くすぐったいって何?
…と言われてもすぐに答えは出ない。
結局、防衛本能だという事が分かったが、何より人間に天敵がいて、それは「蚊」だという事の方が驚いた。
人間の体は、不思議だ…
第10回の「チコちゃんに叱られる!」の3つ目の質問は「くすぐったいって何?」だった。
チコちゃんが岡村とゲスト(安田美沙子と北斗晶)に「この中で母性本能をくすぐる素敵な人は誰?」と聞く。「僕!」と岡村が手を挙げた。
くすぐったいとは?
岡村は、チコちゃんに「前に出てきて両手を挙げ、目をつぶれ」と言われる。
言われた通りにすると、チコちゃんが北斗に「岡村の脇をくすぐれ」とカンペを出す。
北斗が嬉しそうに岡村をくすぐると…岡村は「わ~!」と言い脇を押さえる。
「どうだった?」と聞かれ「くすぐったいな、と思った」と言うとチコちゃんに「くすぐったい?なにそれ?」と言われる。
岡村は「ん?」という顔になり…「お祭り!くすぐったい祭り…」と言うと、やはり「ボーっと生きてんじゃねーよ」と言われる。
○チコちゃんの答え
⇒虫対策
その答えを聞いたみんなは「え~」と、声が合い、チコちゃんに「良い、『え~』だったわね」とほめられる。
人間の天敵
皮膚感覚の第一人者の大学教授によれば…
「くすぐったいのは、人間の天敵から身を守るための重要な防衛本能」だという。
人間の天敵は「虫」。
虫は最も多くの人間を殺している天敵だと言い、そのナンバー1は「蚊」。
くすぐったいという感覚は…蚊のような害虫が「皮膚に止まった時に感じる不快な感覚」なのだそうだ。
ディレクターが実験台になる
そこで、スタッフはアース製薬に行った。
なんと、蚊に殺される人間は年間83万人いるという。
ジカ熱、マラリアなど、蚊が媒介する病気で命を奪われているそうだ。
通常「蚊」は「かゆい」というイメージが先行して、くすぐったいという感覚はない。
そこで、番組の女性ディレクターが「ヒトスジシマカ」と言う(ジカ熱などを媒介すると言われている)蚊が1000匹入っている箱に腕を入れてみることになった。
実際腕を半分ぐらい入れて、すぐ出した。
そして「くすぐったいかも」と言う。
「くすぐったい」は…
教授によれば、くすぐったいというのは「血を吸われる危機を察知する不快さ」だそうだ。くすぐったいと身をよじる…これが(笑っていても)防衛反応だと言う。
体の表面でくすぐったい部位は?
体の部位によっては、くすぐったいところとそうでない所がある。くすぐったいのは、おもに皮膚の表面近くを動脈が通り自律神経が集中している場所だ。
耳・首筋・わきの下・手の甲・膝の裏・足など。このように敏感なのは「体の急所」だという。
「くすぐったい」は脳が感じている
くすぐったいは「不快な感覚」を脳で感じている、ということ。
脳はくすぐるとストレス反応を出す。
脳の中の「体性感覚野」が不快を感じると防御姿勢を取らせるのだと言う。
自分でくすぐるとあまり「くすぐったくない」のはなぜ?
これは、予測できるかできないかで違うらしい。
・蚊などの「脳が予測できない動き」⇒くすぐったい
・自分でくすぐるのは「脳が予測できる」⇒くすぐったくない
結論…くすぐったいのは、くすぐったいセンサーが蚊のような天敵から体を守っている、という事。
・「くすぐったがり」は防衛本能が優れている。
・親子などの親しい関係でくすぐるのは、心地よいスキンシップになる。
※メカニズムはまだ解明されていない謎がたくさんある
※NHK第10回「チコちゃんに叱られる」参照・参考
まとめ
突然、くすぐられることが好きな人は、あまりいないだろう。
くすぐられ、身をよじったり、すぐ逃げるのは、弱いとか、情けない事ではない、という事が分かっただけでも、今回の問題はいい問題だったと思う。
人間の体は、不思議だ…。
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