大人慎吾が澤部 佑だった。
…うん、ぶっ飛んだ!
でも妙に納得した!
TBS日曜劇場の「テセウスの船」。
ここ数日、私自身、結構時間をかけて、黒幕探しをした。
田中正志が、犯人だった。
ま、確かに、彼が一番怪しかった。
ただ、彼が文吾を恨む決定的な理由は、9話の段階で想像はできても…まさか妹まで死んでるなんて予想できなかった…
黒幕は田中正志だった
田中はなぜ文吾を狙ったのか
田中が文吾を恨むきっかけとなったのは、確かに1977年の音臼村祭りだった。
徳本の母親がきのこ汁に入っていた毒キノコで死んだ。
文吾は事故扱いにしようとしたが、当時議員候補だった田中の父親がちゃんと調べろと言ったので、捜査した結果、その毒キノコを間違って入れたのが田中の母親とわかった。
それを知った正志の父親は、上層部にもみ消しを図ったが失敗したらしい。正志の話から、その後、田中の母親は離婚させられ、無理がたたって死亡。正志と子供たちは殺人犯の子供と言っていじめられ、妹は自殺。そんな過去を背負って正志は生きてきた。
(正志は、文吾のせいで母親が殺人犯になった、と思っていた)
その後、父親の介護をしにこの村を訪れるようになる正志は、文吾親子の幸せそうな様子を見るにつけ、文吾への恨みを募らせ、やがて「家族は大事にしないとな」という文吾の言葉で、文吾家族を自分と同じ目に合わせたいと思うようになった。
その後、文吾が邪魔だと思ってたみきおと手を組むことに…。
田中正志の動きをまとめてみると…
みきおが入院した後…
田中は留置所にいる文吾への差し入れ(サラダ記念日)の本に「家族を守りたかったら罪を認めろ」と一字一字、文字に◯を付けて強迫する。
それに気づいた文吾は、家族を守るため、罪を認めた。が、みきおが鈴のために、文吾が釈放されるように証拠を心に託し、自殺を図った。
釈放された文吾。
(ここで文吾は死刑になることはなくなる。そのため、田中正志は文吾を殺す、あるいは自分が殺されることで、文吾が殺人罪となり、家族ともども苦しめようと考えたようだ)
田中は、文吾に会うため、心が邪魔だった。そこで心に「来なければ文吾の家族を惨殺する」と手紙を出し神社に呼び出す。一方、文吾には心が村はずれで倒れているという偽の情報を伝え一人になるよう仕向ける。
そこで、文吾を襲うのだが…結果的に止めに入った心が死んでしまう。
井沢や徳本との会話
井沢や徳本との会話は、やはり12年前の事のようだ。
色々あったが、井沢や徳本はもう田中に対して何とも思っていない、村の一員だといってくれていたのだが…。
みきおのその後
意識を取り戻したみきおは、記憶喪失になったらしい。
(嘘だったようだ)
その後、病院からいなくなる。
心は、病院に残っていたメモから、みきおを探し当てる。
みきおは記憶喪失にはなっていなかった。
共犯者の名前を聞こうとする心だったが「僕には関係ない」という。
だが、鈴がいじめられていることを知り…これまでの犯行理由を語り始める。
転校してきたばかりでいじめられていたみきおを助けて味方になってくれた鈴。だからみきおは、ずーっと鈴の傍にいて、鈴の正義の味方になると決めていた。が、鈴は父親の文吾を正義の味方だという。ヒーローは一人でいい、文吾は邪魔だった。だから音臼小事件を起こそうとした、という。さらに…
サイコパスみきおの証言
みきおはこれまでの犯罪を話し始める。
・千夏ちゃん…本番のために薬を飲ませて実験した。
・あかねちゃん…鈴ちゃんをいじめたから翼君にやらせてみた。翼のドジのせいで死ななかった
・田中のお祖父ちゃん…割と苦しまずに死んだ
「僕だけが鈴ちゃんのヒーローになる完璧な計画だったんだ。でも作戦変更!」といい、さらに「鈴ちゃんが一番喜ぶのは佐野文吾が無罪になること…心先生にもたまには役に立ってもらうよ」そう言ってみきおは、今、自供した内容を録音したレコーダーを机に置く。
…そういってポケットから薬が入った小瓶を出し「未来の僕が言ってたやつ、これいいよね。ジ・エンド~」と叫び、小瓶を飲み干す。
(たぶん…みきおは、心がもう一度過去にタイムスリップする直前、大人みきおが叫んだ言葉「ジ・エンド~」が気に入っていたから使ったのではないだろうか)
「やめろ!」と心がその小瓶を飛ばすが、少し飲んでしまい苦しむみきお。
その後、意識不明で病院に運ばれ、心はレコーダーを馬淵に聞かせ…文吾は釈放された。
31年後の未来では、木村さつきの養子となり仲良く仕事をしている。
その他の怪しい所の解説
木村さつきが異常にみきおを可愛いがる理由
木村さつきが、みきおを異常にかわいがったのは、高校生の時に、子供が出来たが校長に止められ、産めなかったことから、子供を守るという事に執着していた。
校長が怪しかった理由
心と文吾が親子のような強い絆を感じ、これまで仲たがいしていた自分と息子の関係を修復したくなった。一時行方不明になっていたが、息子に孫が生まれたことで会いに行ってきた。
和子の前に姿を現した時は、一瞬“校長が黒幕なら、和子やべぇ”、と思ったが…
(これは「校長が黒幕」と予想していた人達への当てつけというかサービスのように感じた…笑)
まとめ
おじいさんの古い斧のサラダ記念日の本が文吾あての脅迫状になっていたとは…気付かないわけだ。
・「馬淵」はただ文吾が気に入らないだけだった。
・「鈴が怪しい」「神社がタイムスリップの場所」「まさか井沢が黒幕?のオレンジジュース」も考えすぎだった。(「沼に逆さに沈めてやる」は過去に出た言葉で聞き逃したのかなと思っていたが最終回で出たねぇ)
・正義はそれほど重要ではなかった、気がする。
いろいろ考察できたのは楽しかった。
最後に大人慎吾が澤部 佑だった。
これに気付いたとたん、それまでのハッピーエンドでよかったなぁ、とした気分が一気にぶっ飛んだ。
え?バラエティじゃないよな、と。
慎吾のツイッターの意味がよーく分かった瞬間だった。