米海軍は、
現在保有する主力艦載戦闘機、
ボーイングFA-18E/F「スーパーホーネット」の
性能向上計画を発表した。
それにより
「あと少なくとも30年は現役で戦える」
としている。
F-18(FA-18E/F)ホーネット
アメリカ海軍の主力艦載戦闘機。
マクドネル・ダグラス(現ボーイング)社が開発した戦闘攻撃機で1983年より運用が開始されている。
単座型はA→C→Eとアップグレード(複座型はB→D→F)され、現在のE型はスーパーホーネットと呼ばれる。
また、E/F型の中でも初期生産型は「ブロックⅠ」、現行版型は「ブロックⅡ」と呼ばれる。
2017年6月9日に米海軍は、この「ブロックⅡ」を更にアップグレードした「ブロックⅢ」への改修を行うと発表したのだ。
これによってステルス性の付加、レーダーや妨害装置の強化、航続距離の延長、ソフトウェアの改善などにより、全く別の戦闘機といってよい程の能力の向上が見込まれる。
米海軍所属のアクロバット飛行チーム「ブルーエンジェルス」の正式機体にも採用されており、その操縦性には定評のあるスーパーホーネットが、さらに進化し「今後30年は戦える」戦闘機に生まれ変わる。
米軍用機基本任務記号
ホーネットの正式名称はFA-18
この「F」や「A」は米軍の軍用機基本任務記号と呼ばれるもので、以下のような種類がある。
「A」→Attacker=攻撃機
「B」→Bomber=爆撃機
「C」→Cargo=輸送機
「E」→Electronic=電子戦機・早期警戒管制機
「F」→Fighter=戦闘機
「L」→Liaison=連絡機
「M」→Multi mission=多目的機
「O」→Observation=観測機
「P」→Patrol=哨戒機
「R」→Reconnaissance=偵察機
「S」→anti-Submarine-warfare=対潜機
「T」→Trainer=練習機
「U」→Utility=汎用機
「W」→Weather=気象観測機
「X」→eXperiment=研究・実験機
「Y」→prototYpe=試作機
つまり、FA-18のFAは「戦闘攻撃機」という事になる。
米軍機の愛称
米軍機にはよく「愛称」がつけられる。
FA-18ホーネットの「ホーネット」がそれだ。
主な戦闘機の愛称は
F-4 ファントム(亡霊・幽霊)
F-5 タイガーⅡ(虎)
F-8 クルセイダー(十字軍)
F-9 パンサー/クーガー(豹)
F-11 タイガー(虎)
F-14 トムキャット(雄猫の愛称)
F-15 イーグル(鷲)
F-16 ファイティング・ファルコン(隼)
FA-18 ホーネット(スズメバチ)
F-20 タイガーシャーク(イタチザメ)
F-22 ラプター(猛禽類)
F-35 ライトニングⅡ(雷光)
日本の三菱重工が主体となって開発された航空自衛隊の戦闘機「F-2」には公式な愛称は無いが、ファンの間では「平成の零戦」と呼ばれている。
アメリカに比べると、ちょっとダサイ・・・