会員登録をした覚えがない
にも関わらず
「会員登録料が未払いです…」
というメールが来たら…
“間違ってどこかでクリック
しちゃったんだろうか”
と思わせ、そこにつけ込むのが
架空請求詐欺だ。
その架空請求の支払い、最近は、
コンビニにある「マルチ端末」
を使うらしい。
どういうことなのか?
被害にあったことはないが
今後のために調べてみた。
最近は、子供から老人まで、スマホが普及している。なおさら「心当たり?」がある人は多いだろう。
「マルチ端末」で支払いを指示される
架空請求の被害にあったのは神戸市の70歳の女性。受け取ったメールに「会員登録料が未払いです。本日ご連絡がない場合、法的措置に移行します」。と書いてあったらしい。
彼女は、メールにあった電話番号に電話をした。すると「今日中に19万8000円を支払ってください」と言われたらしい。
支払いの方法として、相手はコンビニのマルチメディア端末を指示した。ここで、指示された予約番号を打ち込み、出てきた振込用紙をレジに持っていき現金で20万円払った、という。
今は、これで簡単に、詐欺にお金を支払う事ができるらしい…
知らなかった。
彼女は、有料サイトに料金を払ったつもりだったが、実際は詐欺グループの「Amazonギフト券」にチャージしてしまったことがわかったという。
「架空請求」今までの入金方法
銀行振込
今まで、架空請求の振込み方法は、銀行振込が主流だった。銀行口座を高額で買取り、それに振り込ませているのがほとんど。ところが、口座の売買などが規制されたり、金融機関が防止対策をするようになってから、詐欺師の方で、使いづらくなってきた。
プリペイドカード
そこで今度は、プリペイドカードを買わせる方法に移行してきた。が、これも金額が大きければ、不審に思われ販売者に気づかれやすい、というデメリットがあったようだ。
そして今度、新たに出てきたのが「メディア端末」を使う方法だ。
メディア端末
・殆どのコンビニで取り扱っている
・万単位で、振り込める
・チケット支払い、通販支払いなど最近は利用者が多いので気づかれにくい。
実際、本人は気づかなかったらしいが「犯人のAmazonギフト券にチャージされていた」というから電子マネーの入金もできるのだ。
こういう所に、目をつけた詐欺師も(別に褒めるつもりはないが)なかなか、だな、と思う。
防ぐポイント
ただ、慌てていたとはいえ、ここで気づいていたら…と思うポイントはいくつかある。
・会員登録に19万はありえない。
・端末の表示や、レシートはよく確認すべき。
たぶん、あとでゆっくり見たらAmazonか、または相手に関する文字がどこかに、表示されていたのではないだろうか?
何れにしても、慣れていたり、普段使っている人が相手ならバレる可能性が高いのであえて、高齢者で、そういうことに気づきにくい人を選んでいるのは、確かだろう。
コンビニさんも、忙しいかもしれないが、できれば、気にしてもらえれば…ありがたい。
あと、Amazonのサイトで見たのだが「チャージした金額はギフト券の残高に自動的に加算され、10分以内に利用できます」とある。振り込まれるまで、何分かの猶予(タイムラグ?)はあるのだろうか?
あるのだとしたら…
1分後にもし「詐欺だ!」と気づいて、レジ担当者に、(取り消し可能かどうかは定かではないが)、言ってみる、というのも、ありなら、いいなぁ…。
マルチメディア端末の取り扱い品目
ちなみに
「マルチメディア端末の取り扱い品目」をウィキペディアから抜粋してみた。
主に以下の品目を取り扱っているそうだ。
・交通チケット
・航空券
・高速バス乗車券の購入・代金支払い
・イベント関係のチケット
・toto
・書籍、CDなどの予約購入
・クレジットの支払い
・キャッシングの返済
・電子マネーへチャージ
・プリペイド式携帯電話チャージ
など。
※端末より扱わない品目もある
・端末は、殆どのコンビニに設置してある。
・形や画面は、それぞれ異なっている。
今回の事件で、何より気になったのは、今時の詐欺が、端末を使えという指示を出したこと。私は、使ったこともなく、コンビニにあることもあまり気にしていなかった。電子カードにチャージできるなんて…時代に取り残されている感がわいてきた。