先日、フジTVの「新説!所JAPAN」が「食パン」を取り上げていた。
番組の中で、食パン好きのご自慢レシピをいくつか紹介していた。
あとでやってみたくなると思ったのでまとめた。
今、空前の食パンブームらしい。
特に注目されているのが、しっとりして柔らかい食パンだという。高額にもかかわらず、長い行列ができるほど売れているそうだ。
人気の食パンなら、たぶんそのまま食べた方が美味しいのだろうが…いつも手に入るとは限らない。スーパーで売っている食パンにバターを乗せて、と言うありきたりな食べ方以外、どんな食べ方があるのか、気になる人は多いだろう。
食パン好き奈良のご自慢レシピ
番組では、食パン消費量日本一と言われる奈良県に行って「食パン好き奈良のご自慢レシピ」を調査した。
奈良県奈良市の喫茶店で…
◯レシピNO1…奈良県奈良市の喫茶店の男性客1
『じゃこ+マヨネーズ+とろけるチーズ』
をのせて焼く。
食パンにじゃこ(細かいやつ)を乗せてマヨネーズかけてとろけるチーズをのせて焼く。
一言「じゃこの塩味がちょうどいい」
◯レシピNO2…奈良県奈良市の喫茶店の男性客2
『缶詰のミカン、バナナ、パイナップル+マヨネーズ』
をトーストしたパンにのせる。
缶詰のミカン、バナナ、パイナップルがあったらそれをマヨネーズであえて(フルーツサラダみたいにして)トーストしたパンにのせる。
一言「おいしいですよ。…僕しかしてません (笑)。」
◯レシピN03…喫茶店の常連客の柴田さん一家(男性3世代家族)の夕飯
・お爺ちゃん(84才)の定番…バタートーストにお味噌汁。その後、お椀に食パンを入れ、お味噌汁をかける。
一言「猫まんまですわ」
・お父さん…海苔マヨトースト=『味付け海苔+醤油+バター+マヨネーズ』こんがり焼く。
味付け海苔に醤油をつけ、バターを乗せた食パンの上にのせ、仕上げにマヨネーズをたっぷりかけてこんがり焼く。
一言「海苔が付いているおにぎりはおいしい、パンでも海苔が合うんじゃないかな」
さらにパンの耳をお味噌汁につけて食べる。
一言「バターが付いている方が美味しい」
結構面白そうだ。
「旬の駅 ならやま」で
奈良と京都のパン屋さん22店舗の人気商品を集めた「パン屋さんのマルシェ」がある奈良県奈良市の「旬の駅 ならやま」。ここでパートで働いている食パン好きの方々のレシピも紹介。
◯朝から贅沢気分が味わえる「アボカドトースト」
『アボカド+オリーブオイル+塩コショウ』
作り方
1 アボカドを半分に切り、種をとる。
2 そのまま皮の上でフォークを使って身をほぐす。
3 ほぐした身を焼いた食パンにのせる
4 その上からオリーブオイルを万遍なくかける
5 塩コショウで味を調える
◯和風テイスト「チーズ納豆トースト」
『納豆+からし+ワサビ菜+とろけるチーズ+納豆のたれ』
作り方
1 納豆1パックに辛子を入れて混ぜる
2 ワサビ菜を食パンに乗せる
3 納豆を乗せる
4 とろけるチーズを乗せる
5 トースターで焼く
6 最後に納豆のたれをかける(ポイント)
一言「香ばしさが癖になる」
※ワサビ菜…見た目はサニーレタスのようだがピリッとキレのいい辛さが特徴
◯ひじきトースト(前日の煮物などの残り物など)
『ひじきの煮物+ワサビ菜+チーズ』
1 前の日残ったひじきの煮物を食パンにのせる
2 ワサビ菜をのせる
3 チーズをかぶせる
4 焼く。
たいていのおかずはおいしくいただける。
ゲスト 木南晴夏の場合
パン好きで知られている木南晴夏。
彼女はパンシェルジュ2級を持っているそうだ。
※パンシェルジュ…パンのコンシェルジュの略
パンに関する深い知識を持つコンシェルジュとしての資格
◯味噌トースト
(焼いてバターを塗った後の)食パンに味噌を塗るだけ。
一言「美味しいですよ。あいます。」
その他にも和の食材を乗せるのが好きで「納豆をのせたり、海苔の佃煮をのせたりしている」と言い、白いご飯に合うものはパンに何でもあうと思ってる派だそうだ。
パンの耳が美味しくなる裏技
パンの耳が嫌いで残す人が多い。
パンを科学的に研究する第一人者で工学院大学食品化学工学研究室の山田教授によれば、「パンの耳は硬いのではなく上手く焼けていないだけ」だという。
◯パンの耳が美味しくなる簡単な方法
1 パンの耳に沿った4辺に切込みを4つ入れる
耳の内側、出来るだけパンの耳に近い所に切れ目を入れる
(切り離さないように4隅を残す、貫通させる)
2 トースターで2分半焼く
普通に焼いたパンは、音がしないが、このやり方をするとサクサクになるらしい。
その理由
食パンの耳は熱が伝わりにくく温度がすぐには上がらない。
そのため柔らかい部分が焼きあがる時間では水分が蒸発しきらず半生のまま。
耳の近くにすきまを作ることで耳の水分が素早く蒸発するのでサクサクになる。
行列ができる高級食パン
行列ができるほど「食パン」を売ってる店として番組で紹介していたのは
・東京都 清瀬市
「考えた人すごいわ」魂仕込1本(2斤)864円
・東京都 銀座
「銀座に志かわ」1本(2斤)864円
・「乃が美」
1本(1斤) 432円
1本(2斤) 864円
・奈良市の地元の人気パン屋さん「フリブール」
一番人気の食パン 1斤756円(どっしり感がある)
話題のしょうゆ
「パンかけ醤油」リンゴ果樹入り
・甘く仕上げられた醤油
・デザート感覚で楽しめる
・ヨーグルト、アイスクリームにも合う
・例えば、みたらし団子のような風味らしい。
・所さんたちの感想「メープルシロップの醤油よりの感じ」
その他のパンの不思議
その他、番組で紹介した「パンの不思議」については以下の通り…。
関西は4枚・5枚切り、関東は6枚切りが主流
関西は4枚切り、5枚切りが多く関東は6枚切りが主流とはっきり分かれている
歴史学者 磯田道史氏のよれば…
・関東の食パンには政治軍事的なことが影響(外国人居留地から食べやすいサンドイッチ用の薄いパンが求められたことなど)
・関西の方は食文化と経済面の影響から分厚いパン(準)主食文化が定着(二毛作で麦を作っていたこと。粉物が好きでふわっとしたものが食べたい、など)
ある調査によれば5枚切り(2,4㎝)と6枚切り(2㎝)の熱さの好みは愛知県と静岡県が境目らしい。
欧米人にとってパンは道具
日本の食パンを欧米人に食べさせると柔らかいので「パンじゃない、別のもの」と言う。
長い間、イギリスで暮らしたことのある作家の林望さんによれば…イギリスでは、チーズだけじゃ食べにくいから(パンに)チーズをのせるなど、台として薄く切ったパンを使う。パンはあくまで他の食べ物を食べる際の道具、補助、ソースなどをすくい取って食べる料理の脇役だという。
パンは、主役ではないし、お腹を満たすものでもない。
そもそも欧米の食生活にはお米のような主食の存在がない。
和食の主食はご飯で、欧米から伝わった食パンはご飯と同じように脇役ではなく主役として発達してきた。
このように食文化が違うので、欧米人が日本の食パンに違和感を感じるのは当たり前、という事だ。※一説によると、食パンは菓子パンに対して主食用のパンと言う意味で付けられたという
日本人は欧米人に比べて唾液の量が少ない
日本人は欧米人に比べ唾液の量が少ない。※唾液…食べ物と混ざり合う事で飲み込みやすくする働きがある。
一般的には、体格の大きい欧米人の方が唾液を分泌する唾液腺という組織も大きくなるので貯蔵できる唾液の量も多くなる。
なので、日本人は欧米人に比べ食べ物を飲み込みにくいそうだ。
実際欧米人と日本人にビスケットを食べてもらうと…水を欲しがる日本人と、全然平気な欧米人。その差は歴然だった。
唾液は老化と共に減る。パンの耳まで柔らかい生食パンがシニアに人気があるのはそういう理由もあるらしい。
まとめ
レシピ以外の内容も「へぇー」というものだったし、世間話のネタになりそうなので一応書いておいた。
「乃が美」のパンは一度食べたことがあるが、イマイチどんな味だったのか忘れた。この番組を見てまた買いに行きたいが、この放送見た人たちで、また店は混むんだろうな…。
私の場合、いつもやる食パンレシピは、トーストしたあとマヨネーズと、ソースをのせる「お好み焼きもどき」。お気に入りは「マヨネーズ」を塗ったあと「納豆」に「とろけるチーズ」(ねぎがあったらネギ乗せ)で焼く「納豆チーズトースト」。食べづらいけどうまい。