ジグロがカンバル国をバルサと離れた理由は「バルサを守るため」とばかり思っていた。が「精霊の守り人 最終章」の第2回を見たら、実は、別のもっと深い理由があることがわかってきた。
前回に引き続き、今回もカンバル国王のバルサムが「山の王の扉が開いた。儀式の時がやってきたぞ~」という言葉から物語は始まった。山の王、とは何か、儀式とは、何か…ちょっと突っ込んでみた。
「精霊の守り人~最終章」第2回の簡単なあらすじ
時を遡ること29年前…当時カンバル国王の弟だったバルサムの陰謀により兄である前王が亡くなった。
バルサの父カルナは、娘バルサを守るため、その陰謀の手助けをしてしまった。そのことを親友で「王の槍」であるジグロに告白する。それを確かめるためジグロは、バルサムの元に行く。
ジグロがあらわれたことにより、カルナが裏切ったことがわかると、今度はジグロにも「この国のため私に従え」と迫る。
バルサムはこの貧乏な国を救うために「山の王」と戦い、財(宝石)であるルイシャを奪いたいと考えている。
そのためには「ジグロが必要だ。この国の為に私に従え」というのだった。
ジグロは「その考えは国を滅ぼす」というが「私を殺すか、私に従うか」と、槍を持つログサム。さらに「カルナのように裏切るのか?」と聞く。
ジグロは「カルナと娘(バルサ)に手を出すな」と言うと「お前次第だ」と言われてしまう。「私を助けてくれ、この国を救うのは私とお前だけだ」とも言われるが、ジグロはその場を去る。※⇒粋精霊の守り人最終章第2回…ジゴロがバルサを連れてカンバルを離れた理由がわかった
ここで何度か出てくるのが「山の王」という言葉。
番組のオープニングシーンでバルサムの目の前の2つの山の隙間(扉?)から光が差し込んで、化物の声のような唸り声が鳴り響いていた。この先にいるのが「山の王」か?。
「トト」は山の王のことを知っている人物
バルサムの話を聞いたジグロは、とある山の奥に向かう。そこには小さい「トト」という全牧童の最長老がいた。二人は以前から知り合いのようだ。
ジグロがトトに尋ねる。
「山からルイシャを奪おうとすればどうなる?山の王に戦いを挑めばどうなる?」
トトは「そんなことは無理だ」という。
「山の王は人が戦える相手ではない、山の王の怒りをかえば、人は生きてこの闇から出られん」
「山の中では謙虚でなければ、光を得ることはできん」
そして「新しい王に光を当てたくなければ、お前(ジグロ)さんがいなければいい」という。
「この国で最強の槍の使い手のおまえさんがいなければ、闇の奥で眠っている最も光り輝くルイシャを、その王は手に入れる事はできまい。」と。
「しかしそれでは、このカンバルの人々は貧しさで苦しむ」とジグロ。
それを聞いたトトは「何れにせよ、人々は苦しむ、山の王は決してそのカンバル王を認めないだろう。お前さんがいなければ王は闇に取り込まれて死ぬだけだ。それとも、その王のために光を求めて戦うか?山の王と」とジグロに言う。
ジグロが迷っていたのはログサムが言う「山の王と戦って国を救いたい」という言葉。
だが、それは国を滅ぼす事と思っていたジグロは、トトに確かめに行ったのだ。
トトの答えは「何れにせよ、人々は苦しむ」ということ。そして「バルサムの為に光を求めて山の王と戦うか?」と問われるのだ。
※山の王は「闇の国」にいるらしい。
ジグロは、結局バルサム王の考えに従わず、バルサとともにカンバル王国を去った、裏切り者として…。
ログサムが常に気にしている「山の王」とは
今のところわかっているのは…
・山の王の扉はいつ開くかはわからない
・山の王は誰よりも「強く気高き武人」にしか答えない
・山の王を怒らせると、人は闇から抜け出せず、カンバル王は闇に取り込まれて死ぬ
・山の王は宝石「ルイシャ」を持っている?
・山の王を倒すと、光が手に入る?
何れにしても、ログサムはジグロがいなければ、山の王と戦えないようだ。
だが、今、山の王の扉が開きそうだ、と言っている。次回はこの儀式?「ルイシャ贈りの儀式」が始まるのか?
でもなぜ、扉が今になって開いたのだろう?
もしかしてバルサがカンバル国に入ったから?だろうか。(考え過ぎか…)
次回も、ますますおもしろそうだ。
追記 ウィキペディアによれば
ウィキペディアに「ルイシャ」と「山の王」についての記述があったので、載せておく。
ルイシャ(青光石)
…カンバル原産の青く発光する宝石。非常に高価で、カンバルの国庫を担う重要な輸出品である。どのように産出するかは秘密にされ、ごく一部の者しか知らない山の王
カンバル王国の地下深くにある「闇の王国」の王。「王」と称されるが人間とは全く異質の存在で、ノユーク(ナユグと同義)の生き物である。カンバルの輸出品「ルイシャ」は、約20年に1度行われる《ルイシャ贈りの儀式》の際にこの「山の王」からカンバル国王に贈られる、とされるが、その詳細はごく一部の者にしか知らされない。