは日本人が魚好きだから
猫は本来肉食動物
詳しく教えてくれるのは日本動物科学研究所の所長で猫の博物館館長、今泉忠さん。
「そもそも猫はライオンなどと同じ肉食動物なのでネズミなどの小動物を好んで食べます。」という。
実は猫は本来肉を食べる動物。しかし日本では猫は魚が好きだと思っている人が多く、キャットフードも魚入りのものが多く売られている。
しかしに猫が魚好きと思っているのは日本だけで、日本以外の牛肉や鶏肉などの動物の肉を食べさせていることが多い。
なぜ日本では猫は魚好きというイメージになったのか
私たちになじみ深い家猫の祖先は「リビアヤマネコ」と言われている。
西アジアからアフリカ北部に生息していて、人が飼うようになったのはおよそ1万年前だという。
人が定住し農耕を営むようになって、畑や蔵の穀物を食い荒らすネズミを駆除するためにリビアヤマネコを家畜化して飼うようになった。
こうして猫を飼う習慣は古代エジプトから世界各地に伝わっていった。 猫が描かれている壁画(紀元前1350年頃)もある。
一方日本には家畜、ペットとして飼われている猫はいなかった
今のような飼い猫は中国から伝わり、奈良時代には日本にいた
当時猫は貴族など一部の限られていた人達を中心に飼われていた。
平安時代の宇多天皇は大の猫好きで、寛平御記(宇多天皇の日記)という書物にその様子が書かれている。そこには「よその猫たちの毛色はみんな浅い黒ばかりだけど私の猫だけは墨のように美しい黒なのだ」と元祖猫ブログのような猫自慢がつづられている。
庶民が猫を飼うようになったのは
猫が庶民のペットとして増えたのは江戸時代できっかけは徳川綱吉が出した「生類憐みの令」という動物愛護法だった。
それまでは猫をつないで飼うのが一般的だったが、綱吉が猫をつないで飼う事を禁止したため放し飼いとなった猫は、町を徘徊するようになり、爆発的に増え、一気に一般庶民も飼うようになった。
猫が食べていたものは
その当時猫の餌は、人間が食べ残した魚がメインだった。
当時の日本は動物の肉を食べるという習慣がほとんどなく、食事の中心は米と魚だった。猫はエネルギー源としてタンパク質が必要なのだが、簡単に食べられるタンパク質は魚しかなかった。
これが本来肉好きの猫が日本では魚好きになった理由だという。
猫の味の好みは乳離れ後の12週間に食べた物で決まる
さらに…猫の味の好みやこだわりは、乳離れした後のおよそ12週間の間に食べた物で決まる。日本の猫が魚を好むのは、ほとんど生まれた時から魚を食べているからと今泉さんは言う。
例えば…※ここで「岩合光昭の世界猫歩き」のVTRが流れる
主食がトウモロコシのメキシコでは、子猫がトウモロコシを美味しそうに食べている。酪農が盛んなスイスでは、猫がチーズをほおばっていた。イタリアのシチリアの猫は、トマトソースのパスタが大好物で食べている。
猫の魅力を先生に聞くと「猫が廊下の向こうにいる。顔をぱっと出すとピタッと止まる。これは狩りの時にすずめに接近するような事と同じ、そこが面白いな~と思って…」というものの先生は、それほど猫を好きではないらしい。
まとめ
国によって猫が食べるものの違いに驚いた。
チコちゃんたちはVTRの中でイタリアの猫がパスタをすすっていることについて「イタリア人はすすれないのにねこすすれてた」と突っ込んでいたのがおかしかった。
※4月12日「チコちゃんに叱られる!」参照・参考