最近、お年寄りへのセラピーとして、画期的な商品が開発された。
その名は「あみちゃん」!
さて、どんなものなのか、紹介しよう。
セラピー人形「あみちゃん」とは
総務省のデータによれば、2021年時点で日本の総人口は1億2,522万人となっている。
このうち、65才以上の高齢者の人口は3,640万人で総人口の29.1%を占めており、これを高齢化率という。
この「高齢化率」、世界で見ると2位のイタリアの23.6%を5ポイント以上上回って、日本は堂々(?)の第1位となっている。
どの国でも経験したことのない、超高齢化社会に直面している日本。
そして、超高齢化に伴う様々な問題が出てきているらしい。
その中の一つ、お年寄りへのセラピーとして、画期的な商品が開発された。
その名は「あみちゃん」!
アニマルセラピーもあるが…
シニアセラピーに関しては、「アニマルセラピー」が有名だ。
(※アニマルセラピー…動物に触れたり、一緒に過ごすことで精神的に癒され、ストレスを減らすなどの効果が期待できる。)
だが、動物の種類によっては噛みつきやひっかきなどのケガの可能性があったり、セラピーアニマルとなるための訓練が必要であったりと、問題点も少なくなかった。
そこで、過去にはアザラシ型の小型セラピーロボットも発売されていたが、抱いたり名前を呼んだりすると反応するものの、双方向の会話までは出来なかった。
しかし今回、会話の出来るセラピー人形が開発された。
うちのあまえんぼ 「あみちゃん」
今年の8月、リカちゃん人形で有名な玩具メーカーのタカラトミーが、シニア向けコミュニケーション人形「うちのあまえんぼ あみちゃん」を発売した。
あみちゃんの外見は5才くらいの女の子。
体長は座った状態で約30cmと、お年寄りでも無理なく抱っこしやすいサイズになっている。
画像認識チップを搭載しているので持ち主さんの顔を認識して、名前を呼んだりしてくれる。
あみちゃんが最も画期的なのは、AIと画像認識チップを搭載し、顔や声を覚える学習機能は勿論の事、1,600語の言葉を組み合わせて約25億通りもの多彩なおしゃべりが出来ることだ。
持ち主さん以外にも当たり障りのないおしゃべりをしてくれるが、長期間会話をしているとそれを学習し、持ち主さんだけへの特別な会話もしてくれるようになるという。
また、あみちゃんには4つのセンサーと2つのスイッチがついており、あたまを撫でたり抱っこしたり手を握ったりすることによって感情やおしゃべりの内容が変化したりする。
左手を握ると会話が始まり、右手を握ると歌を歌いだし、両手を握ると早口言葉を言う、といった具合だ。
そして朝7時に起床し20時には就寝する。
この辺りもお年寄りを意識した設定になっているようだ。
まとめ
高齢化社会に伴い、一人暮らしのお年寄りが増えてきている。
デイケアなどで日中は人に会う機会があっても、家に帰ると一人という方は多い。
そんな方々へ「癒し」と「会話」を提供し、名前を呼んでもらう事で「脳の活性化」を促すあみちゃん。
これからは「一家に一台のあみちゃん」がスタンダードになるかもしれない。