コロナ禍が続き、外へ飲みに出る機会がめっきり減った今日この頃。
仕方なく家飲みしている方も多いのではないだろうか?
家飲みと言えば、ビール…という方がほとんどかもしれない。
でも、酒はビールだけではないのだから…
ワインを楽しもう!
どうせ家で飲むのなら、いつもビールや日本酒ばかり(違っていたら失礼!)飲んでいないで、たまには夫婦揃ってワインでも楽しんでは如何だろうか?
私事だが…
自分は、昔々の若かりし頃、フレンチレストランで働いていた。
その頃、仕事に絶対必要だったので、必死でワインの勉強をした事を覚えている。
お酒は体質的にあまり飲めない自分が、お客様に(飲んでもいない)ワインやシャンパンを勧めなければならないのだから、知識で武装するしかなかった為だ。
お陰で、普通の人よりは少しだけワインに詳しいかもしれない。
なので、知っている限りのワインの楽しさをこの記事で伝えてみたいと思う。
ワインを楽しくさせるのはブーケとアロマ
仕事の為とは言え、ワインが好きだったことも事実だ。
一番に引き込まれたのは「香り」だった。
熟成した赤ワインの香り(ブーケ)は、それはそれは素晴らしいものだ。
(自分の中では、「カレーライス」の香辛料の次に好きな香りだ。異論もあろうが無視することにする、あくまでも主観なので)
ちょっとややこしいが、ワインの香りには2種類ある。
それが「アロマ」と「ブーケ」と言われるものだ。
ごく簡単に分けると「アロマ」とはブドウ本来が持つ香りや発酵の段階で生成される香りで、グラスにワインを注いで、すぐに嗅いだ時の香りだ。
それに対して「ブーケ」は、ワインが熟成する事によって生まれる香りで、熟成香とも言われる。
これは、熟成したワインほど顕著に現れるもので、グラスにワインを注いで、空気に触れさせる(グラスをくるくる回す)事によってより引き立つ香りだ。
ワインを「起こす」ともいう。
ちなみにこれを「スワリング」と呼び、よくワイン通の人がグラスをくるくる回しているが、ちゃんと理由があって行っている事なのだ。
つまり、ワインをグラスに注いだ時に「アロマ」、ソアリングした後に「ブーケ」という、1本のワインで2種類の香りが楽しめる訳だ。
但しこれは、一般に赤ワインで楽しめるもので、あまり熟成させない白ワインではソアリングによってワインの温度が変わったりする為、行わないのでご注意。
ワインの香りを楽しむためのグラス
さて、まず飲む前に「香り」を嗅ぐ事がワインの楽しみ方の第一歩である事はお判りいただけたと思うが、その為に最も重要なのが「ワイングラス」である。
信じられないが、グラスの形状で香りは天と地ほどの違いが出るのだ。
言い換えれば、コンビニで売っている千円以下のテーブルワインでも、グラスによって何千円もするワインにひけを取らないブーケを引き出すことが可能という事だ。
「リーデル社」製のワイングラス
ワイングラスで最も有名なのが、オーストリアの「リーデル社」製のワイングラスであろう。
265年以上の歴史を持つリーデル社は、世界で初めて、ブドウ品種ごとに理想的な形状のワイングラスを開発した事でも知られる。
リーデル社ではワインのみならず、ブランデー・コニャック・ウィスキー・シャンパン、はたまたコカコーラ専用のグラスも開発しているというマニアックぶりだ。
自分の妻もリーデル社製の赤ワイン専用グラスを愛用しているが、本当に良い香りが立つ。
価格は、ワイングラスとしては少々値が張るが、赤ワイン用で2個セット3千円台からと、リーズナブルなセットもある。
自分が使っているのはこのタイプだ。
上を見れば、手作りで数万円するものもある。
気になる方は、
⇒ABOUT RIEDEL https://www.riedel.co.jp/about-riedel/
で探してみると良い。
さて、ワインを楽しむ前段階として、「香りとグラス」の関係を紹介したが、次回は「最初に飲みたいワイン」を調べてみたいと思う。
次回も乞うご期待!
まとめ 誰かとワインを飲む時に使える今日のポイント
もし、あなたがワイン初心者なら、これだけは覚えておこう。
今回は「赤ワイン」。
・ワインを飲む時のグラスは少なくともワイングラスを用意する
・ワインをグラスに注いだ時の香り「アロマ」をまず楽しむ。
・さらにワインを「ソアリング(起こした)」後の「ブーケ」を楽しむ。
誰かがいれば、お互いにどんな香りがするか言い合うのも面白い。
そして、その後の香りの変化に驚き、また感動すること間違いなしだ。
酒屋はもちろん、コンビニやスーパー、ドンキやカルディで、簡単に美味しい赤ワインが手に入る。普段の食事にも使え、手軽に洗えるワイングラスから始めるのもいいだろう。
ではまた…