いつものようにチコちゃんが岡村に聞く。「この中で一番ウインタースポーツが似合う素敵な大人ってだあれ?」
ゲストに村上佳菜子がいたら、当然彼女に振るだろう、と視聴者は思ったに違いない。カメラも彼女をとらえたのだが…岡村は「誰やろな~、ウインタースポーツ…中尾さんかな」と、もう一人のゲスト中尾彬を指名した。
最近の岡村は、わざと?視聴者の?意に反した回答者を指名する傾向があるなぁ…。
10月26日の「チコちゃんに叱られる!」のゲスト紹介…
「今日はフィギュアでは滑りまくって、バラエティでは滑りしらず村上佳菜子!」と「ねじれたマフラーをフワッと巻いて緩んだ芸能界をキュッと締めてくれる中尾彬ちゃんでーす!」だった。
すると中尾はチコちゃんに「可愛くないな、初めて見たけど怖かったよ」と言う。チコちゃんは「何でよ~、あなたの方がよっぽど怖いわよ」と言い返す。
岡村が「ウィンタースポーツが似合う素敵な大人」として中尾を指名。(たぶん自分かな?と思っていただろう)村上も「そ~かもしれない」と言う。すると中尾「ウインターは温泉だけだよ」と言う。
チコちゃんも最初は「佳菜子ちゃんじゃないの?ウインターと言えば…」と言いつつ「…まぁ、いっか」と、中尾に質問した。
フィギュアスケートの「フィギュア」ってなあに
「じゃあ、あきらね、フィギュアスケートのフィギュアってなあに?」と中尾に聞く。振られた、中尾は何か答えた。
それを聞いたチコちゃんは「え?…つまんねー奴だな。何、正解言っちゃってんのよ」とうつむく。どうやら中尾の答えが合っていたらしい。
チコちゃんは「はい、ペン持って。お絵描き帖開いて!…『はにゅうゆづる』漢字で書いて!」と言った。
(出た!ひさびさ!回答者が正解するとチコちゃんは、こうやって漢字の問題を出す。)
3人の回答は…
岡村の答えは「葉乳 結生」になっていた。それを見たチコちゃん「葉っぱのおちち!…生まれるの位置がそこじゃない!ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と怒る。
他の二人は正解だった。チコちゃんが「書けてんじゃん、何よ、あきら」と言うと中尾は「フィギュアの事は聞いてくれよ」と、さっきとはえらい違いで機嫌がいい。
○チコちゃんの答え
⇒フィギュアスケートのフィギュアは「図形」
中尾が答えを当てていたので拍手が起こる。ちなみに元フィギュアスケーターの村上佳菜子は知らなかった。…「やめて、うつさないで!」と村上。
フィギュアスケートは氷の上に図形を描く競技
日本スケート連盟のフィギア強化部長も務めた大学教授によれば…「フィギュアスケートは、氷の上に図形を描く競技だった」と言う。
「フィギュア」の意味は英和辞典で引くと「図形」。
図形(「フィギュア」)のルーツは、17世紀のオランダで、そもそもスケート競技は、貴族の人たちが優雅に滑っていた「ダッチロール」が始まりだという。※ダッチロール=両腕を組み氷の上に円を描くように滑ること。
これがイギリスに伝わると、なぜか氷に図形を描くことが重視され“compulsory figure(コンパルソリーフィギュア)”という競技が誕生。フィギュアスケートの名前の由来となった。
現在のような音楽に合わせて滑るフィギュアスケートはいつ生まれたのか
イギリスは「図形を描くことを主張」していたが、フランスとドイツでは「氷に上で音楽に合わせてバレエのような芸術的なスケーティングをするのが盛ん」だったので、両方いっぺんにやりましょう!という事になり…
1896年の第1回世界フィギュアスケート選手権では、図形を氷の上で描く「コンパルソリーフィギュア」と音楽に合わせて滑る「フリースケーティング」の合計点で競われることになった。これを日本ではコンパルソリーフィギュアを「規定演技」と呼んだ。
「コンパルソリーフィギュア」とは
番組では「コンパルソリーフィギュア」(38年前当時20歳の渡辺絵美)の実際の映像が流れた。
競技:時間を置いて決められた3つの課題を滑る
図形:バックスタートの「ブラケット・チェンジ・ブラケット」
「後ろ向きにスタートしてターンしながら数字の8の字を6回描く」というもの
採点:演技が終わると、氷についたスケートの後を審判がじっくり見て図形の正確さを判定する。
教授は、ホワイトボードを使ってこの図形の説明をするが…似たような名前や形が並ぶ。とにかく、図形?は全部で41種類あるという。その41種類から事前に決められた3つを描く「コンパルソリーフィギア」は1990年まで行われていた。
なぜコンパルソリーは行われなくなったのか
教授曰く、「コンパルソリーは地味だから」。
・コンパルソリーだけで1日かかる競技だった
・テレビで見ていても全然面白くない
・衣装もただのジャージ
・得点発表の審判もつまらなそう
「放映権料を払ってまで1日放送できない…そういうこと」と言う教授。
結局、コンパルソリーフィギュアは競技から廃止されたが、図形を示す「フィギュア」の名前だけ今も残っているという事のようだ。
伊藤みどり選手は「コンパルソリーフィギア」が苦手
「コンパルソリーフィギュア」が廃止されたことで、恩恵を受けた、というのが伊藤みどり選手。女子初トリプルアクセルを成功し、アルベールビルオリンピックで銀メダルを獲得したあの伊藤みどり選手だ。
彼女はコンパルソリーは苦手だったそうだ。
当時、練習時間の3分の2はこれ(規定)にかけていた、という。
彼女は、1988年のカルガリーオリンピックではコンパルソリーは10位、ショートプログラム4位、フリーは3位、で総合5位だった。
その2年後にコンパルソリーが無くなったことで苦手種目が無くなり、次のアルベールビルオリンピックで銀メダルを獲得した。
彼女曰く「苦手なものが無くなるので良しと思ったが、逆に苦手がないという事は、跳んで当たり前、成功して当たり前ということで同じオリンピックではないぐらいの緊張感だった」そうだ。
今回、久しぶりに実演、左足スタート「フォア・チェンジ・ループ」をしてもらったが…転んでしまった。周りの人が駆け寄るが、彼女は「大丈夫、痛くなけど恥ずかしい」と言っていた。
VTRを見終わって…
村上は「全然ダメなの?」とチコちゃんに聞かれる。村上は「ダメですね、出来ないです。でもあれが出来る人達は、スケートはすごく上手です…もう滑らかです、すごい」と答える。
日本スケート連盟には昇級試験があり、今もその試験では氷に図形を描く課題が、盛り込まれているという。
村上は7級、一番上は8級だという。※7級以上は世界大会や全日本選手権に出場可能
ちなみに小塚崇彦、中野友加里が8級らしい。
村上から「永久に8級で、(ランクが)落ちない」と聞いた中尾「だったら、将棋の方が面白いな」と言った。
まとめ
今回はフィギュアで村上佳菜子がいるにも関わらず、中尾が回答者。しかもあっさり正解を言ってしまい?…久々の漢字テストだった。
チコちゃんが中尾に聞く。「…彬ちゃん…フィギュアスケートの魅力を一言でいうと?」
中尾「なんか、くるくる回る?」
チコちゃん「加奈子ちゃん、合ってる?そんな感じで?」
村上「間違ってはないです」
チコちゃん「じゃぁ、彬ちゃん、フィギュアスケート好きなの?」と聞く。すると中尾は「たいした好きじゃない!」と答える。
その答えに「隣にいます!」と元フィギュアスケーターだった自分がいることをアピールする村上。チコちゃんも中尾に「そういう時はね、大人なんだから『好き』っていいなさいよ、あなた」と言う。「そんな事言ってるけど好きやと思いますよ」と岡村もフォローするが…「いや、あんまり好きじゃない」と中尾はそっけない。
結局、中尾はフィギュアは好きではないと言いながら最後には「何でも聞いてくれ」みたいなことを言って場を盛り上げたあたり、番組を楽しんでいるようだった。
それにしてもフィギュアスケートにも級があるとは、知らなかった。
羽生が何級なのか知りたかったが見つからなかった…残念。
※10月26日 NHK「チコちゃんに叱られる」より 参照・抜粋
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