指で下まぶたを下げ、舌を出す「あっかんベー」ってなに?
「あっかんベー」で思い出すのは、物理学者アインシュタインの写真だ。
あの写真は、生真面目であまり笑わないことで有名な彼が、記者に「笑ってください」と言われた時におどけた時の顔だったらしい。
この中で「一番モテてた人ってだあれ?」と聞かれた岡村は、ゲストの北斗晶と目が合うが結局もう一人のゲスト安田美沙子が選ばれた。
あっかんべーってなあに?
チコちゃんは「はんなりはん(安田)は、しつこくデートに誘われた時ってある?」と安田に聞くと「昔ヤンキーに誘われたことがある」と答えた。
そこで岡村に「誘ってみて?」と振る。が「俺もあんまり得意ではない」と言いつつ、やってみるが、やはり安田に断わられる。
さらに「ほんとに嫌い、やだよ、と言うのはどんななの?」というと彼女はあっかんベーのポーズをとる。
するとチコちゃんに「それなに?…あっかんべーってなあに?」と聞かれる。
答えが正解だと「漢字の書き問題」が出る
安田が答えるとチコちゃんは「わかりました…」とうつむき「つまんね~奴だな~」と言う。「もうほんとに詰まんない、なんなの」と。(これは、知ってる人は知ってると思うが、回答者の答えが当たっている時のチコちゃんの台詞だ。)
岡村がそれに気づき「当たったんちゃう?!」と言い、安田が喜ぶ。すると、チコちゃんは「全員ペン持って!紙に『さっぽろ』って書いて!」と言う。
結局、正解できたのは北斗晶だけで岡村と安田は不正解。そこでやっとチコちゃんは、間違った二人に「ぼーっと生きてんじゃねーよ」と言えたのだった。
○チコちゃんの答え
⇒赤目
なぜ「あっかんベー」になったのか
言語学者の大学教授によれば…
あっかんベーとは赤い目(毛細血管が集まって赤く見える「眼瞼結膜」)をみせること。
(ちなみにここが白いと貧血のサインだそうだ)
なぜ赤目が「あっかんベー」になったのか
あかめ
↓
あかべ
↓
あかんべ
↓
あっかんべー
…となった。
なぜ、人をこばかにしながら嫌だよと言う言葉になったのか
さらに聞こうとすると、教授から「あかんべー」と言われたのでスタッフは、自分でネットで「あかんべーの起源」を調べた。
江戸時代のあっかんベー
江戸時代には子供が「あかんべー」をしている絵がすでに残っていた。さらに調べていくと…
安土桃山時代の風神が…
博多の櫛田神社(安土桃山時代、豊臣秀吉が作った社殿)で風神が「あっかんベー」をしている彫り物がある。
これは、雷神が雨風を降らし災いをもたらそうと風神に呼び掛けたら、風神が「嫌だよ」とあかんべ~をしている様子で「防災の願いを込めた」ものらしい。
平安時代の文献「大鏡」にも…
大鏡(説話集)の一文に「赤目で子供をおどす」と書いている一節がある。
教授によれば、赤目には「グロテスクな顔をして相手を嚇すという意味」があると言う。
奈良時代の「鬼伝説」
さらに奈良県の元興寺には「鬼伝説」がある。※元興寺=奈良時代の国宝の「五重小塔」や「聖徳太子像」があり、入場は500円。
1300年続く、元興寺には鬼伝説があり、別名「鬼寺」と呼ばれているそうだ。
奈良時代、鬼が出没し、この寺の法師が退治した言い伝えが残っているとのこと。
その退治方法が「おそろしい形相をして(目をむいて)悪いものを追いはらうために目をむいてあっかんベーをした」…鬼を退治する時、赤目を脅した…これが「あっかんベー」のルーツだという。
ちなみに…
舌を出す理由は「あっかんベーのベーがベロのベーと勘違いしたもの」だそうだ。
※NHK第10回「チコちゃんに叱られる」参照・参考
まとめ
さらに「舌を見せる」という行為は「普段見せない部分を見せる親愛の意味もある」そうだ。
吉本の芸人で宣材写真を舌を出して撮った人がいるチコちゃんが言う。その写真が出てきたが「木村祐一(チコちゃんの声)」だった。岡村も、吉本の中でも(こういう写真は)珍しい、と言い(チコちゃんは)「怒られなかった…らしいわよ」と答えていた。