ライバルの飲み物に禁止薬物を入れて、失脚を狙う…
スポーツドラマやマンガの中ではありがちなライバルの嫌がらせだが…それをリアルの世界でもやったのがカヌーの鈴木 康大(すずき やすひろ)選手、32歳。年齢より、若く見えるし、なかなかのイケメンだが…。
目の前にある東京オリンピックの代表になりたかったらしい…結局、良心の呵責に耐えかねて、自ら「禁止薬物の混入」をカヌー連盟に告白したらしい。
事の発端は昨年の競技会
昨年9月、石川県で行われた「カヌー・スプリント日本選手権」。
競技前、鈴木選手は、小松選手がドリンクボトルから離れていた隙に、禁止薬物である「筋肉増強剤」(1錠を砕いたもの)を混入したらしい。
この日、小松正治選手(25)がカヤックシングル200メートルで1位(鈴木は5位)になった。
その後、鈴木選手の思惑通り?ドーピング検査で小松選手から陽性(メタンジエノンの代謝物が検出)反応が出てしまった。その結果、小松選手がドーピング違反となり「暫定的資格停止処分」となってしまった。
※後から出てきた話…検査で陽性反応が出た時、小松が真っ先に連絡したのがこともあろうか、(慕っていた)鈴木選手だったらしい。
小松選手は身に覚えがないことから不服申し立てをし、「JADA」と「日本カヌー連盟」は調査を開始した。
その後、鈴木選手は、良心の呵責に耐えかねて、小松選手の飲み物に薬物を入れたことを自らカヌー連盟に報告したらしい。※JADA=日本アンチ・ドーピング機構=日本国内のドーピング検査やドーピングに関する啓発活動を行う国内調整機関のこと
2人は、仲がよかった?
鈴木選手と小松選手はともに「東京オリンピック出場」を目指すライバルだった。関係者によれば2人は昨年夏の世界選手権(チェコ)にも出場していて仲が良かったという。
小松選手は、成績もよく(そういう意味では)狙いやすかったのかもしれない。
※後から、出てきた話…「小松に、200では負けても500では勝っていた。が最近は負けていた。妨害すれば何とかなる」と思ったらしい。
さらに小松選手は、この試合当日パドルが無くなったらしく「誰かが盗んだとは思いたくない、間違えて持って行ったならこっそり連絡ください」とツィッターに書いていた。
結局、薬物混入と盗難に関し警察に被害届を出したそうだ。
小松選手のツィッターは、人柄の良さがわかる内容だが、このパドルも鈴木選手が盗んだことを認めているという。
鈴木選手は、さらに、小松選手以外の複数の選手に対しても妨害(練習道具を盗む、壊すなどの)行為をしていたことも捜査で分かったらしい。
薬物を混入した理由
「このままでは、ライバルの記録が伸びていたのでこのままでは自分が代表になれないと思った。」
「どうしても勝ちたい」「オリンピックに出たい」「東京オリンピックが最後のチャンス」…という気持ちがあったという事も、職場で話していたらしい。
その結果…
鈴木選手は…
・先月、会社「久野製作所」(義理の父親経営)を解雇される。
・「JADA」からは8年間の資格停止処分を受けた。
・日本カヌー連盟から除名処分を受ける
第1強化部長とカヌースプリント強化委員会副委員長…監督責任を怠ったとして、3カ月の職務停止。
小松選手は…「暫定的資格停止処分」を解除されたが、日本選手権の成績は抹消されたままらしい。
ちなみに…
鈴木選手は同じカヌーの女子選手(過去にオリンピックにも出ている)と結婚している。子供もいる?ようだ。内容が内容だけに、家族はちょっと肩身が狭くなるかもしれない。家族には罪はない、できればそっとしてあげてほしいものだ。