国産マツタケは、高価でなかなか手が出ない。
そのマツタケ、昔はかなり安く、1本何と80円ぐらいだったらしい。
なぜ、今高価なのか…チコちゃんが教えてくれた。
11月9日「チコちゃんに叱られる!」のゲストは、2回目の登場となるキムラ緑子と初登場EXILEの松本利夫。
最初の問題は「マツタケ」。
なんでマツタケは高いの?
チコちゅんが「この中(岡村隆史・キムラ緑子・松本利夫)で一番旬な食材に目がないグルメな大人ってだあれ?」と聞く。岡村が「利夫さん!」と松本の名を呼ぶ。松本は、自分では「あまりグルメではないかもしれない」と消極的だったが、岡村は「じゃぁ利夫さんで!」とほぼ強制的に指名する。
松茸は、噛み応えや風味がある高級食材という認識があり、あまり食べる機会がないという松本。「なんでマツタケは高いの?」と聞かれる。
「なかなか取れない、数が少ないから高い」と答えるがチコちゃんは「それで?」と追及する。
松本は、結局わからなくなりチコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。
岡村も聞かれ「なかなかない、管理が大変!管理費込みの…管理官がいる」と答えるが…
〇チコちゃんの答え
⇒マツタケが高いのはプロパンガスが普及したから
一見何の繫がりも無さそうなチコちゃん答えに、岡村が「なんかの問題と間違うてない?」と聞く。
マツタケは昔、安かった
詳しく教えてくれるのは、東京農業大学で、きのこの研究を行う江口文陽教授。
先生は「マツタケは高級なきのこというイメージがあるが、昔はとても安くて一般の人が普通に食べていたきのこだった」という。
マツタケの値段
近年の国産マツタケ(1㎏あたり)の平均市場価格を見てみると…
1995年 3万3195円
2005年 2万4301円
2015年 2万6243円
2016年 2万2467円
と、2万円~3万円と高値で取引されていたが、
以前は…
1965年 1591円
1975年 8413円
1985年 1万5076円
とかなり安かった。
1965年は、1591円と市場価格では1本およそ80円で、当時は干しシイタケより安いきのこだった。
(干しシイタケの場合、1965年1591円、1995年3052円、2015年3521円)
マツタケの生産量
昭和40年(1965年)、1291トンだったのが、平成28年(2016年)は、69トンと激減した。
マツタケが育つ条件
スタッフは取材のため、教授がよくマツタケ採取に訪れる山へ同行させてもらう事になった。(なぜか大勢のスタッフが家族を連れてきていた)。
マツタケが育つ環境とは
マツタケが育つ環境に必要なのは
・「アカマツの木」…マツタケはアカマツの周りに生えるという特徴がある
・「シロ」という菌糸…アカマツの木の近くに「シロ」という菌糸の塊ができないと生えない
※シロ=マツタケの菌糸とアカマツの根が一緒になった、見た目が真っ白な菌の塊でアカマツの根から栄養を吸収して成長する。
マツタケは主に9月中旬から10月下旬に、このシロから生える。
シロがあればマツタケが栽培できるのか
スタッフの中から「シロがあればマツタケが栽培できるのか」という質問が出た。
が、教授によれば「(マツタケは)樹齢50年程のしっかりしたアカマツとシロという菌糸があって初めて生えるきのこなので、シロを取って帰っても、環境が整わないと生えない」そうだ。
マツタケが高価になった理由(数が減って高くなったわけ)
マツタケは栄養が多い土では育たない
山を歩いていて足元をみると、落ち葉や枝がたくさん層になって溜まっている。
先生によれば「これでは土に栄養がありすぎて他のきのこやカビがたくさんはえてしまい、マツタケは生存競争に負けてしまう」そうだ。
つまり、逆にいえばマツタケは落ち葉や枝が少ない土地で育つ、ということだ。
・戦後間もない頃は、落ち葉が少なかった。
戦後間もない頃は、山から拾った落ち葉や枝を燃料として煮炊きをしていたので落ち葉が少なかった。
・1953年ごろプロパンガスが普及
1953年頃は、プロパンガスの普及によって簡単に火をおこすことができるようになった。そのため落ち葉を拾わなくなった。
⇒土の栄養が豊かになりマツタケは減少、価格が高くなる。
(その後、この山で見つけたマツタケは見つけた人のものになるという事で一同が捜索。スタッフの子供が見つけたきのこは毒キノコだったが、その近くで教授がマツタケを発見!子供と一緒にそれを抜くと10㎝で、教授によれば1万円ぐらいだという。子供は、その場にいた一人一人にニオイを嗅がせる。結局2時間で、この1本しか取れなかった…)
マツタケが香るわけ
先生によれば「山の中には毒キノコや食べられるきのこもある。マツタケは特徴的な香りなので、毒キノコと間違って食べられることはない。誰でも食べられるので珍重されてきた」という。
まとめ
チコちゃんのおススメの食べ方は「マツタケのフライ」だそうだ。
今回、唯一収穫されたマツタケは、スタッフの子供のものとなり、家では子供が食べやすいようにバター醤油にしたそうだ。(が、味もニオイもわからなかったらしい)
※きのこ狩りに行く方は経験者やガイドの方に同行してもらい自己判断できのこを食べないように注意してください、とあった。
※11月9日「チコちゃんに叱られる!」参照・抜粋