愛知の中学の校長が、勤務中に飲酒した疑いがもたれている。
呼気から0.4mgの血中アルコールが検出されたらしいが、本人は「体調が悪く薬やサプリをたくさん飲んでいる」と弁明したらしい。
校長が学校で酒を飲んだ…?
12月20日午後1時半ごろ、校長が構内で足取りがふらついているのを教師が見つけ、市教委に通報した。
状況は、クロ?
市教委の職員が学校を訪れ確認したところ、校長のリュックからチューハイの空き缶(350ml)2本、空いてない缶1本が見つかった。
さらに校長の呼気を測ったところ0.4mgのアルコールが検出された。
校長(58才)の言い分
・飲酒はしていない
・缶は家の近くの駐車場で拾った(ゴミに出すつもりだった)
・体調が悪く薬やサプリをたくさん飲んでいるのが影響か?
・この10年間アルコールは飲んでいない
この校長は、21日から学校を休んでいる(休暇)そうだ。
市教委の教育長のコメント
市教委の教育長は「教育行政を担当するものとして、市民に不安を与えたことをおわびします。すべての校長に対し、改めて規律順守を徹底させたい」と話しているそうだ
校長、ほんとに飲んでいないのだろうか?
状況はクロだが、本人は否定。
さて、校長ほんとに飲んでいないのだろうか?
例えば缶チューハイ2本で、どれくらいの呼気中アルコール濃度になるのだろう?
実は、缶チューハイ1.5缶(約520ml)で「酒気帯び運転の基準値となる呼気中アルコール濃度「0.15mg/L」に相当する。
校長の検査では、呼気中アルコール濃度0.4㎎/Lだったらしい。
と言う事は、単純に考えても、それ(缶チューハイ1.5缶)以上のアルコールが体内に入っていた(かもしれない)、という事が言えるだろう。
酒気帯び運転の基準値
ちなみに…
酒気帯び運転の基準値となる呼気中アルコール濃度は0.15mg/L。
これ以上の数値が出ると、酒気帯び運転となり…点数は13点引かれ、免停90日になる。(3年以下の懲役又は50万円以下の罰金)
◯呼気中アルコール濃度 0.15mg/L
↓
◯血中アルコール濃度 0.3mg/mL(0.03%)
↓
◯「純アルコール20g」に相当する。
目安は
・ビール…中びん1本(500ml)
・日本酒…1合(180ml)
・ウイスキー…ダブル1杯(60ml)
・焼酎…0.6合(110ml)
・缶チューハイ…1.5缶(約520ml)
※血中アルコール濃度0.2mg/mL(0.02%)~0.4mg/mL(0.04%)に相当
※純アルコールに換算して「20g」=アルコール摂取量の基準とされるお酒の「1単位」
校長の呼気中アルコール濃度「0.4mg」だとしたら…これよりさらに上回っているという事になる。
呼気中アルコール0.4㎎の場合、飲んだと考えられる量
◯体重が約60㌔の人の場合…
・ワイングラス3~6杯
・ビール大瓶1~2本
・日本酒1~2合
・ウイスキーシングル2~5杯
これだけ飲めば、呼気中アルコール濃度は0.25~0.5になるそうだ
酔いの状態は
・ほろ酔い気分
・よくしゃべるが動作が緩慢になり始める
飲酒してなくてもアルコールが検知される場合
飲酒しなくてもアルコールが検知される場合があるそうだ。
・食後…口内に残った食物から発生するガス
・栄養ドリンク…アルコールが含まれている場合
など…。
まとめ
例えば「養命酒」はアルコール度数は14度。
さらに栄養剤にも含まれているのは周知のところ。
校長は「体調が悪く薬やサプリをたくさん飲んでいた」との事。風邪で栄養剤を飲むことはよくあるので、一概に嘘だと否定はできないだろう。
ま、栄養剤を飲んだとして、呼気中アルコール濃度が0.4までになるには何本飲まなければいけないんだろう?という疑問も残るが…
・市教委は「状況からすると、学校で飲んでいた可能性がある」と判断している。
・県教委は市教委からの詳細な報告を受けて対応を検討する。