日本政府が、新たにパンダを借りたいと中国政府に要請しているそうだ。
だが、実はこの「パンダレンタル」かなり高額なレンタル料金だということは、意外と知られていない…
昨年生まれたジャイアントパンダ「シャンシャン」が人気だ。
上野動物園では、パンダの観覧方法を抽選から整理券制による先着順にしたものの相変わらず混んでいるようだ。
河野外相が要請
シャンシャン人気に、気を良くしたのかどうかはわからないが、今年1月河野外相が中国を訪れた際、中国の王毅外相に新たなパンダの借り受けを要請した、という事が分かった。
日本は中国にパンダレンタル料を払っている
日本に初めてパンダがやってきたのは40年前。時の総理「田中角栄」と中国の「周恩来」首相との間で「日中平和友好条約の締結」が行われ、その証として中国から贈られたのが「パンダ」のカンカンとランランだ。(その時は無償)
その後、何頭かのパンダが日本に来ているのだが、実はレンタルで、所有権は中国にあるためレンタル期間があり、その間レンタル料を払っているのだ。
例えばシャンシャンの両親「リーリー」と「シンシン」。彼らのレンタル期間は10年(2021年まで)らしい。
そして、その2頭のレンタル料は…年間95万ドル。日本円で1億800万円だそうだ。
パンダは絶滅危惧種に指定されているため、そのレンタル料は野生保護の活動資金に当てられるという。
ちなみに…レンタルパンダから生まれた「シャンシャン」も実は2歳になったら中国に返さなければならないらしい。2019年6月までという事になるが…。
もし、パンダを死なせちゃったら…損害金は4千万らしい。
こりゃ、飼育する側も結構気を遣うな。
税金使ってレンタルするな、と言う声も
私はレンタル料の話は、つい最近知ったのだが、以前、このパンダのレンタル料について「税金使ってレンタルするな!」と言う声もあるらしい。
ある芸能人が上野のパンダのレンタル料は都民の税金が使われているという事で「パンダなんか返しちまえよ」と言ったらしい。
動物園に行って入園料を払っても、パンダはケツ向けて寝てるし「立ち止まらないで」と言われ、あげくの果てに出口でぬいぐるみが売っていて買わされるだけ…と。
政府が借りるというのなら、レンタル料は税金で払っているのかもしれない。
レンタル料を払ってまで借りる理由
今回の様に日本で赤ちゃんが生まれれば、やはり経済効果があるのは確かで、一説には2百億円、とも言われているそうだ。
それを考えれば、確かに1年で1億程度は出してもいい、という事なのだろう…
来年にはシャンシャンがいなくなり、3年後にはその両親もいなくなる可能性が高い。
となるとやはり、寂しいし、上野動物園にとっても目玉がないと、客が減るかもしれない。
それに合わせて…という思惑もあるのだろう…(と思ったら今回の新たなパンダの飼育施設先は、王子動物園と仙台市の八木山動物公園を見込んでいるとのこと。)
う~ん、都民の税金がパンダのレンタルで使われても、経済効果で都がうるおっても、都民はその恩恵を受けている実感はあるのだろうか?