穴があるとどうして覗きたくなるのか
考えたことはあるだろうか?
…確かに、覗いてしまうなぁ。
穴があるとどうして覗きたくなるの?
4月23日放送のNHK「チコちゃんにられる!」。
今回のゲストは、百田夏菜子と土田 晃之。
「この(岡村隆史とゲスト)中で一番、好奇心が旺盛な大人」という事で土屋が選ばれる。
チコちゃんに「壁に穴がいてるのを見て、覗きたくならない?…なんで穴があると覗きたくなるの?」と聞かれた土屋。
最初は、え?という顔をしながらも「そこに穴があるから」と答えるが、さらに「人の秘密を知りたいと思う気持ち、穴の向こう側がどうなっているんだろうと…抑えられない」と答えるが、叱られる。
◯チコちゃんの答え
⇒穴があったら覗きたくなるのは、穴の中にいいものがあると刷り込まれているから
生まれる前から刷り込まれていること
詳しく教えてくれるのは、明治大学で進化心理学を研究している、情報コミュニケーション学部 石川幹人教授。
先生は「穴の中に良いものがあると生まれる前から刷り込まれているから、私たちの先祖が、まだ狩りをしていた時代の生物学的本能が今でも残っている」という。
猫は、段ボールの穴を見つけると、その中に入ることがある(映像が流れる)。
先生によると、穴を見つけると巣穴にいる獲物(ネズミなど)をとる行為が猫に刷り込まれていて、一度もネズミを見たことがなくても本能的な動きが現れる。
動物と同じようなことが人類にも残っている、という。
穴を覗くと生存競争に勝ち残れる
今からおよそ100万年前、人類の祖先が野生動物を捕獲し生活していた時代。
その狩りで学んだことは、穴があったらまずは覗いてみる、ということ。
食べ物を探しに行くと木の幹や地面に穴がありました。
その穴を覗いたところ、生き物の住処(すみか)で簡単に小動物を見つけることができた。
”穴を覗くといいモノがあるかもしれない”という好奇心がある人は、食糧を見つけやすく、生存競争にも勝てた。
生き延びるために穴を覗く、この本能が私たちにも受け継がれている、と先生は言う。
現代人は生存競争に勝ち残れるのか?
果して現代人は生存競争に勝ち残れるのか…という事でウオッチング。
検証
◯動物園に穴の開いた白い箱を置く。
中には先生の指示で、かわいいぬいぐるみと「本能に忠実ですね」という張り紙を張っておいた。
しかし…ほとんどスルーされた。。
予想に反して誰も見てくれない。
なので箱の表、穴の上に「覗かないでください」と書いたステッカーを張ってみた。
すると3人組の若者の一人が覗く。
さらにもう1人。
その後…数人が覗き、結局59人中5人が覗いた⇒生存競争に勝ち残れた人。
動物園(ほかに見る対象がある)という事も影響したのかという事で今度は…
◯商店街にも穴の開いた白い箱置いてみた
商店街にも同じように穴の開いた白い箱を置いてみた。
(「覗かないでください」のステッカーを張った後)…32人覗いた、という。
「ステッカーを張った後」に覗くのは本能が残っている?
「ステッカーを張った後に覗いたのは、本能が残っていると言えるのか?」とスタッフが先生に聞くと
先生は「好奇心が高い人は、禁止されるとより好奇心が大きくなって、なおさら覗いてしまう、という事になった。本能に忠実な人ともいえるかもしれない…」と答えた。
まとめ
穴を見つけたら、取り敢えず、覗いてしまうのは、実は本能だったのか。
でも、覗きたいと思っても「覗かないでください」と書いていたら…
自分は、我慢してしまうかもしれないなぁ。
※4月23日放送のNHK「チコちゃんにられる!」より抜粋・参照