東京で、平年より5日早く、去年より4日遅い桜の開花宣言をしたのは、たしか21日だった。
だが、春の彼岸も過ぎたというのに、寒の戻りなのかちょっと寒い。
今日は土曜日だが、花見客は出ているだろうか?
3月22日「チコちゃんに叱られる!」の「春爛漫!ぼーっと生きてる人全員集合スペシャル!」の4つ目の問題は「桜の花見」について。
「この中(岡村隆史、広末涼子、国分太一、高畑淳子)で、一番花を愛でるのが好きな風流な大人ってだあれ?」という質問に岡村は「じゃぁ、私行きます!」と手を挙げた。
なんで桜の下でどんちゃん騒ぎするの?
チコちゃんに「お花見はどんなもの?」と聞かれ、岡村は「桜を見ながら、お酒を飲んだりとかワイワイする…どんちゃん騒ぎするいうのはよくあります。」と答える。
さらに「なんで桜の下でどんちゃん騒ぎするの?」と聞かれ「そもそも騒いでたんだと思います、昔から。また来年も綺麗な桜が咲きますように、という願いを込めて。昔は桜の花の下で踊ってたんです。それがお花見の始まりであるので、今でも花を見ながら騒ぐ名残が残っています。現代に!」と言い切るが…やっぱり「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られた。
◯チコちゃんの答え
⇒桜の下でどんちゃん騒ぎをするのは、桜の木には田んぼの神様がいるから
どんちゃん騒ぎが始まったのは農耕との関係が深い
文化人類学を研究している大学教授によれば…
「桜の木の下でどんちゃん騒ぎが始まったのは、農耕するようになったことと関係が深いと言われている」そうだ。
古くから農耕民族として暮してきた日本人は、特に稲作を中心に生活してきた。
稲作で重要なのは、田植えの時期。
田植えには気温が15度以上であることが必要とされていて、10度以下で田植えをしてしまうと稲が育たないと言われている。
「現代なら、気温が正確にわかるから問題ないと思うが、古い時代は気温がわからないので、桜などの開花状況を見て田植えの時期を決めていた」と先生は言う。
⇒毎年春、暖かくなると咲く桜の花を目印にして田植えの時期を決めていた。
桜の開花と田んぼの神様の関係は?
農村では、毎年春になると稲の成長をつかさどる「田んぼの神様」が山から下りてきて、豊作を導いてくれる、と信じられていた。その田んぼの神様が山から下りてきたという印が、桜などの花々の開花だった。
農民たちは、桜の下に酒などをお供えし、田んぼの神様をお迎えする儀式を厳かに行っていた。そこで供えたお酒を誰かが飲み始めてしまい、みんな一緒にご機嫌になっちゃった、というのが今のお花見の始まり、と言えるらしい。
神様と桜の名前
実は「桜(サクラ)という花の名まえにも、田んぼの神様が大きく関係している」と先生は言う。
「桜(サクラ)」と言う名前の「サ」は田の神様、「クラ」は神様が座る場所、という意味から付けられた、という説がある。
◯「サ」は神様
・田んぼに植える苗を早苗(サナエ)
・稲の苗を田に植える女性の事を早乙女(サオトメ)
と呼ぶ。
◯「クラ」は神様の座る場所で、漢字で「座」と書く
・神様が座る場所とされる岩座(イワクラ)
・朝廷の儀式に使われる高御座(タカミクラ)
などにも、この「クラ」という漢字が使われている。
結論:元々は神様に対する感謝の儀式。でも今や飲めや歌えの大騒ぎ、皆さま本来の意味をお忘れなく…。
※花見の起源について…花見が始まった経緯には、貴族の文化の発祥など、諸説ある。
※3月22日「チコちゃんに叱られる!」参考・参照
まとめ
田んぼの神様ために桜の下に供えた酒を、もし誰も飲まなかったら、今のようなお花見も酒も飲めなかったかもしれない。
そのチャレンジャーに感謝だ。