「ほぼ日」の社長、糸井重里は今69歳。
TBSの「がっちりマンデー!!」のMC加藤も言ったが、確かに見た目かなり若い。
糸井重里は私の記憶の中では「コピーライター」だ。
有名なキャッチコピーに日産セフィーロのCM「くねるあそぶ」がある。
2017年3月16日「株式会社ほぼ日」がジャスダックに上場したというニュースが流れたことは、記憶に新しい。
株式会社「ほぼ日」とは
1979年に糸井の個人事務所からスタートした糸井が代表を務める会社。
糸井自身が始めた読み物サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を1998年から運営している。
(一日の総ページビューが約140万 byウィキペディア)
株を上場した理由
(自分は)年がいってるので…「自分が倒れたら会社がなくなるので、せっかく作ってきたものを残したい」
「安心して働くためには社会を開くほうががいい」という気持ちから、らしい。
現在、社員は74名いるそうだ。
「ほぼ日」はサイトを運営している
「ほぼ日刊イトイ新聞」は…
・19年前スタートした読み物サイト
・糸井のコラムは、毎日更新されている
・無料で閲覧できる
・広告は載せていない
では、なぜ儲かっているのか?
「ほぼ日」はオリジナル商品が瀑売れしている
・ほぼ日手帳
・ほぼ日腹巻き
・やさしいタオル
・うちの土鍋シリーズ
・カレーの恩返し
サイト内と直営店(東京都・京都)で購入でき
年間売上37億円がある。
なぜ「ほぼ日手帳」は売れるのか?
この会社は、水曜ミーティングというのがあり1時間半、糸井の考えや思い、などを社員と向き合って話す日を設けているそうだ。
売上全体の7割を締めるのが「ほぼ日手帳」。
年間売上、26億円。
ほぼ日手帳の特徴
・本体とカバーが分かれている
・カバーの色のバリエーションが多い
中身のこだわり
『トモエリバー』
・手帳に最適な専門の用紙「トモエリバー」を使用
・薄くて軽く柔らかく書きやすい
『マス目』
・スケジュールが書きやすくメモとしても使える
・マスの色が絶妙な薄さ
・イラストも描きやすい
『コラム』
・下の方にあるコラム(ほぼ日にしか無い)
・永田さんという人が一人で選んでいる
・新聞に掲載された記事を抜粋して載せている
・社員に過去の記事からおすすめ言葉を提出してもらう
・日付に最もふさわしい記事を割り当てる
例えば5月には5月病にならないように励ます言葉を多めに入れると言うように、季節を思い浮かべながら
当てはめていく。
手帳は毎日進化している
・ユーザーアンケート
ユーザーの意見を参考にしている
使いやすさをとことん追求して変化させている。
・ユーザーの声を集めるイベントも開催
9月銀座ロフトで「ミーティングキャラバン」開催
手帳のイベントとは
「ユーザーたちが自分の使い方を発表し会う場」
・使い分けしている
・親子ペアで使っている
・子供の記録など…
ここで出てきたアイディアを次の商品開発に役立てる。
直営店に来る購入者は100万アクセスあるサイトの読者
「ほぼ日サイト読者」が購入するパターンと「ほぼ日の商品が好き」で、サイトを見るパターンの
両方いる。
「ほぼ日ファン」が会社を支えているそうだ。
「ほぼ日刊イトイ新聞」の内容
・糸井と各界の著名人との対談
・ファッション
・グルメ
・暮らしの情報など
サイトのこだわりとは
・横に入る文字は27文字(目を動かさないで読める文字数)
これはスタート時からのルール
・記事は読むリズムや臨場感を出す
・正直な情報にする
大げさに言わない(商品紹介には特に気を付ける)
「大ヒット」などはNGワード
・相槌を、入れたり、あえて書き込む
これによって、
・「商品は素敵なもの」という印象を与える
・「商品が売れるためのサイト作り」をしている
糸井曰く「読んでくれない人とか
僕達を相手にしてくれない人と会いたいから
…読まない人を振り向かせる工夫をしている」
ということらしい。
なぜネットで「ほぼ日刊イトイ新聞」を始めようと思ったのか
一つはっきり思っているのは
「今、面白いと思っている水準よりも
もっと増えていくのは明らか」
だと思った。
3万人になったら、何でもできる!
糸井曰く
「上手くいくかどうかの基準は野球場のイメージ」
野球を真剣に見ている人はそんなにいないのに
2、3時間で商売になる、ということがわかった。
きっかけ?
商売になるかどうか…わからない時に仲間の提案で着たくて作ったTシャツを売った。
…3,000枚売れた。
「読み物で人を引きつけることとと商品を発明して売ることと同じだろう」
と思った。
自分達が本当に「欲しい」と思う物だけを売ろうと思い自分達が本当に「欲しくない」物は売らないと
そこで決めた。
たくさんの人が好む同じ物ばかりが並ぶことが、誰も何も考えていないんじゃないかという、反発心もあった…それが原点。
現在、新たな商品を開発中
「地球儀に、専用アプリをつかうと、大陸の文化や歴史をチェックできる」という商品。
あったらいいが本当に必要か?などを繰り返し話し合う。
これは、今年中に商品化するそうだ。
コストについて
糸井曰く、
「優しく強く面白く面白く」がモットーで「面白く」が飯の種。
コストは…
いいものならちゃんとお金も交換したい
コストがかかってもそのままいこう…
と(思っているらしい)
「設けたいという気持ちがどの位あるか?」と加藤に聞かれると…
「儲けるとやりたいことが増えるのは確か。僕らが儲かって嬉しがる人が想像できる。」
さらに
「お金は武器弾薬なので目的にしちゃ駄目。設けたいという気持ちは必要。それがないと根性が出ない。」
とも言っていた。
※10月1日放送 TBS「がっちりマンデー!!」参照
まとめ
私も稚拙ながら、ブログを書いている。
今日は結構勉強になった気がする…
「優しく強く面白く」
「面白く」が飯の種…
私も、何れそう思いたいものである。
参考動画
・糸井重里が語るヒットを生む組織づくり
・「会社とは何か」 糸井重里氏が語る
後でじっくり、見ることにしよう。