「カルビ」とは何か…。
牛の部位に「カルビ」はないし、焼肉屋によっては、見た目も味も、全然違う。
この答えに気付いてる人は、結構多いだろう。
「この中(岡村隆史、夏菜、大竹まこと)で、一番肉食系の素敵な大人ってだあれ?」それを聞いて笑う(肉食系を色々想像したらしい)夏菜が指名される。
焼肉屋に行くとどんなお肉を頼むか聞かれた夏菜は「もうハラミとタン塩で生きていける!」と答える。
チコちゃんに「他のメニューにカルビというのがあるが…『カルビ』って何?」と聞かれ、夏菜は即「肉!」と答える。
「カルビはちょっと脂肪が乗ってて、すぐお腹もいっぱいになる脂たっぷりめなちょっと霜降りな肉」と答えると、さらに「サーロインも霜降りカルビなの?サーロイン?…カルビは?」と聞かれ、夏菜は困り顔になるが「カルビ…」と答えると「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。
岡村も聞かれる。答えると「つまねー奴だな」と言われ…正解となる。
〇チコちゃんの答え
⇒カルビとは結局どこでもいい肉
「カルビ」は明確な定義がない
詳しく教えてくれるのは、全国焼肉協会の旦有孝専務理事。
先生は「焼き肉店の定番カルビはどこでもいい肉なんです。つまりどこのお肉かという明確な定義がない。このカルビというのはお肉の部位の名前ではない」という。
牛の肉の部位
牛肉は国が定めた基準によると11の部位に分かれている。
・サーロイン=一般的に腰の周りの肉
・ヒレ=サーロインとランプの下側の肉
・リブロース=肋骨付近にある背中側の肉
…
確かにこの中にカルビの文字はみあたらない。
カルビとは?
「カルビとはお肉の部位ではなくメニューの名前なんです。これは韓国語のカルビクイと言うのが語源だと考えられている」と先生は言う。
韓国語で、「カルビ」はあばら骨、「クイ」は焼く、という意味。
カルビは、韓国では「脂身のある骨付きのあばらの肉を焼いて食べる料理の事」。これが日本に広まった際、名前が省略され「カルビ」と呼ばれるようになった。
日本でも初めの頃は、韓国同様に脂のある骨付きのあばら肉を客に出していたが「骨付きは食べずらい」という理由で骨が無くなった、という。
そして、あばら部分は部位として非常に大きく切り分けるのが困難という理由から、カルビの解釈はさらに変わっていった。
カルビというのは「脂身のあるお肉」と言う認識が一般的になったので、バラ肉じゃないけれどリブロースやサーロインも脂身のある部分などがカルビとして提供された。
この名残りからカルビに使われるお肉は脂身があればどこのお肉でもよいという認識に変わっていった。
焼肉屋さんのメニュー
昔の焼肉屋さんのメニューを見てみると…
いわゆる昔の焼肉店の精肉メニューはカルビとロースくらいしかなかった。
・カルビというのは脂身の入った部分
・ロースはそれ以外の赤身っぽい肉
という事であいまいな基準でお肉が提供されていた。
きっかけはクレームだった
しかし、およそ10年前からお肉の部位を細かく表示するようになった。
そのきっかけとなったのが、2010年にあるお客様からクレームが入った。
とある焼き肉店での事…
脂身ではないお肉は全てロースというあいまいな基準で提供したところ、客が「これはロースじゃない、もも(肉)だ」と、お店にクレームを入れた。
このクレームを問題視した国は焼き肉店の対し、より細かくメニューを表示するよう求めた。
国は…
この結果…
「ロース」…総称としてロースと呼ばれる部位
⇒肩ロース・リブロース・サーロイン・ヒレ
「もも」…総称として腿と呼ばれる部位
⇒らんぷ・そともも・もも
などと決まりが出来た。
カルビは…
(その時消費者庁の話では)「カルビについては、部位名じゃないので脂身が入ってなくてもどこの部位を使っても構わない」という話になった、そうだ。
先生は「信じられない話ですけどね」と笑う。
検証 お店によってカルビはどう違うのか?
ロースには明確な決まりが出来たのに対しカルビは相変わらずどこの部位でもいいという現状…という事でカルビがお店によってどう違うか調査してみた。
焼き肉店① リブロースの一部の部位である「マキ」
焼き肉店② A5ランクのサーロイン
焼き肉店③ もも
焼き肉店④ バラ
焼き肉店⑤ 肩ロース
…と、確かにカルビとして提供している肉はバラバラだった。
この結果を受けて「お客様に美味しいお肉を提供するのが一番ですし、カルビは美味しいというイメージがある。結局、美味しければどこでもいいのではないでしょうか」と先生は言う。
NAOTOがクイズに挑戦
今、大注目のグルメ芸能人という事で、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーNAOTOさんが登場。
休みの日には全国各地を食べ歩き、芸能界きっての大の食通で寺門ジモンさんを食の師匠にもつ超グルメだという。
彼に挑戦してもらうのは「カルビかカルビじゃないかクイズ」。
3店の焼肉店から取り寄せた肉を食べてもらい、カルビとして出されているお肉か、カルビじゃない名前で出されているのか当ててもらう。
…
結局、全部当たった。
(なまじっか食の知識のあるNAOTOさんなら「ザブトン」だの「イチボ」だの、いろいろ言って間違えると思ったスタッフ。想定とは真逆の結果になった、らしい)
喜んだNAOTOだが、無言のスタッフを見て「え?これヤバくないですか?」と聞く。
(こんなはずじゃなかった、はずしてくれよ、みたいな空気を感じたらしいNAOTOの顔が…笑えた)
※チコちゃん情報…NAOTOは焼肉は必ず自分で焼くタイプなのだが、寺門さんと行く時だけは「手首が固い!」「消すタイミングが違う!」とダメ出しされ、いまだに焼かせてもらえない、らしい。
※愛ちゃん情報…2010年以前は、焼肉店で赤身であるもも肉をロースとして出すことが一般的だったが、当時からロース部位をロースとして出していた店もあった。
※6月5日「チコちゃんに叱られる」より抜粋・参照
まとめ
岡村が、この問題を正解したので、漢字問題が出された。
問題は「ようちえん」だった。
岡村と夏菜は正解したが、大竹は自分だけが外れていじけていた(笑)。