「このあとどうしちゃおう」という絵本が今、注目されている。
作者は「りんごかもしれない」で話題になったヨシタケシンスケ。
その妄想と発想が、おもしろい。
子供にも大人にもわかりやすい世界観が注目された。
「このあとどうしよう」に描かれているもの
死んだおじいちゃんの部屋から“ボク”が見つけた「このあとどうしちゃおう」ノート。そこにはおじいちゃんが想像した“このあと”――つまり死んだあとのことがたくさん描かれていた。
おじいちゃんが想像した天国と地獄…
天国には、おばあちゃんが待っていて、景色のいいトイレが有る…
妄想と発想…描かれているほのぼのとした絵も含めて作者独特の哲学の表現が面白い。
この本をつくったきっかけは、ヨシタケシンスケのご両親の死だったらしい。
両親が亡くなった後、何を供えて欲しいのか、何に生まれ変わりたいのか…そんなことをもっと話しておけば良かった、という想いが込められている。
この絵本の中で特に面白いと言われているのは「意地悪なあいつはきっとこんな地獄に行く」だ。
地獄にいくと…
地獄の制服は、濡れて冷たい服、すっごいキツイ靴を履かされている…
トイレが一個しかない、何をしても怒られる…
地獄の一日は、
朝 2種類の混ざった砂を分ける
昼 絡まった糸を解く
夜 シールを綺麗に剥がす
「もしそんな毎日なら、確かに地獄だ」と、クスッと笑ってしまう。
ちなみに…
天国は、その逆で、出会う人に何かしらほめてもらえるのだ。
内容は、おじいちゃんが考えた死後の世界。
死んだらどうなるのか、どうしたいのか…
取り扱っているのは、「死」。
難しいこの問題を、わかりやすく教えてくれる哲学本だ。
おじいちゃんの残したノートは、生きている間に、大切な人と話しておきたいことを考えさせる
ノートだった。
りんごかもしれない
ヨシタケシンスケの話題作「りんごかもしれない」。
テーブルの上にりんごがおいてあった。
……でも、……もしかしたら、これはりんごじゃないかもしれない。
考える事を果てしなく、進めていく…その楽しさを教えてくれる本。
これもなかなか、おもしろい本だった。