日本三大珍味をご存知だろうか?
「からすみ」と「このわた」は決まりだが、残りの一つ。
一般的には「うに」を指すが、「くちこ」という説もあるようだ。
日本三大珍味…美味しいがその正体は?
「世界三大珍味(フォアグラ・キャビア・トリュフ)」はよく話題になるが「日本三大珍味」となると、意外と知られていないような気がする。
ちなみに珍味とは『食材自体が希少だったり、外見と味とが全く意に反するなどで、珍しがられる食材 by Wikipedia』のこと。(美味しいのに、知られていない、意外な理由も実はそこにあったりして…)
さて…それぞれの正体を暴いていこう。
日本三大珍味
「日本三大珍味」は一般的には「からすみ」「このわた」「うに」(または「くちこ」)と言われている。
更に産地を指定するならば「長崎野母の唐墨」「三河の海鼠腸」「越前の雲丹」が特に有名だ。
それぞれの特徴を紹介しよう。
からすみ(唐墨)
「からすみ」とは、ボラなどの卵巣を塩漬けし、それを塩抜き後天日干しして乾燥させた物。
その形が中国の墨「唐墨」に似ていることからその名が付いたと言われる。
このわた(海鼠腸)
「このわた」とは、ナマコの腸(はらわた)の塩辛。
特有の香気があり、酒の肴として重宝される。
うに(雲丹)
「うに」の生殖巣の部分に塩を混ぜ合わせてペースト状にしたもの。
「海胆」と書かれた場合は生の状態。
「雲丹」は塩漬けされたものを指すので、三大珍味の場合は「雲丹」と書く。
くちこ(口子)
「くちこ」はナマコの卵巣を干した物。
このこ(海鼠子)とも呼ばれる。
ちなみに~世界三大珍味とは
有名な世界三大珍味は「フォアグラ」「キャビア」「トリュフ」だ。
さて、その正体は…
キャビア
チョウザメの卵の塩漬け。
カスピ海産のベルーガ(チョウザメの種類)キャビアが最高級品とされ、100gで8万円を越すらしい。
フォアグラ
ガチョウやカモの肥大した肝臓。
フランス語で「Foie(フォア→肝臓)gras(グラ→肥大した)」。
ハンガリー産が有名で、100g600円ぐらい。
ソテーが代表的な調理法。
トリュフ
西洋松露(せいようしょうろ)という塊状のキノコで、独特の芳香がある。
黒トリュフと白トリュフがあり、黒はキロ当たり15万円前後。
対して白はキロ当たり50万円前後と高価。
まだある日本の三大○○
珍味の他にも日本三大〇〇もついでに調べてみた。
三大庭園
金沢・兼六園
岡山・後楽園
水戸・偕楽園
三大祭り
東京・神田祭
京都・祇園祭
大阪・天神祭
三大夜景
かつては
北海道函館市・函館山
兵庫県神戸市・摩耶山掬星台(まやさんきくせいだい)
長崎県長崎市・稲佐山
しかし、2015年10月9日に神戸市で開かれた「夜景サミット2015in神戸」
において「日本新三大夜景」が決定した。
日本新三大夜景
それによると、神戸市と長崎市は変わらないが函館市に変わって札幌市の藻岩山が選ばれた。
山頂の展望台から見える、美しく輝く札幌の街並みや、遠くに雄大な山々が連なる絶景が美しいと評価された、と言う。
ちなみに長崎市は、モナコ・香港と並んで世界新三大夜景にも選ばれている。
どうやら日本人は、三大○○がお好きなようだ…。