例えば、人に誘われて「行けたら行く」という返事をすることがあるだろう。
そう答えたあなた、行く気何パーセントある?
4月23日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で、いつもの「働き方改革のコーナー」の時間が「CO2削減コーナー」となり、話をする場所もライト1個で始まったのだが…
そこで取り上げられた地域による言葉の違いが気になったので書いておく。
地域による言葉の違い
地域によって、シャベルやスコップなど言い方が違うという記事を書いたことがあった。
そういう違いがまだまだある、という事で「チコっとリサーチ」。
大阪大学の真田信治名誉教授に協力してもらった。
先生は「例えば、東京で相手から誘われて『行けたら行く』(と言うと)、行く気持ちがあるんだけど予定があるので少し待って欲しい、という意味だと思う。が、関西の人にとって行く気がない時に使うような感じがする」という。
「行けたら行く」は関東と関西は行く気が違う
関東の人に聞くと「90%ある」「行くつもりはある」「行きたいベースですね」という返事が返ってきた。行く前提の人が多い。
関西の人に聞くと「行く気ないわ、たいがい行けへんわ」「あんまり行く気はない、90%ぐらいいかないんちゃう?」「行くつもりはないです」と答えた。
ほぼ、行く気なし。
人に誘われた時「行けたら行く」と聞かれたら…
・関東は「行く気がない」と答えた人は38%
・関西は「行く気がない」と答えた人は71%
と、行く気に差がある。
関西は「人間関係が濃厚なので、遠回しの表現でもお互い理解し合える。察しの文化」。
「行けたら行く」と言われたら、行く気がないんだなと察することができる、と先生は言う
一方、様々な地域から集まる関東は、はっきり言わないと伝わらないため「行く」という言葉通り、行くつもりの人が多いと考えられる。
だが、例えば「オシャレな服ですね」と言われれば、大阪や兵庫の人は「3回くらいってもらう」「ありがとうございます」と言葉通りに受け止めるらしい。
裏の意味を察する…京都のみなさん
だが、中には「オシャレな服ですね」と言われて、何かを察した人たちもいる。
京都の人に聞くと「小ばかにされているのかな?」「そんな買うお金あるの?」と「あんまり人に褒められたことを素直に受け取れない」と答える。
裏の意味を察っしてしまうらしい。
こんな事を言われると何かを察する
そんな京都に人曰く、こんな事を言われると何かを察するらしい。
◯元気なお子さんやねぇ…
⇒ありがとうございます、すいません、うるさかったですか?
◯お茶もう一杯飲まはりますか…
⇒帰った方がいいんじゃない?
◯娘さんピアノお上手ですね…
⇒静かにして
◯綺麗な手やねぇ…
⇒家事をやってないのね
◯丁寧な仕事してはりますな…
⇒仕事遅いなという意味かも、と察する
先生は「京都はより保守的な伝統的な社会を守っているから、であって、人間関係を濃密な形で残している」という。
独自な文化を残している京都は、関西の中でも地元意識が高くより察しの文化が濃いのではと考えられるそうだ。
※4月23日放送のNHK「チコちゃんにられる!」より抜粋・参照
まとめ
自分は関東よりの人間だ。
普段からボーっとしているせいか、普通でも言葉の裏には、気づかない方かもしれない。
なので、京都の例に挙げた言葉の「何かを察する」ことに全然ぴんとこないし、ちょっとゾッとした。
もし京都に住んだら、ストレス溜まり放題だろう…たぶん住めないな。