お年寄りの中には、クレジットカードを持っていない人もいる。クレジットカードを使うのを嫌がり、なんでも現金払いじゃないと駄目という人もいる。そんな人はこのレストランには入れない、ということか…
支払いは電子マネーやクレジットカードのみ、というレストランが6日、都内にオープンする、という。
そのうち紙幣や硬貨がなくなってしまう時代がくるのだろうか?
11月6日、東京都中央区にオープンするレストランは「現金お断り」のレストランということで、今話題になっている。
現金支払いお断りのレストランとは
「GATHERING TABLE PANTRY」(ギャザリングテーブルパントリー)
これは、ロイヤルホストでおなじみのロイヤルホールディングスが手がけるレストランだ。支払いはすべて電子マネーやクレジットカードのみ、現金のやり取りはしないそうだ。入り口にはレジを置かず「現金お断り」の表示をするらしい。
電子マネー
現金の代わりに前もってチャージまたは自動チャージしたカード。
楽天Edy、iD、Suica(スイカ)、PASUMO(パスモ)、nanaco(ナナコ)、WAON(ワオン)、QUICKPAY(クイックペイ)の他、交通系で地方で使われているkitaka(キタカ)、manaka(マイカ)、TOICA(トイカ)PiTaPa(ピタパ)、ICOKA(イコカ)…などが代表的なもの。
目的は「人件費削減」
今のところわかっているのは
・注文は客がテーブルに置かれたタブレットを操作する
・代金の支払いも客がこのタブレットを使って電子マネーかクレジットカードで払う
ということ。
少なくともこの2点を客がやることで店のスタッフの必須仕事「注文取り」と「精算」がなくなる、ということだ。同時に注文の聞き違いや、レジ操作ミスもなくなるというメリットもあるだろう。
レストランの形式はわからないが、もし
「空いてる席へご自由にお座りください」
「水はセルフサービスです」
「使い終わった食器はこちらにお下げください」
という表示でもあれば、スタッフの仕事は「いらっしゃいませ(アテンド)」という挨拶と「料理を運ぶ(ケータリング)」「テーブル拭き(バッシング)」ぐらいで済む。ここまでやれば、確かにかなりの人件費の削減になるだろう。
「約40席を3人で運営できる」とロイヤルホールディングスはみているそうだ。
慣れていない人は利用しにくい、かも
今はスマホもクレジットカードも持っている人が圧倒的に多いので、殆どの人は問題なく利用できるかもしれない。
それでもスマホもタブレットも使ったことのない人はいるし、クレジットカードも電子マネーも使ったことがない、持っていない人もいる。
今後、キャッシュレスの店が増えていくと、だんだんこういう人たちは取り残されていくだろう。
さらに気になるのは、タブレットで済ませることで「言葉がない」「表示だけ」で、見逃したり、間違ったり、勘違いしたりする可能性もある、ということ。すべて客の責任とは言え、慣れないと緊張しそうだ。
私は、スマホでクレジットカードを使ったことがない。ましてやタブレットで支払う、というイメージが湧かない。
…こうして、私もどんどん時代に取り残されて行くのだろうか。
ちなみに
…現金は扱わないので、電子マネーのチャージも、もちろんできない。要注意だ。