私は50代だが、先日あるニュース記事でとても懐かしい言葉に出会った。
その名は「ミルメーク」。
殆どの方が「なにそれ?」とお思いだろうが、
「懐かしい!」「よく飲んだ!」と言ってくださる方もきっといるだろう。
今年で販売50周年を迎えた「ミルメーク」と、昭和の給食を振り返ってみたい。
ミルメークとは
ミルメークとは、昭和の学校給食には欠かせない「味のある牛乳」のことだ。
1967年に、名古屋市守山区にある「大島食品工業」が発売した。
この頃は、学校給食の飲み物が「脱脂粉乳(牛乳から乳脂肪分と水分を除去し粉末状にしたもの)」から牛乳への過渡期だった。
当時は牛乳の栄養価が詳しく知られておらず、脱脂粉乳の方が栄養価が高いと考えられていた時代だった。
そこで、牛乳に足りない栄養を何かで補えないか、との栃木県の学校給食会の要望に答えて開発されたのが「ミルメーク」だ。
発売から50年経った今でも、年間3,500万個を売り上げている。
ただ、昨今の少子化を反映してか、本来の学校給食への出荷が1,200万個なのに対して、オンラインショップやスーパーへの、いわゆる市販用の出荷が2,300万個となっている。
その味わいは定番のコーヒー味から、いちご・ココア・バナナ・メロン・キャラメル味と多岐に渡るが、いまだにコーヒー味の比率が7~8割を占めているという。
そして、給食の人気メニューで、今も昔も変わらないのが…
ソフト麺も懐かしい
正式名称は「ソフトスパゲティ式麺」というらしい。
1960年代に、学校給食に登場する。
中華麺でもうどんでもスパゲティでもない、
パン用の全粒粉を原料とした麺。
白い見た目と太さはうどんほどで、その歯ごたえは正に「ソフト」だが、合わせるソースは主にミートソースやカレーソースと、ホントに訳がわからないメニューだった。
でも、このソフト麺が給食に出る日は、子供心にもワクワクして待ち遠しかった思い出がある。
しかしこのソフト麺も、2009年に文科省から出された「学校における米飯給食の推進について」という通知によって、米飯給食がそれまでの週3回から週4回に増やされ、徐々にその姿を減らして行き、今ではその製造業者も数える程しかなくなった。
揚げパンも…
ミルメーク・ソフト麺と並んで、昭和の学校給食の3種の神器として欠かせないのが「揚げパン」。
通常、コッペパンを油で揚げたものに砂糖等で味付けした菓子パン。
砂糖以外にもシナモンやきな粉、ココアなどのバリエーションがある。
もともとは、戦後児童の栄養価を安価に引き上げる為に開発されたが、現代ではその高カロリーが逆にネックとなり、やはり学校給食からは姿を消しつつある。
明治22年に山形県鶴岡市の小学校で初めて「おにぎり・塩鮭・菜の漬物」の給食が提供されて以来128年。
最新の学校給食はブッフェ方式だったり、カニが一杯まるごと出たり、カレーにナンが出たり。
時代を反映し時代と共に移り変わるのが学校給食だ。
つまり、給食を食べてきた年代の数だけ懐かしい給食があるということだ。
アラフィフ年代には「ミルメーク・ソフト麺・揚げパン」がその代表格だったが、未来の給食はどのように進化してゆくのだろう?
懐かしい!今も飲んでみたいと思う昭和の子どもたちに…
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ミルメークは栄養価も高いし「牛乳が苦手な子供の救世主」と言われていたそうだ。