紙は、見た目柔らかいし、気を許すといつの間にか指を切っていることがある。
確かに紙で指を切ると、その瞬間は、そうでもないのにだんだんズキズキしてくる。
それは、なぜなのか…
10月5日の「チコちゃんに叱られる!」最後の質問は「紙で切った傷」について。
チコちゃんが「この中(岡村隆史・小林麻耶・大竹まこと)で指先が繊細で素敵な大人ってだあれ?」いうと男二人が真ん中の小林を指す。
なんで紙で指を切るととても痛いの?
チコちゃんに「紙で指を切っちゃったことある?」と聞かれた小林「あります。すっごく痛かったです。なんか鋭いんですよね、紙って」と答える。
するとチコちゃん「なんで紙で指を切るととても痛いの?」と聞く。
小林は「紙はすっごく薄いから」というが「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われる。
〇チコちゃんの答え
⇒紙で指を切るととても痛いのはノコギリで切られた感じだから
紙のフチはギザギザしている
詳しく教えてくれるのは、紙の構造や用途について35年間研究を続けている、筑波大学環境材料科学研究室の江前敏晴教授。
先生は「紙で手を切った時にすごく痛いのは、実は紙のここに秘密があるんですよ」とコピー用紙のフチを指さす。
紙のフチはどうなっているのか…
ごく普通のコピー用紙を光学顕微鏡で見てみると、紙は繊維が結合してできた物で、紙のフチの部分には繊維が切れていたところが出来たりしているのでギザギザしている。チラシなどに使われるコート紙、これも顕微鏡で見るとフチはギザギザしている。
つまり、ギザギザした紙で指を切ることは、ナイフで切るというより、ノコギリで切っているのと同じこと。
例えば、
鋭利なナイフでリンゴを切った場合、刃には何も残らないが、ノコギリで切った場合は(刃にリンゴの切りくずが付いていたので)ギザギザした部分でリンゴを削り取ってしまう事がわかる。
つまりギザギザした紙で切るのはノコギリで切るようなもので、とても痛いという事が良くわかる。
実際、紙で切った時、指がどれほど削れているのか
では実際、紙で切った時指がどれほど削れているのかを実験するため、AD数人に「紙で指を切ってもいい人」を募ったが誰も手をあげなかった…ので魚肉ソーセージで実験することにした。
紙でソーセージを切り「肉に反応する試薬を付けた紙」のフチを切る前と比較してみると、かなりたくさん削り取られていることが分かった。
さらに指を紙で切ると痛い理由がもう一つ…
指には神経がたくさん集まっている
「指は、より敏感である必要があり、指には神経がたくさん集まっていると考えられる」…というのは、人が感じる痛みを研究する、昭和大学緩和医療科の特任教授、岡本健一郎先生。
指は物を持ったり、熱いや柔らかい、湿っているなど様々なことを感じるとても大事な部分。さらに指は生活するうえ常に使い続けなければいけない所なので、常に刺激を受けて傷口が塞がりにくく、ずーっと痛みを感じてしまうため、とても痛いのだそうだ。
※10月5日「チコちゃんに叱られる!」より抜粋・参照
まとめ
紙で指を切る…よくやるのが新聞のチラシ、買ったばかりの雑誌など。
最近はニュースはほとんどネットで見るのでチラシを手にすることは少なく、雑誌も手にする機会は少ないので紙で手を切ることは少なくなった。
それにしても紙がノコギリ、とは…。
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