高さが倍近く違う東京タワーと東京スカイツリー。
見る場所によっては同じ高さで写真を撮ることができるらしい…
その一つが田園調布付近らしい。
ちょっと面白い被写体を探している人は、その場所を探してみてはどうだろう。
遠くにあるものが小さく見えるのはなぜ?
「この中(岡村隆史、鈴木雅之、足立梨花)で、一番大きけりゃいいってもんじゃないと思っている、素敵な大人ってだあれ?」と言われ、岡村は「ちょっとすみません、私いかしてもらっていいですか?」と立候補する。
岡村はチコちゃんに「なんで遠くにあるもは小さく見えるの?」と聞かれる。
岡村は一瞬“え?”という顔になる。そして岡村は「…ちいさくなるじゃない、だって。だって下がっていけば小さくなるじゃない、何でも…」というがチコちゃんは「それはなんで?」と聞く。岡村は「なんで…ちょっと一回横になりたい」と苦しそう。結局「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。
足立も聞かれ「光の屈折?目で見たものの光の反射?」という。それを聞いた岡村「これじゃない?」と絵を描いて見せる。足立も「そういうの!」というのだが、二人ともうまく説明できない。最後は「鈴木先生!」鈴木に答えを求めるが…「さっぱりわからない」と言われてしまう。
〇チコちゃんの答え
⇒遠くにあるものが小さく見えるのは大きさとは光の角度だから。
遠くにあるものが小さく見えるのは、光の角度が小さいから
詳しく教えてくれるのは、東京医科歯科大学の眼科医、梶田雅義先生。
「遠くにあるものが小さく見えるのは、光の角度が小さいからです。私たちの目はカメラと同じような構造をしていて目に入った光は網膜に届きます」という。
カメラは光がレンズを通過し、フィルムに届いて像が焼き付くことで写真が出来上がる。
私たちの目も、入ってきた光が奥まで届くと網膜に像が出来る。
この網膜にできた像は、脳に伝わってどんなものを見ているか情報が整理される。
こうして私たちは物を見ている。
同じ大きさでも位置が変われば…
目に入る光の角度で、網膜に入る像の大きさが変わる。
例えば小さなものは目に入る光の角度が小さくなるため、網膜にできる像も小さくなる。
しかし、同じ大きさのものでも近くのものより遠くのものの方が小さいことがわかる。
つまり、近くのものは網膜にできる像が大きく、遠くのものは網膜にできる像が小さくなる。
そのため私たちは遠くにあるものの方が小さく見える。
東京タワーと東京スカイツリーで検証してみる
東京タワー(333m)と東京スカイツリー(634m)。
高さが2倍近く違うこの2つだが、スカイツリーより東京タワーに程よく近い所であれば同じ高さに見えるはず…という事でスタッフは2つのタワーが同じ高さに見える地点の距離を計算し、地図上に円を描いた。
(この円の線上にある場所で2つのタワーが同じ高さに見えるはず)
田園調布付近、三軒茶屋、晴海大橋
まずスタッフが向かったのは田園調布付近。
確かに並んだ2つのタワーが同じ高さに見える。
続いては、三軒茶屋。
こちらも同じ高さに見えた。
続いては晴海大橋。
ここから見ると2つのタワーはかなり離れているが…同じ高さ。
見る場所の地上からの高さによって見え方に多少の差が出るがこの円の地点(他に新宿、銀座、台場付近)であれば、2つのタワーがほぼ同じ高さに見えるようだ。
遠近法と錯覚
私たちは経験によって遠くにあるものが小さく見えることに慣れてしまっている。
同じ平面にあっても小さく見えるものは遠く感じてしまう。これが絵画における遠近法。
反対に、距離が違っていても同じ平面にあると思い込んでしまうと、大きなものも小さく見えてしまう。つまり遠くにあるものが小さく見える。
番組では、その性質を利用した動画が流れる。
普通は、まさかイスの足と座る面が離れているなんて思わない。これも遠くにあるものが小さく見えてしまう性質を利用した映像だった。
※4月24日「チコちゃんに叱られる!」より抜粋・参照
まとめ
この目の仕組みは、カメラを扱っている人はもちろん、知っている人なら知っているだろう。
身近なところで遠近法は使っているし、意外と錯覚も経験している。