子供は、場所をあまり気にしないでシールを貼るので、お母さんに怒られることがよくある。
だが、シールを貼ることは、子供の自尊感情に繋がるので、むしろ「上手に貼れたね」と褒めてあげた方がいいらしい。
1月31日「チコちゃんに叱られる!」のゲストはどちらも初登場の久保田利伸と泉里香。
最初の問題は「シール」について。
なんで子供はシールが好きなの?
「この中で一番子供の気持ちがわかる大人」という事で久保田が選ばれる。
チコちゃんが「なんで子供はシールが好きなの?」と聞く。
久保田は小さい頃、カバンに3個、机にはたくさん貼っていたらしい。
その久保田「子供は、一緒だから。犬が電信柱におしっこするのと同じ、常識的な事…子供は手が止まらない…そこに何かあると必ずシールを貼ったりするという生物学的な話しです」と答えた。
チコちゃんは「謹んで申し上げます。ボーっと生きてんじゃねーよ!」という。
〇チコちゃんの答え
⇒子供がシールを好きなのは、達成感を得られるから
感覚運動期
詳しく教えてくれるのは
鎌倉女子大学短期学部で子育てについて研究する小泉裕子学部長(教授)。
先生は「シールに興味を持つのは1歳を過ぎたころ」という。
1歳から2歳ごろは、感覚運動期と言って、手などの感覚を通して周りの状況を理解しようとする時期だという。
例えば、ティッシュを何枚も出して、物を取り出す感触を知る。
シールを触り始めるのもこの頃で、べたべたする糊を感覚的に面白がり興味を持つ。
そして、シールの見た目に興味を持ち始めるのが3歳ごろ…。
3歳ごろになると自我が目覚め始める
子供は3歳ごろになると自我が目覚め始める。
自分が好きなものを見つけはじめて、表現する事に夢中になったりする。
2歳を過ぎシールを認識し、3歳ごろから、自分を表現するためにシールを貼る。
色々な柄や形があるシールは、好みを表現しやすいアイテムだという。
シールは、達成感を得やすい
子供の指先は、まだ不器用で挑戦しても上手くいかないことが多い。
クレヨンを手にして絵を描いたり、積み木を組み立てようとしてもうまくいかないことが多い。
でもシールは剥がしたり貼ったりすることが簡単にできる。
貼るだけで結果が出せるシールは、達成感が得やすくついつい夢中になってしまう。
子供が同じ場所にシールを貼る理由
でもなぜたんすや壁など同じ場所にシールを貼るのか?
子供にとっては、貼るという行為が成功するか分からないという不安なものなので一ヵ所、貼って成功したら見通しがつくので繰り返し同じようなところに張り付けるという行為になる。
(先生のこどもの顔にシールを貼っている写真が出る)
子供を叱るのは逆効果
この時期誰もが好奇心旺盛の時期。
成功体験が養われるシールは子供の成長に重要な役割を担っていた。
親の中にはシールをいろんなところに貼る子供の様子を見ると「そんなとこ貼っちゃだめ」と叱るが、「あれはむしろ逆効果」だと先生は言う。
「貼ったりすることが子供の自尊感情に繋がり、上手に貼れたね、ということで、行為を褒めてあげて欲しい」そうだ。
シールが親しまれるようになったきっかけ
子供たちの間でシールが親しまれるようになったきっかけは、1963年製菓メーカーがチョコレートの蓋2個と引き換えにプレゼントした鉄腕アトムのシール。
このシールが大ヒットとなり、各メーカーがお菓子のおまけに人気のキャラクターシールを採用した。
街で聞いてみると…
「エイトマンシール」
「パティアンドジミー」
「ピンクレディ」
「サンリオキキララ」
「ビックリマンチョコ」
「ポケモン」
下敷きやや筆箱に貼ったりしていたという。
※以上1月31日「チコちゃんに叱られる!」参照・抜粋
まとめ
久保田は「パーマン2号」のシール、岡村は「おニャン子クラブ(キスマークのステッカー鞄に新田恵利さんの)」のシールを貼っていたそうだ。
貼っていたシールの名前を聞くとその人の年代がわかるのは面白い。