ハンカチは正方形…という事に疑問も抱かず使っていたが、やはり理由はあったんだな…
9月20日の「チコちゃんに叱られる」のゲストは小栗旬と宮沢りえ、二人とも初登場だ。
最初の問題は、「ハンカチ」について。
なんでハンカチは正方形なの?
「この中で一番、カバンの中にハンカチを入れている出来る大人ってだあれ?」とチコちゃんがいうと岡村は「小栗君、入ってないでしょ?」と(確信しているように)聞く。小栗も「入ってないです」と言い切る。
「りえ姉は入ってる?」と聞くと「昨日入れたハンカチがそのまま入ってます」と答え、笑いが起こる。
汚してない(使ってない)から全然大丈夫、ということで…
りえ姉が使っているハンカチは正方形だが「なんでハンカチは正方形なの?」と聞かれると「何でだろう~?」と顔に手をあて驚いた顔をする。「ナイス、リアクション!」とチコちゃんがほめる。
宮沢は「角があると、目じりとか拭き取りやすい」と答えるがチコちゃんは「長方形でも角がありますよ」というと「あはは、そうだね~」と笑う。
改めて「誰でも畳める。長方形だと迷っちゃう」と答えるが「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。
小栗も(この問題を)振られる。「…三角形にしたかったんじゃないですか?こういうところ(胸ポケット)に入れるためかな?」というと「でもさぁ、四角のまま入ってる時もない?」と言われ…「ある!」と小栗。
◯チコちゃんの答え
⇒ハンカチが正方形なのはマリーアントワネットが決めたから
ファッションリーダー「マリーアントワネット」
詳しく教えてくれるのは、ヨーロッパの服飾文化を専門に研究する、東京家政大学名誉教授能澤慧子先生。
先生は「ハンカチが今のように正方形になったのは18世紀の王妃マリーアントワネットが『ハンカチは全て正方形がいいわ』と言い出したことがきっかけ」という。
それ以前はハンカチの形にはいくつかの形があった。
17世紀~18世紀のハンカチを見てみると、レースをあしらった円形や長方形のものがあった。
当時のハンカチは贅沢な生地を使ったり、レースを付けたりしてその贅沢さをセレブたちが競い合う(指輪やネックレス、そのような)装飾品としての役割も非常に大きかった。「…レースの代金だけで数十万円はかかったんじゃないかと…」と先生は言う。
なぜマリーアントワネットは正方形にする、と決めたのか
ハンカチはセレブ達が己の財力や権力を誇示するアイテムだった。ではなぜマリーアントワネットは正方形にする、と決めたのか…
せんせいは「彼女の中のおしゃれがsimple is bestになったからではないでしょうか」という事で…「NHK たぶんこうだったんじゃないか劇場」が始まった
奥様はおしゃれ番長
時は18世紀。ルイ16世時代のフランス、お妃はファッションリーダーとしてカリスマ性を誇っていたマリーアントワネット(役:観月ありさ)。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない、なんて言ったことないわよ私…」と言って登場。
マリーアントワネットと言えば、「髪をもりもりにするヘアスタイル」を流行らせたり、「付けぼくろ」をブームにしたり、数々のファッショントレンドを生みだしてきた。18世紀は華麗なファッションのブームで貴族たちは、とにかく派手なファッションを好んだ。
しかし、1780年代に突入するとマリーアントワネットは派手なものに飽き飽きし、簡素なものを好むようにった。ハンカチもシンプルなものにしよう、と真四角なものになった。
こうして18世紀後半、「全てのハンカチを正方形にすべし」という布告が出される…。
観月ありさが演じるマリーアントワネットの動画を見た先生に、スタッフが「こういう事ですかね?」と聞く。
先生は「ちょっと違う気もするんですけどね…ともかくハンカチーフ=正方形になったのは当時抜群の影響力を持っていたマリーアントワネットの一声によるものだったんですね」と答えた。
※9月20日の「チコちゃんに叱られる」参考・参照
観月ありさのインスタグラム
結構本人も気に入っていたようだ。
まとめ
今回の「NHKこうだったんだ劇場」は観月ありさが見事にマリーアントワネットを演じた。
わかりやすくて、面白い。
いつもとちょっと違うと岡村も言っていたが、こういうのは大歓迎だ。
観月ありさもこれで「チコちゃんファミリー」の仲間入りかな。