晴れと曇りの境目はどこ?
感覚的に青空が半分、雲半分くらいまでなら「晴れ」、それ以上雲があったら「曇り」だと思っていた。
だが、気象庁では青空が2割あれば「晴れ」となるそうだ。
11月30日「ちこちゃんに叱られる!」3つ目の質問は「天気の話」だ。
チコちゃんが「この中(岡村隆史・榊原郁恵・濱口優)で一番、青い空そして白い雲の下が似合う素敵な大人ってだあれ?」と聞く。「ちょっと俺行っていい?」と言って岡村が手を挙げた。
岡村は、他の番組でいろんな所に旅をしている。空模様は気になるので必ずチェックしてから行くそうだ。
晴れと曇りの境目は何?
チコ「晴れが好きなの?」
岡村「晴れの方がありがたいです」
チコ「曇りは?」
岡村「まぁ、雨さえ降らなければ、っていう考え方に切り替えます」
「晴れと曇りの境目は何?」と唐突にチコちゃんが聞く。
岡村は「境目…?晴れはもう(光が)バーってなってる。…太陽が雲からちょっとでも顔出したら晴れ!」と答えるが「ぼーっと生きてんじゃねーよ」と言われてしまう。
雲が全く無ければ「晴れ」で、空全体が雲で覆われていれば「曇り」とだというのはわかるがその中間くらいの時、空がどうだと晴れで、どうだと曇りなのか?…
○チコちゃんの答え
⇒晴れと曇りの境目は目で見て空が「2割青い」で晴れ
晴れなのか曇りなのかどのように決めている?
東京管区気象台で、長年勤めてきた松下さんによれば…
「気象台の観測する方が空を見上げ、雲の量を見て、晴れ曇りを判断している。(実際目で見て決めている)」そうだ。
判断の基準は雲の量
雲の量を1~10段階に分け、今の空模様がどの段階か判断することで晴れなのか、曇りなのかを決める。
・0~1=快晴
・2~8=晴れ
・9~10=曇り
雲が2割から8割までなら「晴れ」ということだ。
雲の量8割とは、多そうな気もするが…
松下さんによれば「気象庁の人が見る8割と一般の人が見る8割はおそらく見た感じが違う。私たちは、雲が8割あっても「晴れ」と観測している。」と言っていた。
○結論:空が2割青ければ晴れなので、雲量8(晴れ)と雲量9(曇り)が境目となる。
判断の仕方は、経験。
明確なガイドラインはないそうだ。
観測現場
実際、スタッフが観測現場に行って取材した。
場所:大手町にある気象庁の屋上
ここから見える空が東京の今の空、という事になる。
観測する人:1人だけで判定する
サングラスをしている(薄い雲まで見えるそうだ)
観測:全天を見て雲の量、形を見る。
観測時間:3分間
その後、観測室に戻って今の天気を報告する。
観測結果
この日は青空が少し見えるが、おおむねどんよりとした雲に覆われていた…
この時刻の判断は…
「10-(じゅうばー)」=10弱のくもり
多少青空も見えていたので、雲の量が10の量よりちょっと少ない「くもり」という観測だった。
観測回数:3時間おきに1日7回
3時、6時、9時、12時、15時、18時、21時
観測所:全国59ヵ所
さらに、全世界の気象台が同じ時刻を採用
本当に夜でも観測しているのか?
夜でも観測しているかどうか取材を申し込んだがNGだったため、スタッフが気象庁の向かいのホテルの一室から見張った?。すると観測する人は、決められた時刻より少し早めに屋上に来てちゃんと観測していた(夜の空に目を慣らすため早めに来るらしい)。
このように昼夜を問わず観測して得られた情報は、世界中に共有され防災や今後の天気予報に生かされるそうだ。
なぜ人の目で判断するのか
松下さんによれば「空を見上げないとわからないことがある。雲の量とか上からは衛星で見えるが、下から見る雲の量と違う。」とのこと。気象衛星の情報だけでは詳しい雲の濃淡や形まではわからない。人間での観測は欠かせない、ということだ
観測で一番大変なことは、雨の日も、雪の日も、雷が鳴ってても観測をしなければいけないことらしい。
そんなアナログで大丈夫かと思うかもしれないが、そもそも晴れとか曇りとかは人類が勝手に決めたことだから人間の目で判断することは正しい、と最後はナレーションが締めた。
まとめ
これからは、もう少しちゃんと天気予報を聞こう、と思った。
何なら一緒に天気予報もできるかな?
お、今は雲が7割だから晴、だ、とか…
※11月30日 NHK「チコちゃんに叱られる」より 参照・抜粋