アベマTVの「ブラック部活」のニュース映像を見ていたら…
文部科学省の看板の横にある看板が、気になった。
「文部科学省」という立派な看板がぼやけて「スポーツ庁」と「文化庁」の白い看板が目立つ。
しかも取ってつけた感じで、何か違和感があった。
日本の政策を司る庁の看板が、こんな感じなのか?と、ちょっとびっくりした。
最近は早稲田の天下り問題で、この3枚の看板を目にした方もいるだろう。
調べてみるとこの文化庁の看板、以前(2015年ごろ)にもネット上で話題になっていたようだ。
自分以外にも気になった人が、結構いるとわかり、ちょっとホッとした。
というのもこの右側の看板は「書家の成瀬映山(なるせえいざん)氏」が書いたものらしい。
Q.文化庁の看板の文字を書いたのは誰ですか。
A.文化庁の標識板(縦書体)は,平成13年1月の文部科学省発足を機に書家の成瀬映山先生にお書きいただいたものです。 ※文化庁 よくある御質問より
自分は、画などの見る目が無いのだろう…。
一見、(大変失礼だが)字が震えているように見える。
でも、この違和感は、いったいなんだろう?
もしこの字を書道の経験もない無名の人が「緊張で手が震えながら書いた」と聞いたなら(ありえないが)即刻、なんの躊躇もなく、外されるだろう。
だが、この字体が気に入らないと多くの人が言ったとしても、有名な書家にお願いしたのなら(たぶん経費も相当なもの?)ハイそうですか、と外されることは、まず無いだろう。
実際2013年から、ずーっとこの看板なんだろうから…
逆に「この字の良さがわからんのか!」と一括されるかもしれない。
芸術って難しい…
この並んだ看板の違和感は、なんだろう?※こう(私)の独り言
とあるサイトで、とある方が、こんな風なことを書いていた。
日本の省庁の看板は芸術作品ではないのだ、と。
多くの人が?と思うようなものにしては、いけない、と…。
同感であります。
偉い先生(何が偉いかよくわからないが)か書いたものは、見る人が見れば、きっとすごい「いいもの」で「価値もある」のだろう。
でも、それは、あくまでもその評価される場において評価されればいいことだ。
果たして、それがどの場でも通用するか?と言えばそうでもない…
という例がこの看板であり、ネット上で色々言われてしまうことにもなる。
書家なら、普通に万人に受け入れられる字を書く事もできるはず…
それをあえて個性的な字体にしたのは何故だろう?
政府の看板に自分の個性を出す必要があったのだろうか?
(これで、宣伝や商売になると言われれば、話は別だが)
関係者側の希望だったのだろうか?
なぜに白い看板?
百歩譲って、字体は我慢したとして…
個人的には、両端のこの「取ってつけた感」に、がっかりする。
重厚な文部科学省の横にある、この貧弱さは、なんだ?
国を代表する政治の建物にこんなアンバランスな看板が掲げられているとは正直驚いた。
(諸外国はこの看板、どう見るのだろう?)
統一感がまるで無いように見える。
ちなみに文部科学庁は書家、今井凌雪氏、スポーツ庁は文部科学大臣、下村博文氏が書いたもの。
せめて「文部科学省」クラスの立派な看板にできないのか?
※発足時に「すぐ名前が変わるかもしれないから、これでいいや」的な考えで作ったんじゃないだろうな?とつい勘ぐってしまう…。
しかも…
「内閣人事局」(稲田朋美議員、書)の文字も評判が良くないらしい。